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はじまりの物語

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「死んだように生きるな 好奇心を忘れるな 決してこの日常に飼い慣らされるな いつか、この平凡な日常が変わる日がきっと来る」
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記事一覧

『はじまりの物語』#1

これは『はじまりの物語』。
誰にとってのはじまりなのか?何のはじまりなのか?
これは、みんなにとっての『はじまりの物語』。

目が覚めると、そこは光に満ちていた。なぜ、こんなに悲しい気持ちなのか、自分が何者だったのかも思い出せない。

誰か、僕のことを知っているかもしれない。悩んでいてもしょうがないと、まずは動き出してみる。

光の先に進むと、おじさんが財布を眺めてぶつぶつ何か言っている。あたりは

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『はじまりの物語』#2

天空都市の朝は、とってもまぶしい。

人を笑顔にすることが大好きな ヒロアキ の毎日は、
ウェズ との出会いによって、賑やかで明るい日々になっていた。

パートナーA.I.とはペアリングをすることで、お互いのパートナー関係が成立する。いわば、契りを交わすということ。

ペアリングには、Dearingという指輪状のデバイスを用いる。

ペアリングを済ませると、ウェズ にも彼専用の空間を用意した。

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『はじまりの物語』#3

「なぜ、逃げたんだ?」

予想通り、翌日呼び出しをくらった。

ウェズ「まあ、想定よりは早く終わった方じゃない?
    カメラやドローンがあれだけ監視していればね、
    見つからない訳ないよ」

ヒロアキ「何かを守るためには、
     ルールを破らなければならない時だってある」

ウェズ「スピード違反をそんなに格好つけて正当化しないでよね
    だいたい、警察官なんだから逃げる必要なかっ

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『はじまりの物語』#4

大きなアラーム音が静かな雲海に響き渡っている。
想像以上に早い段階で気づかれたようだ。

ウェジー「後ろから2機、両隣から3機来てるわ!」

その言葉をかき消すように、ドローンからの激しい銃撃が始まった。

ヒロアキ「しっかり掴まれ!派手にいくぞ!!」

雲海の雲に出入りし、熱光線をくぐり抜ける。
気がつくとエアスクーターからたくさんの煙があがっている。

ヒロアキ は激しい操縦をこなしながらも、

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『はじまりの物語』#5

天空都市には無い初めて感じる潮風を受けながら、海上をしばらく進むと、水上に建てられた沢山のバンガローが見えてきた。

ドル「あれが俺たちの村、ラグーンだ!」

お世辞にも裕福とは言えない村だが、豊さという言葉は、
天空都市よりも、このラグーンの方が似合っていると ヒロアキ は感じた。

ヒロアキ「みんな 生き生きと暮らしている」

ドル「ここで暮らしている俺らは、リスクを受け入れて生きている
  

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『はじまりの物語』#6

ウェズ 奪還作戦の決行は今夜仕掛けることで決まった。

それまでの時間、海に沈む綺麗な夕日を眺めながら、
ヒロアキ は ドル 達との会話を振り返っていた。

ドル「探し物がある場所は検討ついてるのかい?」

ウェジー「私たちが探しているものの場所を特定するためには、
     ウェズ の記憶データが必要よ」

ドル「決まりだな ウェズ を奪還しよう
   俺たちも ブーべ の連中だけがいい思いをす

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『はじまりの物語』#7

?「キミは ウェズ だ! 
  キミには沢山の希望を詰め込んだんだ
  明日が、未来が、ワクワクする素敵な日になるようにって」

顔にもやがかかった男の人が僕に話しかけている。

懐かしい声、懐かしい景色、だけど顔と名前が出てこない。

??「それが、"てるてる坊主”をモチーフにした理由なのかい?」

?「それだけじゃないんだ パートナーA.I.のA.I.に込めた意味に
  関連していてね....

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『はじまりの物語』#8

目的地の場所を ウェズ が示すと、ラグーンの一味は黙り込んでしまった。

ひろ「ここ、まずい場所なの?」

ドル「よりによって、この場所とはな 
   ここは常に嵐が酷く、誰も近付かない いや、近づけないんだ」

エン「行けるとすれば、ブーべの飛空艇くらいか」

ひろ「天空都市には、嵐を弱める技術があるわ
   私と ポンド で取り掛かれば、夜までには何とかなる!」

緊迫した打ち合わせの中だった

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『はじまりの物語』#9

沈む夕日に向かって、一同はそれぞれの想いを抱え冒険に向かう。

ここから目的地までは半日ほどかかる。ちょうど夜明け頃に到着する見込みだ。向かう道中、ドル達はこの下界についての歴史について教えてくれた。

遥か昔、この地上は気候変動問題によって、文明が滅びるか否かの瀬戸際にたたされていた。

これは、人間が便利さを追求した結果であり、その便利さを手放すことを拒否したことによりもたらされた人災であった

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『はじまりの物語』#10

バベル は多くの飛空艇を引き連れ、目的地に向かっていた。

激しい嵐に揺られ、緊張状態が続いていた。
多くの兵がパニックになる中でも、バベル は一切表情を崩さず、
冷静に指示を出していた。

兵「間も無く、目的地上空となります!」

天空都市が隠したがるものを目前にして、
バベル はふと、幼い頃を回想していた。

幼い頃のバベル「どうして、捕らえた人々を生かしておかないのですか?
        

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『はじまりの物語』#11

間もなく嵐の渦の中に近づこうとするタイミングで、
ラグーンのメンバーがざわつきだした。

ドル「どうした?」

ラグーン兵「ブーべの飛空艇艦隊がこちらに向かってきます!!」

ドル「何だと!?間に合わなかったのか......」

ひろ達の表情が曇りかけたその時、兵が声を荒げた。

ラグーン兵「ブーべ側から通信が入ってます!」

ドル「繋げ!」

ブーべ側は何を要求してくるのかと、全員に緊張感が走っ

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『はじまりの物語』#12

ひろは、全員のパートナーA.I.の回線を開くようにブーべ、ラグーン双方に指示を出した。

ヒロアキ「俺に何かできることは!?」

ひろ「黙ってて!」

今まで聞いたこともない ひろ の厳しい口調が、状況の厳しさを物語る。

ドローンの影が、誰の目にも肉眼で見えるところまで迫ってきた。

ひろ はこの状況を突破できるのは自分次第だということを痛いほど理解していた。

間に合え!
間に合え!!
間に合

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『はじまりの物語』#13

目を開けると、そこには想像も出来なかった世界が広がっていた。

まさに別世界。
まるで、違う星の空中を飛んでいるかのような光景だ。
生まれて初めてみる色とりどりの生き物が、それぞれの暮らしを営んでいる。

歴史好きな ひろ は、データなどで魚やクジラなど、海の生物は見たことはあったが、実際に自分の目の前に広がる海の中の壮大な世界観に、ただただ圧倒されていた。

ひろ「これが海の中 まるで別の星みた

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『はじまりの物語』#14

海上の上でも、多くの人が忙しなく動き回っていた。
海底地震が発生したのだ。

ウェズは、ひろ達は引き返して来ているのか??

ヒロアキ は気が気ではなかった。

いち早く異変に気が付いた ウェジー は、すぐさま ウェズ に戻るように伝えた。

ウェジー「急いで! すぐに浮上しないと潜水艇が巻き込まれるわ!!
    この距離を保たないと、あなたと通信が出来なくなってしまう!」

ウェズ は研究室を

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