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#193 《美術がきらいだ》下手くそレッテル!自分にペタペタペタ。

子供の頃に母から
『〇〇ちゃんは絵が下手なんだから
絵は描かない方がいいね』と
普通にサラリと言われた。

きっと母は覚えていないと思うけど

私はひどく傷つき、

『そうか!私は絵が下手だから描かなきゃいいんだ!』と脳にインプットされた。

とは言え小学生の図工なんかは、
周りの人の作品なんて全く気にならず

良くも悪くも他人からの評価や誰かと
比べる事なく小学校6年間は終わった。

問題はここからです。

中学一年になると
図工から美術という名前に変わった。

中学生になると周りと比べだし、
手や自画像を書いた時の自分の絵が…
もう何とも恥ずかしくて恥ずかしくて

いつも腕を使って自分の絵を隠しながら
コソコソと窮屈な思いをしながら時間が過ぎるのを待っていた。

そして教室の後ろに張り出されると…

毎回ひどい敗北感と言いますか?

あなたの絵は下手くそです!というレッテルを
私の体にパタパタ貼られているような感覚で

どんどんダメダメ、ヘタヘタが加速していった。

泣いてズル休みした事もある。

努力の仕方も分からないし、
努力したいとも思わなかった。

ただ早く美術の授業が終わらないか

美術の授業がなくならないか

そんな事をよく願ってました。

そんな私の子供ですが

娘2人は絵を描く事が大好き!!

本当に私の子なのか??と思うくらい
毎日、毎日、絵を描いています。

自分の頭で考えた事が腕を通って、
紙にそのまま描けるって…すごい!!

そして何より、楽しそう。楽しんでます。
ご飯を食べるのを忘れるくらい没頭してます。

子供達が絵を描く姿に私も絵を描いてみよう!と

下の子にお絵描き教室を
お願いして娘と一緒に絵を描いたら

あれ??なかなか良い絵が描けたんじゃない?と
心の中で思っていたら

下の子が…『お母さん!絵が上手だよ!』と

まっすぐな目で私の絵を褒めてくれた。

その時に私は今の自分ではなく

中学一年生だった
13歳の自分が褒められたような気がして

心の底から嬉しかった。

その時に…

『絵が下手だ!』と母に言われた事は
ショックだったけど、

ならば!!練習しよう!とか
もっと上手になりたい!という努力を
私は全くしてこなかった。

どうせ私はできない。
どうせ私には無理!!
私は絵が下手!!と
見ないふり、逃げていた事に気づいた。

絵が下手くそレッテルを
自分で自分にペタペタと貼り付けていた。

そして、

そもそも…絵が上手とはいったいなんだ??

と言う訳で

もう一度、美術を好きになりたい!!

そんな気持ちが沸々と。

なのでもう一度、美術を勉強し直します!!

それでは今日も心穏やかに

ポジティブでありますように。

    #創作大賞2024 #エッセイ部門

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