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じぶんのクセをすきになる【2-7】処世術としてのONとOFF



 じぶんのクセって、どうやったら好きになれるんでしょう?僕は嫌いなクセだらけです。朝起きられない自分、仕事で毎回失敗をしてしまう自分、大切な人の期待に応えられない自分…。「こんな自分になりたい」なんて思うんだけど、いつもそれを邪魔してくるようなクセばっかり。嫌になっちゃいます。

 でも、実はそのあなたのクセ、唯一無二の才能に紐付いています。あなたの身体の声を、心の声を、きいてみませんか。そこにきっと、答えはあります。この本を読み終えたらきっと、読む前よりも自分のことがもっと好きになっているはずです。

ーー内容は、クセを受け入れて生きること、じぶんの才能の知り方、個性の感じ方、自然体な生き方、深層心理学、そんな感じ。

 何とか書籍にできるまで、無料で公開し続けます。いや、本当は無料じゃありません。お金を払う前に内容を読めるようにしておきます。

 この原稿を読んで下さった方は、書籍代がわりに下記の僕がやってる個人会社の銀行口座へ1,650円(1,500円+税)を振込、またはこの記事下部のnoteのサポートから払っていってください。でも、読んでも払わなくてもいいです。そうしたら、後から気が向いたときに払ってください。1ヶ月後でも、1年後でも、10年後でもいいです。料理をぱくっと食べてもらえただけで作った側は嬉しかったりします。その代わり、後から払うかもしれません的な暗号として、そっとスキを付けていってやってください。

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 お金をもらえると僕のやる気が出ます。誰かが読んで、何かを感じてくれたことが伝わります。返ってきて、循環します。お金を支払った人と、それを受け取った人の二人の環に、新しい流れが巡ります。そして僕がまた書きます。いや、本当は払ってくれなくてもたぶん僕は書き続けます。でも、やる気が出るのは嬉しいです。


じぶんのクセをすきになる

▽ 目次(原稿が進むほど詳細になっていきます)
第一章 クセと才能って、何のために生まれたんだ?
 ・みんな違ってみんないい。の裏返し
 ・クセの正体は『自然体の偏り』
 ・お金を受け取るクセ、受け取らないクセ
 ・クセとダーウィン
 ・クセの東洋医学。あとちょっと体癖について
 ・一人で生きていけると勘違いしていく僕たち
 ・偏りながら生活するために
 ・「憧れる」あの人にはなれない
第二章 クセを通して才能を聴きとるー実践編
 ・怒れなくなっていく
 ・「分ける」ことが「分かる」こと
 ・あなたの命を守ってきてくれた怒りと不安のクセ
 ・トラウマとコンプレックスの飴を舐める
 ・無気力なじぶん、こんにちは
 ・じぶんの心の奥にある神社にお祈りしに行こ
 ・処世術としてのONとOFF
 ・無償で与え続けるることで流れが生まれる
第三章 偏り切りながら、全体性の輪を拡げていく
 ・クセに偏りながら、全体性の輪を拡げ続けること
 ・お金が生み出す不安のクセ
 ・偏見は、偏見でしか壊せない
 ・ユング心理学
 ・メンタルモデル
 ・MBTI
 ・体癖


処世術としてのONとOFF


 こんにちは、とつゆうです。今日もクセすきワークをやっていきましょう。

 今日で七日目ですね。もう早くも一週間分になったことになりますね。

 どうでしょうか?ワークを自分ごととして試して下さっている方は、自分のクセをすでにかなり感じて始めているんじゃないでしょうか?

 そしてそれが案外と特別な感覚なのかもしれない、という感覚もあったりしませんか?今まで当たり前で、他の人もみんな感じているようになぜか思っていたこと。

 それって本当は特別なことだったんですね。あなたの感覚はあなた固有のものです。それを深く感じ取ってあげられるほどに、あなたは他の人にはない個性を発揮できてしまうようになります。

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 今日は「処世術」というテーマについてお話をして、ワークもしていければと思っています。

 先に、ワークの方から出題しましょうか。最初は意味が分からなくてもいいです。順を追って、説明していきますね。

【ワーク七日目】「処世術」の発動に気付いてあげる。

 今日一日、自分が「処世術」として行動をとっていないか観察してみる。そしてその行動の内容をメモしておく。

 はい、これだけです。ですが、これがすっごく難しいんですね。

 一番最初にこれを一人でできるようになることって、多分すごくハードルが高いです。でも一度この感覚を覚えて再現できるようになっちゃえば、もうクセすきマスターへの道は開かれたようなものです。どんどんと自然に奥深くまで進んでいけるようになっちゃいます。

