下瀬ミチル

一生ふざけたい
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駆けゆく彼女を誰も追わないで

朝の清掃を終え決められた時刻に食堂に行くと、見慣れぬ女がいた。 就寝中に新しい顔が1つ2つ増えることは珍しいことではなかった。 総勢15名程度の、女の園。 ここはさま...

私の靴音になんの責任も負わないでね(週報2020_01_20)

私には「推し」ミュージシャンがいて、彼を追いかけること、今年で5年目になる。 先週には2020年一本目のライブがあり、京都まで遠征をしてきたところだ。 推しさんは今年...

邪推も肉体も、一瞬でぐしゃりと潰れる

「降りろ!」 日頃穏やかなあしながおじさんからは想像できないような、強い口調だった。 私は何が起こったのかもわからないまま、ひりひりと痛む手で自身の右わき腹のあ...

それは君が暇だからとあなたは言うけれど。(週報_2019_11_24)

寒さがだいぶ、深刻になってきた。 休日の午後、物置からカバーのかかった灯油ストーブと赤いポリタンクを出し、移動販売車を待った。 ペチカを鳴らしてくるから、ペチカ...

息を止めても時は過ぎる(週報_2019_11_17) 

9月末日締め切りの新人賞に駆け込みで応募が完了し、私は晴れて自由の身となった。 思えば私はあしながおじさんの繰り出す、寿司と焼肉の奴隷のようなものだった。 応募メ...

243.7km、身代わりドライブ

待ち合わせ場所に指定した駅のロータリー。 寝坊した私が到着すると既に車は停まっていた。 ポルシェ、カイエン。 真っ白いこの車でおじさんと私は今日、サファリパークに...