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「欲」の無い人の脆さ~好きの見つけ方~


欲を無くすことは美徳
徳を積むことこそが人生
悟りを開くことが課題


“欲”を持つことはあまり良くないこととして私達は教えられてきました。
瞑想修行や霊性修行を積んでいく上では、このようなことは特によく言われます。

しかしながら人間には三大欲求という生きるための基本的な「本能」の欲が根底に存在しています。
睡眠欲、食欲、性欲、この3点は生きる事に必要不可欠です。

それは何故かというと、この世に顕現し続けるためには「肉体の維持」は必要不可欠で、肉体を保つためにも三大欲求は外せないのです。

ただ、性欲に関しては賛否あるとは思います。
人間も動物の一種として種を存続させていくという、「生」に関する切っても切れない理由はありますが、理性を保って性欲はコントロール可能ですものね。
ですので性欲とは種の存続以外に時にコミュニケーションの一つとして機能しますし、好きなものや情熱を長続きさせるための材料にもなっていたりします。それが「性欲」の役割だと考えています。


少し話が逸れますが、私は周囲でよく聞く言葉「子供を作らないのですか?」という表現が大層苦手です。私はどうしたって「子供を作る・作らない」という表現は苦手なのです。

何故ならば子供は本当に「授かりもの」であって、自分たちの意思でどうこうできる代物ではないからです。
人間の意志だけではどうしようもない物事というのは、目に見えない力が働いていることも十分にあり得ます。なので今世の何かしらの課題として授かれない事もありますし、宿さない様に気を付けていても授かることもあります。

子を残すことはこの地球上では自然の摂理ではありますが、私はそれが正義とは思いません。

この世界では人間はもちろん、自然界の動物だって生まれつきの性質や怪我や病気などで授かれない星の下にいる生き物は沢山います。
授かることになった人生、授かることができなかった人生。
どちらの結果であっても私たち人生の道には最終的に「選択の余地」が残されています。
前向きに捉えて進むのか、後ろ向きに捉えて進むのか、その後どのように生きていくのか、自分自身の頭でしっかり考えて選択していきましょうね。


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さておき、この三大欲求以外にも“欲”は沢山ありますよね。
身体的な生理現象はもちろんのこと、知りたいという知的欲求(知的好奇心)、欲しいという獲得欲求、集めて残したい手元に置いておきたいという保存欲求(収集癖)、誰かに認められたいという承認欲求、優越感、支配欲、拒絶、達成・・・等などの人の心にある心理的な欲求。

例えば「足るを知れ」とか「無知の知」とか、哲学の「無いがそこにある」というものは少し脇に置いておいて、仏教の始祖でもあるブッダに焦点を当ててみましょう。

彼は生まれながらにして持っていた地位や富、財産や名声など全てを捨てて出家した人ですよね。
個人的な見解ではありますが、ブッダは決して「無欲」だったわけでは無いと思います。
彼の周りには生まれながらにして「人」「物」「財」などが溢れており、そんな恵まれた環境だったからこそ物欲は薄かったことでしょう。
そして、満たされている状態だからこそ「誰かを助けたい」という欲求は生まれやすくなります。
育ってきた環境が今日明日食うに困るような環境下では、無償の愛など言っていられないからです
それも相成って冷静に貧富の差が際立って見え、余裕をもって観察することができ、時間を使って思考にふけることができ、沢山の疑問を感じた上で自らそれを捨てて悟りの修行に入ったのです。


「知りたい」という知的欲求。
「変えたい」という意志の先にある達成欲求、優越感、快感。
「助けたい」という行動の先にある慈しみの安堵感や安心感、目標を達成する自己実現欲求。
(人と関わり、助けたり見返りを求めたり、愛される求められることを期待するのは承認欲求)

欲は人を動かし、人を活かし、生かしていくのです。


私の周囲にはいわゆる「オタク」と呼称される方々がおり、会って話すことといえば「推し」の話です(笑)
よく「推しのために今日も生きる」という言葉を聞きますが、好きなものがあるからこそその人を動かす原動力になっているのだなと感じています。
好きな人のためにだったらどこまでも行くし、好きな食べ物に関しては素材からこだわりにこだわりぬいて各地を渡り歩いたり、好きな本のためならどんな地方の古本屋にだって探しに行く。

好きなことのために苦手な仕事も頑張れるし、今日も生きようと自分自身を奮い立たすことができる。
外部の人間に好き勝手嫌なことを言われて傷ついても、自分の中にある「情熱」が柱となって聳え立つときにはすべての嫌な念をはじき返せるほどのパワーが出る。

行動をする、つまり物理的に身体を動かすことは「振動」ですから、魂に揺さぶりをかけてエネルギーを循環させている状態にもなるのですね。
(厳密には少し違う「魂振り」という霊性修行があるのですがここでは割愛します)