 クセをすきになっていくことの道において最も難しいのは最初の一周分なんです。そこの感覚を掴めたら、あとはもうどんどんとできるようになっちゃいます。やろうと思わなくても、自然と自分のことをもっと感じて、自覚的になっていくことができちゃいます。

 そしてそうしたら、自分のクセに合ったやり方をオリジナルでつくれるようになっちゃいます。このクセすきワークも、いろいろなことを試して勉強してきた中での、僕にとっての一番楽しいやり方でしかない、ということです。そうしたらもっと、楽しくなります。自分のことを知っていくことが、誰かのことを知っていくことと同じことだと体感していくからです。
 
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 ということで、今日は「処世術」とは何なのか、ということについてお話していきますね。

 僕が「処世術」と呼んでいるものは、「ついとってしまう思考や行動のクセ」のことをを指しています。

 そしてその思考や行動は、クセと言ってるくらいなので、無意識に繰り出していることの方が多くなっているんですね。

 これは、この本でも一度お話しした「命の防衛本能」の話とほぼ同じことです。怒りや不安は、自分の命を守ることと、トラウマ的な過去の古い傷がうずくことから生まれてきたいたんですね。

 そしてその瞬間に、半ば反射神経的にやってしまう行動のことを、僕は「処世術」と呼んでいます。世渡り術と言ってもいいかもしれません。

 こういった「処世術」は、もはや無意識で行われています。もう考えなくても繰り出せるようになっているんですね。

 例えば相手の声色で怒っていることを察したり、飲み会で友達の空になったグラスに気付いたり、恋人の前で傍若無人に振る舞ってしまったり、もうそれはそれは本当に様々なパターンがありますよ。

 人のいる数だけ、処世術のパターンもあります。ここではいわゆる「あるある」みたいな行動を挙げてみたわけですが、その「あるある」の中でもさらに細分化されて全然違っているわけです。

 「これも処世術だったの!?」っていうことに気付けると、人を見るのがものすごく楽しくなってきますよ。その人のクセみたいなものを感じ取れるようになってきます。だから、どんな知らない人でも一発で愛せるようになっちゃいます。愛おしいなという気持ちが湧いてくるようになっちゃいます。それがクセの楽しさですね。人間が大好きになるんです。

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 さて、僕の場合を例にしてみますね。

 「処世術」を発見するために重要なことは、これまでやってきたワークでの実践内容です。これまでのワークは、この「処世術」を自覚するための基盤となる感覚の力を底上げするために行ってきたんですね、実は。

 なので、全然とっかかりが分からないという人は、これまでのワークの内容を一度思い出してみるのがいいと思います。

 僕の場合は、「見捨てられてしまう。相手ともう一緒にいられなくなってしまう。一人になってしまう」という恐怖が心の底の方がから叫んでいる言葉でした。こんな状況に陥ってしまうことが、僕の傷なわけです。トラウマなわけです。

 そしてそんな傷を受けることを避けるために行ってきたことは「相手の期待を測ること。そしてその期待にできるだけ応えようとすること。それに応えることは僕の喜びでもあるんですよ、って顔をすること。」みたいなことでした。

 そうです、これが僕の処世術の正体です。根本にある感覚です。中々うまく輪郭を掴んでこれているような気がします。少なくとも、今の自分のクセすきレベルで発見できるかなりイイ線までいけているような感覚があります。

 ですが、抽象的にまとめることが重要ってことではないんですね。重要なのは、感じることです。このクセすきワークで何回も出てくることですね。何回も言って本当にすみません。でも何回も出るってことはすごく、ものすごく大事ってことなんです。

 そもそもこの本自体、根本的には同じ大切なひとつのことを、色々なやり方や言葉やワークを通して伝えようとしているような感覚があるんです。それをぱっと言えたら分かりやすいんですが、そうとも言えないのでこうして本にしてるわけですね。140文字にまとめることができるなら、わざわざ本にする必要はないわけです。「今回のテーマは何ですか?」って質問にすごく簡潔な一つの文章で全てを説明できてしまうなら、その長編小説は小説である必要がないわけです。

