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回し読み

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ぺけぽん
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#日記

キミの涙が教えてくれたこと

もう私はこんな涙を流さないのだろうか。つぎつぎと溢れ出す滴をぬぐいながら、ぼんやりとそう思った。 長男がお絵描きや絵本作りにハマっている。口癖は「ママ、紙ちょーだい!」。画用紙に、ノートに、チラシの裏に、自分と弟が好きなキャラクターや空想の世界を嬉々と描く。 絵やイラストの才能を早々に諦めた私には、その自由な発想と作風すべてが輝かしい。4歳の手から生み出される宝物。 溢れすぎて収拾つかないし、壁の至るところに貼りまくるし、我が家のリビングはカオスに近付く一方なのだが、それ

ヒノ影アランは最近悲しいことが起きすぎて書き殴ったやつをとりあえず読んでほしいのである。

なんかネットが荒れてますよね。私的なことですが最近悲しいことも連続しててつらいっすわ。こういうのって重なるんだわなあ。 ところで俺、このウェブ漫画読んでちょっと震えてしまって。 読んだ? 独特の雰囲気で面白いしクオリティ高いよね。ある種怖いけどさ。 いやね、漫画の内容っていうより、周りのクリエイターたちの怒りの方に目眩が来たんですよ。 出るわ出るわ、引用リツイートでの批判の数々! すっげぇわかるんだけど、でもね、これってそんなにありえない話かな? とも思ってて。

低空飛行のお弁当づくり #ハッピーになるかもしれない朝エッセイ

あまり大きな声で言いにくいご時世だけど、昨日は飲み会だった。 呑むのが好きなんで、次々に、おいしそうな地酒を出されたら、試さずにはいられないじゃないか。 仕事関係の年配の方との会だったんだけど、年配のおじさんは、どうしてあんなにお酌が好きなんだろう。ほんとは、好きにちびちび呑みたい派なんですよ、私。 気が付けば、いつもより飲む量が増えてしまって、ほろ酔いを通り越して、酩酊状態に。 案の定、二日酔いとまではいかないけれど、今朝はちょっとぼーっとしてる。 でも、いつもの時間に布

書けない時期と苦手なカテゴリーについて

君のドルチェアンドガッバーナのその香水のせいだよ が頭の中で再生し続けているがこのサビの部分しかしらない。ドルチェアンドガッバーナの香水は一度も買ったことがない。ただ香水のせいだよというくらい香りというのは人の記憶に残ることはわかる。私自身は決まった香りを身につけることはないので、香水の香りで私を思い出す人は多分いないと思うが、一緒に食べた食事の香りで私を思い出す人もいるかもしれない。 今日のテーマはそれではない。 正直にいう。今、絶賛書けない時期がきた。 「私は本当

“I am art” 自分自身を作品に。 168時間、リアルな自分を展示し続けてみる。

はろー、nagohoです。note.2回目の投稿🖋 前回書いた「23歳売れないアーティストが、突然アートギャラリーのキュレーターになる話」を、想像を遥かに超えてたくさんの方が読んでくださって、 嬉しいやら、はずかしいやら。 マジで頑張らなあかん、っと震えました。 改めて、ありがとう、ありがとう、ありがとう。 2発目を日々書いては消しているのですが、 中々に白紙の期間が続いてしまい... もう少しで完成するので、今しばらくお待ちください。 お待ちいただいている間に...

失うことすらできない

約2ヶ月ぶりの更新でお願い事からさせていただくのは心苦しいですが、まずは告知を。 2020年9月に発行『機関誌 彗星読書倶楽部』創刊号に、noteから加筆修正した三作品と、7500字超の新作「ねずみ男と私の280日」を掲載していただきました。 こちらの冊子は、彗星読書倶楽部オンラインサイトにて購入することができます。 売れ行き好調につき、急遽追加した現在のオンライン在庫が尽きましたら、今後は都内一部書店・文学フリーマーケット等での販売のみとなるそうです。 地方在住の方はこ

私たちには休みが全然足りていない

私は休むのが上手くありません。休んでいると「もっと何かをするべきでは?」と思ってしまうタイプです。 休みじゃない日は、たくさんやることがあります。 起きて、ご飯食べて、仕事して、寝る。そこに、生活と将来への不安をプラスしたら、24時間あっても足りないくらいに忙しいのです。貧乏性というか、何かをしていないと落ち着かないのです。 さらに問題は「忙しいのは嫌だ」と口に出しているのに、忙しくないとすぐ不安になります。挙げ句の果てには自分から忙しさを求めてしまいます。 「何かや

