山口ゆきのり

1976年生まれ。ハモンドオルガン、キーボード奏者。1999年FULL SWINGのリ…

山口ゆきのり

1976年生まれ。ハモンドオルガン、キーボード奏者。1999年FULL SWINGのリーダーとして活動開始。並行して曽我部恵一PINK BANDへの参加、サニーデイサービス、真心ブラザーズなどをサポート。https://yukinoriyamaguchi.themedia.jp

最近の記事

自分の参加作品と音楽について振り返る毎日

もう4月になってしまった。 毎回書いているような気もするが、本当に時間が経つのはあっという間。 今年に入って、自分のライブもそこそこやりつつ、サポートもしてきた。 先月は少し先のリリース予定の7インチのレコーディングもしてきた。 慌ただしくすぎていく毎日だが、ここのところ、演奏家として参加してきた作品の、著作隣接権の登録の為に、参加作品をあらためて振り返っている。 著作隣接権については、参加作品の録音日、スタジオ名、アレンジャーの名前などを登録する必要がある。 幸い僕

    • 2022年を振り返ったりしてみる。(前半)

      あっという間に、2023年になってしまった。 去年もコロナのおかげでずいぶん窮屈な思いもしたし、僕自身7月にコロナに罹患してしまい、ライブをキャンセルしたりもした。 そんな中でも、数えてみたら40本もライブが出来た。 レコーディングにも参加したし、自分の作品もリリース出来た。 これも演奏に誘ってくれる皆さんや、演奏させてもらえる場所を提供してくださるお店や、観に来て下さる皆さんがいての事。とても感謝しています。 そんな2022年を写真とともにざざっと振り返る。 まずは1

      • Bobby Orozaとのライブを終えて。

        11月上旬、フィンランドのビンテージソウルシンガーソングライターのBobby Orozaと、僕のリーダートリオのTiny Step "Southside" Trioとのライブツアーの仕事があった。あれから一ヶ月たったが、ようやく抜け殻になった自分から解放された気分。 ツアーが決定し、9月に発表されてから2日で全会場ソールドアウト。追加公演も瞬く間にソールドアウト。失礼ながら、彼のあまりの人気に驚いた。 ボビーの存在はディスクユニオンのSNSで知り、サブスクを聴いて知ってい

        • 日々のこと

          またしても慌ただしい毎日で二ヶ月近く経ってしまった。 コロナもようやく落ち着いたような、そうでもないような、ぼんやりと不安に包まれたような毎日。 誰かが見てるわけでもないと、なかなか時間がないと記事を書かなくなる。とはいえ、ここに書いているのは、僕が突然死んでしまった時に、少しでも考えとか生きていた証の一部を残しておきたい気持ちもある。 というわけで夏の終わりからざっと写真とともに振り返り。 8月の終わりに、ずっと観たかったクエストラブ率いるThe ROOTSを六本木

        自分の参加作品と音楽について振り返る毎日

          あっという間に一ヶ月

          前回の投稿が7月14日なので、あっという間に一ヶ月が過ぎてしまった。 写真と共にざっと振り返り。 まずは、7/15に僕が参加したサニーデイ・サービスの冷やし中華がリリースされた。曲も素晴らしいが、ミックス(全体の楽器や歌のバランス)も僕のハモンドオルガンをしっかり美味しくしてくれて大満足。曽我部さんの創作意欲に頭が下がります。すごくいい作品なので、ぜひ聴いて下さい。 続いて、鍵盤サポートしている、JabBeeさんのバンドセット北陸ツアーに参加。 初日は金沢もっきりや。僕

          あっという間に一ヶ月

          ギタリスト石井清貫くんについて。

          2016年7月6日に、年下の親友ギタリストの石井清貫くんが難病で亡くなった。 たった35歳だった。 石井くんと知り合ったのは、2005年11月だったと思う。 青山月観る君想うというライブハウスでのイベントでの対バンがきっかけだった。 彼はTWELLVEという、男女ツインボーカルのシュガーベイブを彷彿とさせるバンドのギタリストだった。 僕は自分がリーダーのFULL SWINGというバンドで出演していた。 僕としてはいつも通り演奏しているつもりだったし、当時弟子入りしてい

          ギタリスト石井清貫くんについて。

          斉藤さんのオーダーメイドケース

          僕はハモンドオルガン、キーボードを演奏するので、ライブなどの楽器の運搬の為のケースが必要だったりする。 僕は割と几帳面なタイプで、楽器に傷がついたりするのを極力避けたいし、故障の原因にもなるので、衝撃からも守りたいと考えている。 ただ、市販のケースが存在しない物、あっても重かったり、価格が高かったりするので、10年ほど前から練馬にある、斉藤ファイバーさんでオーダメイドでケースを作ってもらっている。 数えたところ、10個の楽器のケースを作ってもらった。 どれも丈夫で長持ち

          斉藤さんのオーダーメイドケース

          レコード屋に行ったり、打ち合わせ兼飲み会をしたり。

          ここ数年、楽器のメンテナンスや機材への投資が多かったのもあり、音楽のサブスクなどの利用によって、大好きだったレコード屋巡りを意識的に封印していた。 しかし、尊敬する坂本慎太郎さんがインタビューで「何でも聴けると感度が薄れる気がして、あえて情報を制限しています。」とおっしゃっていて、なんとなくモヤモヤしていた部分がはっきりした。 月に予算を決めて、その中でどんなレコードを選ぶのか?それも面白いんじゃないか?とも思った。それに、ベタだけど聴いたことない名盤もたくさんあって、そ