反対に「欲」のない人は本当に脆いのだとつくづく感じておりました。
ここでいう「欲」とはあくまでも「好きなこと」「好きなもの」というものなのですが、現代人、特に若い層になればなるほどそれが薄く思えます。
いわゆる悟り世代と呼ばれるものですが、無欲とは悟ることとは少し違います。

悟った上での無欲とは、今あるものでなんとかするという考え方だったり、自分と自問自答して本当に必要なものだけを手元に置いていくという感じでしょうか。
「頑張ったところでどうせ手に入らないし、いいや」というのは無欲で悟っているのではなく、ただ試行錯誤も思案も行動もせずにただ諦めてしまう状態ですね。

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かつて、とある陰陽師の子孫と言われる方の書物を読んだときに書いてあったのですが、現代人は特に「念」が薄いと警鐘を鳴らしていました。

人間が人間たらしめるために宿る「魂」のエネルギー源でもある、念。
これは気とも言いますし、オーラやチャクラなどと言われている、いわゆる命そのものの波動のことです。
元気や活力とも言いますがこれが本当に薄いのだといわれていました。

その「念」が薄いとどうなるか。
うつ病のような精神疾患(倦怠感、やる気が出ない、ぼーっとする)はもちろん、些細な事で傷つくし、意図的な暴言など吐かれたわけでは無いのにすべての会話が自分のことのようだと怯えて暮らす。すぐにやる気も無くしてしまうし、何故だか集中力もとても短い。感情のコントロールだって難しくなり癇癪を起しがちになります。
悪意や良くない波動をはじき返せる力が弱いので、人の意志や感情の波にも流されやすい(影響されやすい)言う事がコロコロと変わり自分の意見が無く主体性が無い。


もちろん、これらが「ダメです」というわけではありません。
なかには「人の意見に合わせて何が悪い!」「自分で考えるのがめんどくさいんだ楽なんだよ!」と言われる方もいると思います。
そういう方はそれでいいのです。今の人生を楽に生きたい、現状維持で保身で生きていたい、宇宙規模で深く考えることなく軽~く生きて人生を全うしたいという人には、今世が「人間」の三大欲求をしこたま味わうという課題をお持ちになっているかもしれませんので存分に楽しんでください。

他にも「好きなこと」とか「熱中するもの」が無いけど十分幸せですという人も然り。


問題なのは少しでも、ほんの少しでも人生を変えて描いた理想の現実を手にしたいと努力されている方のことですね。
努力しようにもどう頑張っていいかわからない、理想の妄想はできるのに気力がわかない、魂は「こうしたい」と発信しているのに動けない。

身体がしんどいときはもしかしたら病が関係しているときもありますから、心配な時は早急に検査でも受けてみましょう。
それでも身体の方には問題なく、ただただ気力がわかないのは「念(気・レイキ・オーラ・チャクラ)」が減っているのです。

魂の活力を取り戻すための方法(修行方法)などありますが、ここではとりあえず「欲」を探すところから始めてみましょう。

知りたいことはありませんか?
やりたいこと、挑戦したいことはありませんか?

自分の魂を揺さぶるための欲求は、どうしたって誰かに用意してもらうことはできません。
何にもやる気が起きなくても「何かをしたい」と対極の感情を抱いているときは、魂が現状打破したいと抗っているのです。

「好き」という感情は内側から自然と湧いてくるものです。
やろうとしていることが「目立ちたいから」「人に認められたいから」「儲かるかもしれないから」という承認欲求からくるものでも構いませんが、壁にぶつかったときは長続きしませんので注意が必要です。
しかし私の好きなバンドメンバーは「女子にモテたいから」という承認欲求から入ってますが、同時に弾ける曲が増えていくにつれ、楽器を巧みに操れるようになるにつれ、純粋に「面白い!」「楽しい!」という感情が湧き上がり練習も苦じゃなくなったといいます。

きっかけは何であれ、自分の心身に定着するのであれば動機は何でも良いのかもしれませんね(笑)

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■「好き」の見つけ方

「好き」の見つけ方は、今では沢山の方法が紹介されています。

その中でも私が実際に試してみて個人的に「なるほど!」となったやり方を紹介しますね。

「好きなことを見つける10の質問」

➀お金を払ってでも勉強したいことは何ですか?
②学校で好きだった教科は何ですか?
③これに出会えてよかったと思う分野やジャンルは何かありますか?
④よく検索することは何ですか?
⑤小学生の時に夢中になっていた遊びは何か?
⑥今、社会において問題(課題)だと感じることは何ですか?
⑦これまでどんなことにお金(時間)を使ってきましたか?
⑧克服してきた悩み、もしくはこれから解決したい悩みやコンプレックスは何ですか?
⑨これまで読んできた本のジャンルはどんなものが多いでしょうか?
⑩これまでの人生で世の中に対する「怒り」を感じたことは何ですか?


このやり方はこちらの記事で紹介されていたものです。
是非読んでみて下さい。


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