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記事一覧

東京物語

●ログライン
両親の東京への旅行を通して
年を経た親子の関係を丁寧に描く

●登場人物
父 周吉
母 とみ

妹1
妹2
未亡人

●あらすじ
周吉ととみが、東京に暮らす子供たちを訪れる。忙しい子供たちは、両親をどこかに連れて行くことが難しい。兄との家族とお出かけも、突然兄に急用が入りキャンセルに。両親の子と結婚した未亡人が、両親の世話をすることに。実質的には、他人である未亡人が、結局一番両親の

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ドライブ・マイ・カー雑感※ネタバレあり

●あらすじ
主人公の男が妻の死後、人々との繋がりを通してもがき苦しむ物語。物語のストーリーは、劇場劇やその台本とリンクしながら進んでいく。物語を説明するメタファーとして台本のセリフがよく出てくる。言わずもがな、赤い印象的な車は物語のキーになっている。最後は葛藤しながらも、ポジティブに歩む姿が見られる。演劇に出演するという手法を通してそれらが描かれている。

●ミッション
人は誰しも悩みを抱えながら

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【映画】Art&Copy

【内容】
有名な広告クリエイターが、事例を交えながら広告クリエイティブのついて、クリエイターとての覚悟や大切なことを交えて語る。

【感想】
コピーからアート▷コピー×アートとなったが、今の時代はどうなるのか?コンテンツからアプローチした場合はどうなるのか?自分の立場に落とした時に、何を宣言し実行するのか?そのあたりの問いは探りたい。
今強制的に絞り出すと、メディア・コンテンツ×アートにしておこう

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漫画の描き方

 コルクの佐渡島さんが、Penの手塚治虫特集で紹介していたのをきっかけに知った。漫画の仕事しているからにはやはり読まないとダメな一冊だった。
 テーマとカテゴリーは違うと気づいたことが印象的。例えば、旅はテーマではなかった。例えば、テーマは人とのつながりがあり、その中の一つに旅があり、物語がある。
 手塚さん以前の漫画はどのように描かれていたのかも気になった。今の漫画は演出は当たり前だが、その発想

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高校生からわかる「資本論」

労働者の定義がかなり変わってきているなというのが、最初の印象だった。最近の傾向でいうと、オンラインサロンを考えるとわかりやすい。コニュティーに所属する人たちは、みずからお金を払って労働(ではない?)をする。その労働はどちらかというと、自己実現に近いかもしれない。

鈴木プロデューサーが、「ジブリ汗まみれ」でいっていたように、資本主義が今のような自由な生活、つまり、涼しい部屋で、好きな音楽を聞く週末

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千と千尋の神隠し

おそらく映画館で見たのは小学生の時。家族で見に行った記憶がある。「不思議な話もあるもんだなぁ」ぐらいの感覚だった。バックトゥザフューチャーの方がわかりやすい印象。

ただ、歳を重ねて、映画を重ねて観るごとに、深みが増していく。日本文化を今表現した場合の見本みたいな作品になっている。宮崎さんの西洋に対する憧れが自然と和洋折衷を実現しているのか。

そう言うわけか、イスラム教のフランス人に千と千尋をア

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もののけ姫

最初の音楽から感動に包まれた。

映画や映像表現における音楽の効果は凄まじく、物語に強さがなければ飲み込まれてしまうのではないかと思うほどであった。

Twitter?での誰かの受け売りやけど、獅子神が歩くシーンで音が消えるのはすごいな。絵で語る自信、物語で自信がないとあの演出はできないよね。

合理主義によって、あたかもそこに明確な答えがあるように振る舞うことが正解とされるこの世に中だからか、そ

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I love youの訳し方

もう一度お逢いして、その時、いやならハッキリ言ってください。
私のこの胸の炎は、あなたが点火したのですから、
あなたが消して行って下さい。
私ひとりの力では、とても消すことが出来ないのです。
太宰治 斜陽より

自分はもっときれいな子になって薫ちゃんの心を引きたい。
そうしてふたりだけが仲よしになっていつまでも遊んでいたい。
中勘助 銀の匙より

神様の名前を呼ばぬ時は
お前の名前を呼

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茶湯のデザイン

茶湯にコミュニケーションビジネスにヒントを求めたのが本を読んだ動機だ。

真行草の考え方は、何事にも通じるし、話をするし企画書などの流れにも応用できそうだ。守破離とともに意識していきたいところではある。

やはり定番が好きなのか待庵のデザインがしっくりくる。そこに密度を感じるからだ。この密度については未だに説明できない。ハマってる感じというか、しっくりする感じ。

侘び寂びを捉えるにはまだまだ追求

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何者

 擬似体験型のキャンペーンプロモーションっぽいな!と言うのがおもったこと。エンターテイメントの切り方はカメラを止めるなに少し近さの感じた。
 Twitterを用いた表現を使うことで、普段垣間見ることができないその裏側の描写がなんともおもしろい。最後の解説に触れられていた突如として形成逆転され自分ごと化される演出はすごいなとおもった。主人公に感情移入した後だったので尚更だ。
 それぞれの登場人物も、

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PenBOOK 広告デザイン

やはり、ビジュアルに興味があるのだろうか?後、絵は好きやな。強いクリエイティブはやはり他のスキームに落としていける。
今見て価値がわからないクリエイティブはあるが、当時は凄かったのだろうか。
課題解決よりも、面白さを重視がいいのかな?

東海道中膝栗毛

「竜馬がゆく」で竜馬が読んでいた「東海道中膝栗毛」。さなこに「下品なもの読んで」と竜馬は言われながらも、そんな竜馬に逆に興味を駆り立てられた。
日本史を学ぶ過程で一度聞いたことある名著やし、旅の本ということで一度目にはしておいた方が良さそうだ。ただ、挫折しないように漫画で読んでみることに。
弥次郎兵衛(以下弥次)と喜多八の江戸から京都までの旅を描いていた。弥次はボケで、喜多八はツッコミという役割だ

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