今日はあなたの日。私がそう決めたから。他に理由なんてなくていい。
今日は、少し友人の話をしてもいいですか?
みなさんのnoteを、
どうしても届けたい人がいるんです。
毎日が自由すぎて、楽しすぎた。
そんな学生時代に出会ったチコという友人の話。
ねぇ、チコ。
今ならきっと、誰かがあなたを守れた。
私は、大学生時代に友人を亡くしました。
友人といっても、「仲良し」というのとは、少し違っていて。
今クラスが一緒だから。
サークルが一緒だから。
彼らが知り合いだから。
そんな感じでした。
ある日。
その友人が、私の前から消えました。
自殺でした。
彼女と楽しく共に過ごした日々は少ない。
当時の私にとって、それは後悔だったり、無念だったりしました。
その前日。
彼女は、とても珍しく私に電話かけてきました。
「どうしたの?」
彼女から電話が来たことに、私はとても驚きました。
だって、私は全く予想もしていなかったから。
彼女にとって、私は「友人」だったのか。
正直、私には自信がありません。
たまたま、最後にかけたのが、私だった。
それだけのことかもしれません。
しかし、
その日から、彼女は確かに私の中に残っています。
だから、
この先もこうやって時々思い出すのだと思います。
そのころの私は、全くの無知でした。
きっと、世間もそれほど気にはしていなかったのかもしれない。
目に見えない病が、どれ程身近にあって、どれ程普通のことなのか。
いつだって、自分の身に起こる程、当たり前にここに存在すること。
今、noteに「心」を書いている人はとても多くて、
明るく前向きな思い。
希望を抱かせる思い。
笑い喜びを生む思い。
悩み考え続ける思い。
ちょっと切ない思い。
暗く後ろ向きな思い。
辛く深く悲しい思い。
共感だったり。
気付きだったり。
様々な時間を与えてくれます。
例えば、書きっぱなしで、読みっぱなし。
そんな誰もが自由な「note」はとても素敵です。
もし、今チコがいたら…。
時々、そう思ってしまう。
私に電話をかけてきた時、彼女はこんなことを話していました。
「私なんていなくなればいい。
だって、みんながそう思っているでしょ?
あなたも同じでしょ?」
まるで話にならない。
そんなことはない。
あなたは必要だから。
私がどんなにそれを認めさせようとしても、彼女の言葉を変えることはできませんでした。
電話越しに、時々聞こえる踏切の音。
私には、少し聞き慣れない彼女の声。
「チコ、大丈夫?」
彼女の名前を呼ぶのは、少し照れ臭くて。
彼女はいつだって、私よりもとても女性らしくて、素敵だったから。
年上の大人びた彼がいて。
いつも綺麗に化粧をして。
明るく笑顔で愛想がいい。
私は独りでも大丈夫だから!
って、そんな余裕があって。
恰好良かったんです。
チコは、いつだって「お姉さん」でした。
同級生なのに、おかしな話です。
「ごめん、大丈夫。
ありがとう、またね。」
私は、電話を切りました。
だけど、彼女はちっとも大丈夫じゃなかった…。
いつも笑っていた。
いつも優しかった。
いつも大人だった。
そんな風に見えていた彼女。
誰かがふと、気付きました。
「チコ、来ないね。」
最後に見た、彼女の顔はとても綺麗でした。
人生初の事情聴取。
それも形だけ。
一応のこと。
長いこと、私は彼女のことをきちんと理解できずにいました。
それも今なら、彼女を説明するに必要な言葉を知っています。
目に見えない病は、ずっと前から当たり前にあっただけのこと。
沢山の「note」を、チコに届けたい。
そしたら誰かが、彼女を救ってくれるかもしれない。
そう思うのは、無責任ですか?
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