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Chapter2 LOOVIC〜誰よりも、迷いやすい人のために〜 解決できること

現状の課題と、LOOVICによって解決できること(01〜03)

視空間認知障害の方は、目も見え、耳も聞こえています。広く知られている人たちでいうと、認知症でお困りの方々。このような方々も同じ悩みを持つ方々です。

我々は、このように、迷うという困りごとを抱えながらも外出する意欲が高く、社会で自由に暮らしたい。という願いを持つ方々に向けてテクノロジーによる支援を届けようとしています。

特に発達障害、高次脳機能障害、軽度認知症の方々にこのような悩みを持つ方々が多く存在します。その人口は、およそ550万人の方がいらっしゃいます。

ご高齢の方々も歳を取るにつれて、認知症ではなくても、一部の物忘れにより思い出すのに時間がかかることもあります。

このような方々は、自由に行動し、社会で活躍できる場所を探しています。当事者の周りの方々からすると、私たちの生活と同じように過ごしてほしい。と願う気持ちにもなります。


課題解決までのステップ(STEP 01〜03)


 
当チームは、道に迷う人たちの、迷うを徹底的に研究し、最適な支援を考えてきました。
 
このような方々は普段、ご自身で外出もなさいますが、周りの人たちの支援、あるいはガイドヘルプサービスを利用しなくては道の記憶の無い場所への移動に苦手さを感じています。
 
我々チームは、人による支援に加え、テクノロジーによるDX化を行い、下記のステップで解決していきます。

▶STEP 01今すぐ、外出したいのDX。〜2022年6月〜
毎日でも家族が支援できればいいのですが、そうもいきません。
ガイドヘルプサービスという、一緒に付き添いしてくださるサービスもあります。しかし慢性的な人手不足です。さらには今すぐ外出したい。と思っても、相手がいることなので、事前予約は必須です。
 
まずは、今すぐ外出したいを解決できるように、利用者さんとヘルパーさんをつなぐ、ガイドヘルプを運営する事業者さんごとのマッチングシステムが必要です。
 
いまは、このマッチング作業がすべて手作業であり、現状解決できるシステムがありません。
とても煩雑で、人の手で作業をするので、間違いが起きやすです。そのため、システム化がどうしても必要なのです。
これが実現できると、時間を合わせやすい、出会いやすい。が実現でき、利用者さんと、ヘルパーさんの利用が増えていきます。
当社は、まずはこのマッチングシステムの開発に取り組みます。
 
▶STEP 02自立支援、人とデバイスの関係性のDX。〜2023年3月〜
自分の行き先を本人が探し、向かうのではなく、行き先から、本人を探し、導きます。
まるで、誰かがそばでそっと支援してくれる感覚になります。
 
目は景色に集中し、耳からの情報を得ることができながらも、からだは直感的に誘導してくれるネックスピーカー型デバイス・サービスの開発を進めています。地図アプリと連動させ、一度行き先を設定すると、スマホを意識せず、景色に集中して歩くことができます。
 
また、毎日人がそばにいると、今度はその支援してくれる人との相性や、コストが懸念となってまいります。さらには一緒に居すぎると、支援が当たり前になりすぎ自立を阻害してしまいます。
 
ここでは人でできる対応、人でなくてもよい対応、両方のバランスを考えなくてはならないことがわかっています。
 
▶STEP 03忘れない景色の空間記録のDX。〜2023年10月〜
視空間認知障害の方は、これだけでは解決しません。迷うことにもっともも悩みがあるため、これで迷わない。というところまで環境として揃える必要があります。
 
このような方々は、空間の情報が忘れやすいのです。しかし、覚えやすいポイントと忘れやすいポイントは人それぞれです。
 
ここでは、それぞれの方々が持ちうる気になる情報を空間に記録しておくことで、それが案内ポイントになり、その案内ポイントの順番をわかりやすくすることで解決できることがわかっています。


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