          レコード屋に行ったり、打ち合わせ兼飲み会をしたり。

          鎌倉でのCDリリースパーティを終えて。

          一週間前になるが、いつもとても良くしてくれている鎌倉のbar「Univibe」にて、5月29日に発売された僕の新しいCD「First Flight/ブルースで踊ろう」のリリースパーティが行われた。 いつも応援してくださるお客さんの一人がケーキをプレゼントしてくれた。 お店の方がたくさんのお客さんに声をかけて下さったおかげで、満員御礼。 楽しく演奏させてもらった。CDも順調に売れていて、作曲から演奏、メンバーの送迎、ブッキング、ギャラの支払いなどもすべて一人で行っているため

          鎌倉でのCDリリースパーティを終えて。

          CDが完成して、ライブ先行発売した話。

          ちょうど一週間前に、自分がリーダーのソロユニットTiny Step “Southside” Trioの10曲入りCDが完成した。 タイトルは「First Flight/ブルースで踊ろう」。 なぜこの表記のタイトルになっているかと言うと、今年の初めに5曲入り配信ep「First Flight」をリリースし、残りの5曲をシングル集として、「ブルースで踊ろう」をリリースする予定だった。 配信だけでも良いのだが、モノとして残したかった事。 配信だけだと採算が取れないリアルな現状も

          CDが完成して、ライブ先行発売した話。

          Cory Henryという天才について。

          昨日、2年以上ぶりに六本木にある、ビルボードライブ東京に大好きなオルガニストでもあり、ボーカリストでもあり、マルチプレーヤーのCory Henryのライブを聴きに行った。 コロナ前には数え切れないほどのライブをここに観に行っていた。 それだけに、お店に入った時になんだかグッとくるものがあった。 そして彼は相変わらずの天才っぷりで、会場は大盛り上がり。 観て良かったと心から思った。 コリーのライブはニューヨークで2018年に観て以来、実に4年近くぶり。 コリーを知ったの

          Cory Henryという天才について。

          最終的にはセンスだよって言われた話。

          4年ほど前、かなり有名な日本を代表するようなピアニスト、プロデユーサー、アレンジャーの巨匠とサシ呑みする機会があった。 その方は世田谷の僕が月一で演奏していたバーの常連で、ライブをやっていた時にフラッと入られて演奏を聴いてくれた。 演奏が終わり挨拶に伺い、その方の経歴や雑誌のインタビューの話などをすると、僕が巨匠のことをよく知っていることが、すごく嬉しかったらしく、呑みに行く事になった。 巨匠レベルの方とのサシ呑みでとても緊張したが、とても嬉しかったし、いろいろな話を聞

          最終的にはセンスだよって言われた話。

          FULL SWINGというバンドについて。

          先日、事務的な手続きの件で昔やっていたFULL SWINGというバンドの過去のメンバーに連絡を取る機会があって、二人ほど電話で話をした。 僕は1999年から2015年まで、ハモンドオルガンの僕をリーダーとした、FULL SWINGという4人編成のバンドを組んで活動していた。 2015年に色々なタイミングや固定メンバーでの活動の限界などを感じ、無期限活動休止とした。 元々はバンド単位での活動がメインだったが、自分の個人でのサポートが増えたり、雑用、ブッキング、運転など一人

          FULL SWINGというバンドについて。

          YUME KARA SAMETEMO配信リリースとそれまでの話。

          Tiny Step" Southside" Trio/YUME KARA SAMETEMO 山口ゆきのり(Hammond B-3 Organ) 秋廣シンイチロウ(Guitar) 森俊也(Drums) 安達隆之(録音、ミックス) Gene Paul(マスタリング)  先月4月25日に、自分のリーダーユニットTiny Step" Southside" Trioのシングルをサブスクリプションで配信リリースした。 この曲は、僕が2015年までやっていた、FULL SWING活

          YUME KARA SAMETEMO配信リリースとそれまでの話。

          初めて総合格闘技の試合を観た話。

          先月になるが、4月17日の日曜日に武蔵野の森総合スポーツプラザのメインアリーナにRIZIN35を観に行った。 元々僕は、TVで放送している格闘技を観戦するのが好きで、90年代はボクシング、K-1、その後2000年代に入って、PRIDEやHEROES、DREAMなど追えるものは追って来た。戦極になってからは、自分の音楽活動が忙しくなってなかなか追えずにいたし、総合格闘技のブームも下火になっていたように思う。 2015年からRIZINがやっているのは知っていたが、2013年あ

          初めて総合格闘技の試合を観た話。

          ウーリッツァー 200Aを購入

          前回の投稿からかなり空いてしまって反省。 見ている人は少ないとはいえ、自分としては定期的に続けたいと思っているこの雑記。 コロナは落ち着いたんだかなんだかよくわからない状況。 音楽の活動もライブが少しずつ増えてきた。 ここ最近の出来事はいろいろあるものの、一番大きいのは、ずっと欲しかった1970年代のウーリッツァー200Aというエレクトリックピアノを買った。 ウーリッツァーは1950年代半ばから1980年代半ばにかけて、アメリカのウーリッツァー社によって製造および販売さ

          ウーリッツァー 200Aを購入