お別れの日

4年間住んだアパートの退居がおわった。ガランとなった部屋は、内見で一目惚れした時とおなじように輝いている。同じ部屋なのに、それはどこか遠くの光のようで、あぁここはもう僕の家じゃなくなるんだなと、感じる。 11時半に掃除がすんで、嫁さんとふたりで管理会社の人がくるのをまった。退去立ち会いの予定はあと30分後。そのあとは玄関をあけることができない。それが、なんだか不思議だった。 * 「結婚してはじめての家が、ここでよかったよね。」 穏やかな声でそう言われて、頷く。ほんとう

深夜2時半、煙まみれの薄汚れたカラオケボックスで名もない恋は

その夜は、3年勤めたアルバイト先の「追いコン」が開かれていた。 わたしは、追い出される側のひとり。 3年間のうち最初の1年はフリーターとして、あとの2年は専門学生として、年間108万円の壁を優に超えるほどみっちりと働きつつ、3年連続で追い出す側の幹事もばりばり取り仕切っていたので、それはそれは丁重に追い出してもらえた。 1次会は毎年幹事が決めた居酒屋(1人4000円、食べ飲み放題、鍋はややこしいからNG、出来るだけ太い柱がない一続きの広い個室、ドリンク追加注文用のタッチ

3000字の呼吸【書きかけのような日記】

夏が消えちゃったと、みんなが探している季節はいま南半球に向かっています。 そう書かれたハガキがポストに投函されてもおかしくないくらい、きちんと冬が終わった。お昼を過ぎてから、リビングの大きな窓から差し込む日差しの量が増え、カーペットの表面がポカポカする。 スーパーではキュウリ、ナス、トマトと、夏野菜の存在感が増している。芝生が伸びるのが、1週間早くなった。裸足を歓迎する太陽のもと、帰宅時の娘の足の裏は真っ黒だ。 夕食後、キッチンのごみをまとめて外に出ると、澄み切った水の

文化生活一週間 -One Week-

フィクションを書けるってのは才能ですよ。 僕は無理。フィクション名人は、家に居ながらにして月の裏側でうさぎと餅をつく。僕は福岡市中央区から離れられない。身の回りで起きたことしか書けない。 これは仕事柄かもしれないなぁと理由付けをする。目で見て記録する仕事を20年以上やってると頭もその流れに特化していくのかもしれない。写真家でありながらエッセイも書ける人はたくさんいるが、小説が書ける写真家はそうそういない。 だから常日頃、巻き起これドラマチック、みなぎれイマジネーションと

傘みたいな母に傘を贈った話。

母に傘を贈った。 小学校の先生の母は、今年で先生を終える。 小さな島で先生をしていた母とは忘れられないエピソードがいっぱいある。そして、小さい頃の思い出は母を傷つけた後悔が多い。 中でも一番は、何かの折に口にした一言のこと。 「生みの親はお母さんで、育ての親はばあちゃん。」 これは刺さった。深々と、ブッスリ。 わたしが小さい頃、母は仕事が忙しくて、父方のばあちゃんが主に面倒を見てくれた。 ぼくとしては母親が二人いてラッキーくらいの気持ちだったけれど、言われた方はめ

Gift / また乾杯しよう後書き

2年前のちょうど今頃。 息苦しい夏の終わり。しずかな秋の始まり。 わたしは、ウェディングプランナーを辞めた。 大きな理由は、体調不良によるものだった。 もうすこし正式に言うと、この時点で体調を崩してしまったのでプランナーの職を卒業して同じ会社の別部署に異動したのだが、その1年後に、今度は完全に身体を壊してしまった。 会社が悪かった訳ではない。 わたしが、自分の限界に気付けなかったのだ。 嘘だ。 気付いてはいたけれど、大丈夫だと思っていた。 そう思いたかった。そう

【大事なお知らせ】鹿児島をもっと知ってもっと楽しんでもらうために、Instagramの活動始めました。

夕方、こっそりお知らせの告知をさせてもらったのですが・・・ 約2年前から構想をし、ここ数ヶ月で実際に取り組み、 そして本日、やっと公開できる日がきました。 地元”鹿児島”の食、場所、手仕事などを中心に、わたしが”好き”だと思ったものをグラレコや写真、動画で発信するInstagramのアカウントをつくりました。 本業はwebデザイナーですが、最近はライターなども幅広くさせてもらっています。 自分の得意なスキルを活かして、誰かに喜んでもらえるにはとても嬉しいことです。