見出し画像

そんな感覚

時間の束が
波と漂う気泡となって
視界の惑の外へと融けて

腹を覆っていたはずの
意地がサラサラ気泡となって
自覚の都合の惑を融かして

固体が肩から堕ちてゆく
意識が指から堕ちてゆく

私は
無限の気泡となって
冥(くら)い冥い光の中へ

そんな感覚

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?