 今日の「処世術」においての感じるということは、「気付く」ということです。自覚するんですね。処世術が発動していることを、発見するんです。

 これだけです。簡単なように感じますか?実はこれ、すっごく難しいですよ。ベテランになっても、マスターになっても、いつまで経っても発見の旅は続くんじゃないでしょうか。ひとつ発見したと思ったら、今度はまたひとつ、またこれも、っていう感じでどんどんと出てきちゃいますから。

 それほどに、人間の精神はよくできてるってことです。ちゃんと無意識を隠すように仕組みができてるってことです。すごいですね。

 僕はちょっと前に東京に滞在しているときに、もともと仲の良かった友人と、友人の知り合いと食事に行っていました。早速そのときに僕の処世術が発動していることに気付きました。

 それは「ONであるべき場でも、OFFのまま人と話すようにする」という行動でした。

 仮に、僕の直接の友人をマスダくん、その友人の知り合いをケイさん、という仮名にしましょうか。

 僕はマスダくんともとから仲が良かったんですが、ケイさんとはそのときが初対面でした。そしてケイさんは僕の予想に反して、結構年上の方でした。15歳くらい上ですかね?

 そしてスーツを着ていました。ランチで、しかもお仕事の話も多少関わってはいるような食事でもあったので、ケイさんはスーツだったんだと思います。多分、ものすごくしっかりした方なんですね、とっても。お話していても、信頼感と、人情が溢れているみたいな印象の方でした。

 そんな素敵な印象を醸し出しているケイさんのことが僕は好きになりました。そして気になったので、かなりフランクにパーソナルな質問をしていました。その場で話されるべきであるような仕事の話はそっちのけで、僕が気になることをどんどん質問しちゃったんですね。すっごく楽しかったですよ。ケイさんのクセと才能の素晴らしいところが溢れまくっていましたから。

 そうしたら、食事のあとにマスダさんに、何だか「驚いた」という感想をもらいました。そんなふうにして興味を持って質問をたくさんする人があんまりいないからびっくりした、とのことでした。

 そのことに驚かれたことに、僕は驚きました。それって普通のことじゃん、って思った感じです。人が人に興味を持って質問することって、そんなに僕には変わっていることのようには思ませんでした。

 じゃあ何が不思議だったのかというと、多分というかこれは僕の主観なので推測でしかないのですが、仕事も関わっているような、しかも初見の関係性の相手からそういったその人の性格やクセにまつわるような話をききたがる、ということが驚くポイントだったのかも、と考えました。

 その時に僕が発見したのが、この「ONであるべき場所で、OFFになろうとする。」という処世術です。

 世間一般的には、仕事は仕事、家庭は家庭、友達は友達、恋人は恋人、みたいな感じでどんどんと分けていくと思います。意識的にここまで細分化して切り分けていなくても、自然とそうしてる部分って、あったりしませんか?家ではパジャマでボケっとした表情で過ごしていても、ジャケットを羽織ってオフィスに出社したら自然ときりっとした顔になる、みたいなこともそうです。しっかりONとOFFを分けられているってことですよね。

 この「ON/OFF」を、できるだけ切り替えないようにする。つまりごちゃ混ぜで過ごす。もっと言えば僕の感覚では「ONであるべき場所でも常にOFFでいようとする」という感覚で生きているということをしているように感じたんですね。全然、無意識なんですけどね。

 それが、ケイさんとのコミュニケーションにも現れたということです。もし高校生や大学生くらいの僕だったら、ランチのちょっと仕事っぽい雰囲気や、ケイさんの雰囲気から「気持ちをONにした方がいいのかも」というような気持ちが生まれていたかもしれません。今もそういう気持ちがもしかしたら心のうちにないことはないのかもしれません。

 そして「ONにしなくては」と感じると、僕の危険センサーが反応して「OFFに振る舞うのじゃ〜」って言ってくるんですね。だからケイさんとの話も、仕事そっちのけで僕の気になるパーソナルな話の質問をしてしまうわけです。そっちに興味を持つように、僕自信を無意識にコントロールしちゃってるわけですね。

 じゃあなんで、「OFF」に振る舞うことが、僕にとって危険を回避することにつながっていたのでしょうか?傷付かずに済む結果につながると無意識が思い込んでいるのでしょうか?

 次は、それを感じてみます。感じる秘訣は、「処世術をとらなかった場合、どうなるの?」という想像をしてみることです。これもワークでやりましたよね。あれが、根本に辿る感じ方のコツなんですね。

 僕の場合は、本気でバチバチな「ON」を作り込みまくっている自分を想像してみるわけです。「OFFになる」という処世術を発動させることができない自分を想像します。そうすると、どうなるんでしょうか…?

