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2024年1月の記事一覧
第14回「本を売る」ことに魅せられて
2004年(平成16年)5月、どうすれば大手出版社を攻略できるのか?僕は真剣に考えていました。そもそもの話として、中小書店が出版社を訪問しても、なぜ門前払いなのか。門前払いと書くと、ちょっと大袈裟に聞こえるかもしれませんが、実際にアポがないと会えません。或いは、応接室に通されても「何をしに来たのですか?」「目的はなんですか?」
こうした出版社の高圧的な対応は、過去の書店が行ってきた行為に起因があ
翻訳者がAI時代を生き残るために聴いておきたいVoicy放送5選
AI時代に翻訳者としてどう生き残っていくか
これは私がここ数年考えているテーマの1つです。
同じような思いを抱いている翻訳者のかたも結構いるのではないかという仮定のもと、解決のヒントになりそうなVoicy放送を5本、放送日の新しい順にまとめて掲載しておきます。
タイトルを見てピンときたものを是非、聴いてみてください。(一部有料放送も含まれます。)
新しいホワイトカラーと新しいブルーカラーの
翻訳者と心理学者が読むシェイクスピア
『決定版 快読シェイクスピア』 河合 隼雄 (著), 松岡 和子 (著)(新潮文庫)
シェイクスピア翻訳者の松岡和子と心理学者の河合隼雄の対談集。シェイクスピアは人間観察も鋭く心理学者並の知見を持っていたとか。また言葉遊びはフロイト以前のフロイディアンと本国では言われているそうで、言い間違いもセックスに関連付けたものが多いとか、興味深い話が聞ける。
ジュリエットが14歳でハムレットが30歳、リ
Q1:翻訳者ってどうやってなるの?
本稿執筆時点でキャリアが浅いので、私自身はあまり聞かれたことがないのですが(笑)、まずはこの質問から連載開始します。
さて、翻訳者は資格があるわけではないので、「こうすれば必ずなれる」という答えはありません。翻訳学校や翻訳の通信講座は世の中にたくさんありますが、残念ながらこれらを修了しても必ずなれるというものでもありません。以下、私が翻訳者になった経緯を、なぜこの道を選んだのかわかるように書きます