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シネマ・エッセイ 〜暮らしに映画のエッセンスを

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人生の旅路という表現が意味するように、時に人生は旅に例えられる。映画は、さまざまな人生の縮図。旅をするように楽しむ。日常の、または非日常の暮らしにもっと映画のエッセンスが注がれた…
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#現代アートハウス入門

映画『夜明けのすべて』

映画『夜明けのすべて』

2022年12月初旬 私は鳥取に向かった
バスを乗り継いで13時間30分
到着した時はすでに深夜前
降り着いたバス停のあたりには 街灯がなく
天上に輝く星たちが 旅の道先案内人となった

2023年12月に故・青山真治監督展覧会のトークイベントにて
三宅唱監督と出会う
『ケイコ目を澄ませて』も鑑賞したが
実は私が三宅唱監督を知ることになったのは それよりも前
コロナ禍で開催されていた『現代アートハ

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映画『パラダイスの夕暮れ』『真夜中の虹』『マッチ工場の少女』

映画『パラダイスの夕暮れ』『真夜中の虹』『マッチ工場の少女』

『パラダイスの夕暮れ』
『真夜中の虹』
『マッチ工場の少女』
※サブスクのザ・シネマにて鑑賞

アキ・カウリスマキ監督の“労働者3部作“

『枯れ葉』の原点が凝縮されている作品たち

どの作品にも、映画館あるいは映画鑑賞をする場面が映る
まるで、空気や水のように、暮らしの必需品であるかのように

昨晩、小倉昭和館の樋口館長の著書「映画館を再生します。」を再読していると、故佐々部清監督の言葉が目に入

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飾ることは飾らないこと

飾ることは飾らないこと

ちょうど一年前、私は鳥取にいた。
目的は、ある映画上映イベントに参加するためだった。
『現代アートハウス入門』
第2回目までは、地元の映画館でも上映されていたのだが、諸事情により第3回目は全国5ヶ所でしか上映がなく、結果的に一番「最寄り」の映画館が鳥取となった。
2021年夏に開館したばかりのその映画館の存在は、正確に表現するのであれば、存在するようになる過程はSNSで随時確認していた。大自然の真

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現代アートハウス入門 皆勤賞

現代アートハウス入門 皆勤賞

先日の現代アートハウス入門の皆勤賞特典が、本日届きました。本物のフィルムでできた栞。映画ファンであればぜひいただきたい品。しかもそのフィルムのシーンがこちら↓

「心配ないわ 検査は陽性 おめでたです」

どうも、来年はおめでたいことが来るのかな。

そんな暗示のようなセリフに期待大、です!

わたしにとっての現代アートハウス入門

わたしにとっての現代アートハウス入門

現代アートハウス入門Vol.2が終わった。今年初旬に開催のVol.1から全講座に参加。合計14回。私と映画との関わりが、確かに変わったように思う。特に、今回は2回目ということもあって、「映画をまなぶ」という姿勢が自分の中で強くなった。まだ夢心地のような気分なのか、うまく自分の思いを記しておくことができるかわからないが、わたしにとっての現代アートハウス入門の位置付けは書き残したいと思った。まずは、今

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現代アートハウス入門を終えて思うこと

現代アートハウス入門を終えて思うこと

時が過ぎるのは早いもので、もう2月も半ばを迎えようとしています。みなさんはいかがお過ごしですか?私は、1月30日から2月5日まで開催された連続講座「現代アートハウス入門 ネオクラシックをめぐる七夜」に参加しました。(もちろん、感染対策は徹底して!)今回の映画エッセイでは、この七夜連続の講座を通してアートハウスについていま思うことをまとめます。まずはそれぞれの作品の紹介と簡単な感想です。

第1夜 

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