 そうしたら、どんどんと緊張していくような感じがありました。肩の力がどんどんと入っていって、目がギラギラとしてきています。そして緊張にかけているパワーの分、失敗することがどんどんと怖くなっていくような感覚がありました。

 失敗とはどうなることかというと、相手の期待に応えられなくなることです。目をギラギラさせておかないと、相手が感じている僕への期待に応えられないんじゃないかと思っちゃっている感じです。頑張らないと期待に応え続けることはできないかも、と思い込んでいる感じです。

 ONの状態は長くは続かなくて、いつか弾けてしまうことを知っているので、ONになることをそもそも恐れているのかもしれません。緊張すること自体を恐れているのかもしれません。それは、相手の期待に応えられなくなってしまう未来への警告のようになってしまっているのかもしれません。

***

 はい、ということで僕の処世術の発見は、「ONにするべきだと感じる仕事の打ち合わせで、OFF感を出す」という行動でした。

 割と些細です。でも処世術なんて、こんなものなんです。自分でも気付けないんですね。でもそこには必ず自分の自然で楽な状態にはなっていない、ちょっとした違和感のようなものがあるんですね。エネルギーみたいなものがあるんですね。それを読み取ってあげるということなんです。気付いてあげるということなんです。

 じゃあ、気付くだけでいいの?っていうことになるかもしれませんが、はい、気付くだけでいいです。気付くだけで変わっていきます。

 なぜ気付くだけで変わっていくことができるかというと、「意識」が働くようになるからです。気付くことによって、選択ができるんですね。これまで無意識に処世術として行ってきたことを、「あぁ、もうそんなことしなくても大丈夫なんだ」と思えてくるようになるんです。不思議ですね。気付く回数が多くなるだけで、自ずとそうなってきます。

 処世術の発動を自覚できるようになったなら、あなたはもうクセすきマスターへの道を歩き始めたことになります。一人でもその道を歩んでいくことができるようになります。クセすきの道は、本当に楽しくて、刺激的ですよ。毎日違う新しい自分に再会できたような気持ちになります。

 無意識(魂と呼んでもいいですが)というものがあるのなら、それに近付いていくための僕なりの科学みたいなものを、探りたいんだと思います。

 結局は科学にも、最後には分からないことがあります。物質は、分子、原子、陽子、とどんどん小さくなっていきます。そして限界まで小さくなったあとにはさらに「じゃあその先にある小さい構造は?」という話になっていきます。

 宇宙の先っぽは、まだ誰も観測したことがありません。広がっているのか小さくなっているのかも仮説でしか分かっていません。新しいことが分かったら、また次の新しい分からないことに出会うわけです。

 まだ観測できていないことを、観測可能にし続ける。観察し続ける。発見し続ける。その終わらない旅が科学であるなら、このクセすきワークは人間の内面への科学のようなものだと思えてきます。内面的変化を続けていく、終わらない発見の旅のようなものです。そう考えてみると、とってもワクワクしてきます。

***

 ということで、みなさんも今日一日、処世術を見つけてみてください。

 ワークをやるとやらないとでは、この本の価値は全く違ってくると思っています。僕のクセを通してあなたのクセができるだけうずいてくれるように、あなたが自分の特別さとその才能に気付き始めてもらえるように、「感じる」ための文章にしています。

 なので、本を読むだけでもこの本の原稿時点でみなさんに支払って頂いている1,650円分の価値は断然あると感じています。そのくらいの僕のパワーを用いてこの原稿に取り組んでいるわけです。

 ですが、この本を読みながらワークを一周分やって頂けたらその5倍の8,000円くらい、一生続けてもらえたなら少なく見積もってもその60倍の10万円の価値はあるものだと思っています。この本で書いたようなことや実践は、少なくとも僕にとっては、それくらい人生ごと変わっちゃうようなことだったからです。

 ということで、今日のワークを終えれば、これでほとんど一回りすることになります。ワークを中心とした第二章を終えたら、第三章では、クセから感じる才能を活かす自然体の生き方について、僕のお金にまつわる変化や、人間関係における感覚の変革のことについて書きながら、考えていければと思っています。

 では、また明日。


【ワーク七日目】「処世術」の発動に気付いてあげる。

 今日一日、自分が「処世術」として行動をとっていないか観察してみる。そしてその行動の内容をメモしておく。

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