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Cory Henryという天才について。
昨日、2年以上ぶりに六本木にある、ビルボードライブ東京に大好きなオルガニストでもあり、ボーカリストでもあり、マルチプレーヤーのCory Henryのライブを聴きに行った。
コロナ前には数え切れないほどのライブをここに観に行っていた。
それだけに、お店に入った時になんだかグッとくるものがあった。
そして彼は相変わらずの天才っぷりで、会場は大盛り上がり。
観て良かったと心から思った。
コリーのライブはニューヨークで2018年に観て以来、実に4年近くぶり。
コリーを知ったのは、亡き親友ギタリストの石井清貫くんが2012年頃に「この人知ってますか?」と音源を貸してくれた。
一曲目はドナ・リーというジャズサックス奏者のチャーリーパーカーの曲で、いまひとつピンと来なかった。しかし3曲目のダニーボーイ、9曲目のWhat a Friendに完全にやられた。
それから、HPをチェックして、来日ライブを心待ちにしていたが、来る気配なし。たまたま2018年にニューヨークのジャズクラブのブルーノートのHPを見ていたところ、Cory Henryのソロライブの告知が!行くしかない!ということで、勢いでニューヨークへ。
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ブルーノートは2部制になっており、もちろん両セット予約をした。
本番は最初のセットはオルガンソロから始まったが、ジャズスタンダードのAll The Things You Areをコリーなりの解釈で演奏していて、脚鍵盤の達者さや技術的要素はもちろんの事、バスドラムを踏みながら神がかったパフォーマンスをしたりと、完全に圧倒された。
ニューヨークはコリーの地元らしく、リラックスして素晴らしい演奏だった。
セカンドセットは聴きに来ていたマルチプレーヤーのジェイコブコリアーやベーシストのネイサンイーストもシットインして、素晴らしいセッションで大満足。
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とまあ、こんないきさつでコリーのライブを他にも観たが、観て思うこととしては、ひたすら僕が練習したところで、ああいう風にはなれないと言う事。
それは、彼は小さい頃から教会でゴスペルを聴いて育って、オルガンを演奏したり、音楽と親しんでいて環境も違うし、生まれた国も違う。
仮に、僕が上っ面だけのゴスペルを演奏したところで、薄っぺらくなるだけだ。
(ゴスペルオルガンを習いたいと思った話はまた別の機会に。)
ならば、僕にできてコリーにできない事はなんだ?と言うことを考えるきっかけにもなった。
もちろん練習は欠かさず、努力はし続けるが、僕は僕しかできない音楽を作って演奏することが目標だと、たびたびニューヨークを訪れて、はっきりわかった。
それと同時にコリーのような天才と同じ時期に生きて、ライブ演奏を聴くことができるのは、すごくラッキーな事だと思う。
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