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コラムなど

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自由律俳句や現代詩、雑感など
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#自由律俳句

気分は上々(後編)

ひるさがりのザリガニごと民法とする 

むかしのおきてにしたがい夜はまだこない 

斜面になるとうそを思い出す 

かたい人形に小細工してくる

のこりの盲腸は満月にまちがわれる 

この話にシーラカンスは必要なかった 

じゃんけんにあきて尾行するのだ 

われらの初夏は順不同であり矛盾 

よろこびはとりあえずすすきそして振り出し 

だれかの集大成がシシャモだからゆるして 

どれもなつかし

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気分は上々(前編)

ときめきはつっぱりに似ている 

細胞それぞれが呪文とか 

天国も地獄もおしりからかぞえる 

週休二日がほたるらしいところ 

わたくしには花の記憶がない 

フォークもって全員集合おめんつけて 

音速を考える片目とじて 

へびのまんなか知って歯が痛い 

なるべく荒野をえらぶ鏡売るために 

√2という押入にはいる 

あおぞらこんな日は妹でっちあげる 

月の粘土にあれやこれや注文 

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ホラー映画

中学生のころ、ホラー映画の監督になりたいと思っていました。クローネンバーグやロメロ、サム・ライミらの影響ですね。「~洋画劇場」でもホラー映画をよく流していましたし。 

最近、日本のホラー映画も見るようになったんですよ。「リング」とか「呪怨」「テケテケ」とかね。面白いですね。時間つぶしになる(悪い意味じゃないですよ)。でも大きな不満があります。 

登場人物はなんで戦わないの? 

自分は高校生の

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書けないね

はやくも2017年の1月、終わりましたね。暦の上では春ですよ。

ツイッターでは、ぽろぽろ自由律俳句を出していたのですが、ペースは落ちてます。正直、書けません。スランプ(質ではなく量)はないと思っていたんですけどね。やっぱり自分のスタイルは、躁状態じゃなくちゃだめなようです。すごく疲れるんですよ、躁状態って。だから何句か作ったら、当分は作れなくなる。いやになってくる。もうやめようか、と考えたことも

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いろいろあるけど…

いや~、十月きましたね。

そりゃ来ますけど、なんかウキウキしていました、これまでは。

べつにすることないんですよ、いま。書きたい文章もあるんですけど、どうも気持ちがのってこない。スポーツや映画や本や、なんだかんだで、テーマはそろっているんですけど。毎日、書けるくらいはね。

でも、なんかやる気になれない。俳句だけは、気持ちに鞭打って続けようとはおもっていますよ。

そうそう昨日、お気に入りの革

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体力がいるな~

もう九月も終わりですね。秋は好きな季節なのですが、今年の九月は…。夏バテだったのでしょう。ほとんどなにもできなかったという感じです。よく眠れなかったし。 

前回、mixiのこと振り返りました。数年前にもかかわらず、よく書いてますね。自分でも驚きます。 

それに比べ、最近の作句のスピードのなさといったら、情けない。 

ただ、ひとつ感じることはあります。有季定型のほうがフットワークが使えたのかな

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なつかしいな~

数年前、有季定型俳句や現代詩を書いていたころ、作品はmixiに載せていました。 このころから体調はよくなかったのですが、振り返ってみてみると、自分でも「よくこれだけ書いたな」と感心しました。 

映画(DVDだけど)も一か月で30本は見ているんですよね。そのことも備忘録として残っています。 

正直、いま俳句を作るのがきついんですよ。頭打ちということじゃなくて、精神的にきついな、と感じることが多い

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好きな作家③西村寿行

政財界の大物などのインタビュー記事があるじゃないですか。だいたい「好きな作家は?」「愛読書は?」なんて質問項目もあります。歴史小説や社会派サスペンス、古典、思想書が多いですよね。生き方や哲学を語るうえで、分かりやすいというか便利なんでしょう。

そんな中、思うことがあるんですよ。「好きな作家・西村寿行、作品・鯱シリーズ」なんて答えてくれる人がいれば、もう尊敬ですよ。一生ついて行きます(かもしれない

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好きな作家②藤枝静男

ツイッター上で自分の自由律俳句について「でたらめ宣言」なるものをしたことがあります。これは藤枝静男が対談の中での発言「でたらめにも、なんらかの意味がある」(←うろ覚えですが)に、とても納得したからです。感銘といってもいいほどです。

自分は一時期、私小説をよく読んでいました。疲れていたのかもしれません。他人(文士)の生活をのぞき見して、自分のほうがましだな、と思いたかったのかもしれません。近松秋江

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