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身体に負担を掛けず、関節の歪みや筋肉の緊張を緩める方法「間接法」とは?

骨盤矯正・ボキボキ手技・ストレッチを
一切やらない異色の整体師トリプルKです。

前回の「施術で大切にしていることその3 安心、安全な施術」は、いかがでしたか?

僕が行っている手あて療法と間接法は、
安心で尚且つ安全な手技です。
しかも、施術の効果も高いです。

延べ65,000人以上の方に施術をしてきましたが、
施術中の事故はゼロです。
施術中に事故を起こさない、当たり前のことですけどね。

まだの方はこちら↓

【お礼】
「黒猫T郎」さんのイラストを頂戴しました。
優しいタッチが、間接法にピッタリだと思いました。有難うございます。


《直接法と間接法》

関節の歪みの矯正には、真逆の方法があります。

一つは直接法。
もう一つは間接法です。

直接法とは、
ズレた関節を元に戻そうとする方法です。

関節が右にズレていれば、左に戻すのが直接法の考え方です。

一方、間接法とは、
ズレた関節を更にズラす方法です。

関節が右にズレていれば、更に右にズラすのが間接法の考え方です。


間接法は、一見更に歪みを強めてしまう様に感じてしまうが、そうではないのです。

ズレているという事は、
その方向に関節が動きやすいという事です。

間接法はその動きやすい方向に
関節を更に動かしてあげるのです。
元々動きやすい方向に関節を動かすので、
身体に負担が掛かりません。

無理に戻そうとするわけではないので、
安全性も高いです。


《整体する力を引き出す間接法》

また、矯正は緩やかに動かすので、こんなに弱くていいの?と思うくらいソフトです。

でも、
それでちゃんと関節が元の位置に戻ります。

正しくは、
勝手に戻ってくれます。

間接法は、人の身体が本来持っている整体する力を引き出しているのです。

正しい位置に戻そうなどと考えなくていいのです。

何故なら、正しい位置を一番分かっているのは、その人の身体だからです。

治療家は、ズレた関節が元に戻る手助けをしてあげるだけでいいのです。

僕も、直接法の矯正を過去には行っていました。

しかし、間接法の方がより効果が高く、しかも安全であることが臨床経験から分かったので、今では間接法だけを用いて施術をしています。


《間接法は筋緊張にも効く》

繰り返し酷使された筋肉の緊張や
関節の歪みによって硬くなった筋肉に対しても、
間接法は絶大な効果を発揮します。

文章では伝わりにくいと思いますが、
やり方をお伝えします。

仕事や筋トレで腕や肩周りの筋肉が緊張しているケースを例に取り上げます。

まず、患者さんは仰臥位(仰向け)の状態になり、治療家は施術を行う側に立ちます。
今回は右肩のケースで説明します。

右肩のそばに立ち、
右手で患者さんの右手首を支持、
左手で患者さんの右上腕を支持します。
※支持する手は、入れ替えること有り。

次に、支持したまま患者さんの肩を
外転・内転・外旋・内旋・屈曲させます。
※大胸筋や上腕二頭筋など、屈筋の緊張を緩めることがほとんどの為、伸展はなし。

肘も屈曲・伸展をさせながら、肩を
外転・内転・外旋・内旋・屈曲の動きを組み合わせて、筋肉の緊張のクセを見抜いていきます。

言葉で伝えるのは非常に難しいのですが、
色々な動きをさせるとしっくりする肢位(楽なポジション)が必ずあります。

その肢位とは、
その患者さんの筋緊張が一番増す位置となります。

そしてその肢位が見つかったら、
その状態をキープします。
つまり、筋緊張状態をあえて作り出すのです。

キープする時間は10秒ほどです。

すると何が起きると思いますか?
不思議と筋緊張が勝手に緩むのです。


《カウンターストレインと同じ考え方》

カウンターストレインとは、
これ以上縮まることができないところまで筋肉を縮め、筋紡錘=マッスルスピンドル(筋肉の長さに反応する神経伝達機構)に働きかけ、中枢神経から『この筋は、これ以上収縮できないのだから、弛緩させよ』という信号をフィードバックさせることにより、筋拘縮をリリースさせるという生体バイオフィードバックを活用した手技療法。

僕が行なっている間接法は、
オステオパシーのカウンターストレインと同じであると、この手技を知った時に気付きました。

つまり、
カウンターストレインを真似たのではなく、
自分なりに試行錯誤して自分なりの間接法を編み出していたのです。

但し、施術に費やす時間はだいぶ違います。
圧倒的に僕の方が短いです。

カウンターストレインの場合、
患者さんに痛みの発生しない楽な肢位を取らせ、その状態で90秒キープとなっています。

しかし、
僕が行う間接法は、おおよそ10秒が目安です。

正確に言うと、
10秒もしない内に筋緊張が緩むのが伝わってくるのです。

僕は、この緩むのを支持している手で感じ取り、
徐々に元のポジションへ戻していきます。

これは関節のズレであっても、
同じく10秒ほどで変化が出ます。


誤解のないようにお伝えしておきますが、
僕の方が優れていると言いたい訳ではありません。

ここで大事なのは時間の長短ではなく、
患者さんに対して安全で効果的かということです。

その点で言えば、
カウンターストレインも僕が行なっている間接法も同じです。

患者さんに負担を掛けないという点でも、共に優れた手技であることを付け加えておきます。


《間接法のまとめ》

間接法の良さをまとめると、

✅身体に負担を掛けない
✅優しい力で矯正可能
✅事故のリスクがほぼゼロ
✅子どもからお年寄りまで使える
✅筋緊張、関節のズレにも有効
✅およそ10秒で効果が出る
✅その人自身の整体する力を引き出すから安全で効果が高い

どうですか?
間接法がいかに優れているかご理解頂けたと思います。
間接法は、メリットしかないと言っても過言ではありません。

いいなと思ったら是非取り入れてみて下さい。


最後までお読み頂き、有難うございました。
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