たか@小学校教員

学校の教員です。教育について、日々の仕事で考えている事を書いてみます。

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最近の記事

スポーツ指導者を見て思う

息子がサッカーを習い始めました。 先日、初めての公式戦があり試合の様子を見に行きました。 今までは息子のチームしかみる機会がありませんでしたが、 他のチームの様子を見るていろいろと考えることがありました。 まず、指導者の言動です。 試合中、ベンチいるコーチが試合をしている選手たちに声かけをします。 大声で逐一指示したり、汚い言葉を大声で叫んだりするコーチがいました。 周りに多くの保護者が見ていることを分かっているのでしょうか。 このようなコーチのチームはいくら強くても入れ

    • 新年度の事務作業の多さ

      新年度が始まって1週間が過ぎました。 今年度、担任から外れ専科になったので新年度の仕事の仕方が変わりました。 客観的に担任の仕事を見ているとはっきり言って 多すぎ です。 春休み先生たちは何をしているのと思われるかもしれません。 年度末は、その年度に使っていた教室の片付けに追われます。 教室の清掃、ワックスがけ(これも教師の仕事です)、新年度使う教室への移動準備でほとんど終了です。 4月1日を過ぎると新しいクラスの準備ができます。 荷物の移動、子供たちを迎える準備、教室環

      • 小学校の先生新年度の仕事

        4月1日は教員にとってはお正月のようなものです。 何年経験してもこの日は特別です。 私だけかもしれませんが、前日は心機一転、どんな年になるのかワクワクするものです。 さて、4月1日に学校は人事異動などがあり新しい組織での教育活動がスタートします。誰がどの学級を担任をするか、どの校務分掌を担当するか正式に発表され仕事が始まります。 この日から始まる学級担任の事務作業はものすごいものです。ざっと思いつくだけ挙げてみます。 1.新クラスの名簿づくり 2.各種書類の仕分け作業(

        • もっと柔軟な働き方ができないものか

          教育関連の記事を読んで考えたことを書いていきます。 今回取り上げるのはこの記事。 このタイトルだけ読むと、2分早退した方が悪いと思われるだろう。 しかし、記事をよく読むとそうとも言えないと感じる。 女性職員たちは、午後5時17分に出るバスに乗って帰るために、定時の5時15分よりも2分早く退勤していた。 本来の終業時刻の2分前に職場をあとにしていたという、4人。 そのわけは、バスの時刻にあった。 船橋市教育委員会教育総務課・齋藤課長「バスが退勤の2分後に、近くのバス停から出

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        • 次代の教師に伝えたい教師の仕事
          0本
        • 教育について
          21本
        • 雑感
          1本

        記事

          小学校35人学級はまだ道半ば

          久しぶりのnote執筆になりました。やはり学校が再開して通常授業の時期はなかなか帰宅したあとパソコンに向かえません。 さて、今週教育に関する大きなニュースがありました。 文部科学省は30人学級を求めていましたが、結局35人学級ということが決まったようです。今後、5年間かけて小学校全学年での35人学級が実施されるようです。 実は、現状でも小学校1年生は35人学級になっています。(自治体によっては独自の予算で35人学級をしている学年があります) 現在の1年生の学年が72人で1ク

          小学校35人学級はまだ道半ば

          教員視点で読む「東京改造計画」2

          前回、オンライン授業推進について書いた。 今回は、「紙の教科書廃止」について。 まずは、堀江氏の文章から。 2018年9月に「置き勉」を認める通知を文部科学省がやっと出したがほとんど実施されていない。 「置き勉」を実現するためには、文部科学省が予算をつけ、子ども1人につき1台ずつ「電子教科書」としてのiPadやスマホを買い与えればいいだけだ。 小学生が使うカバンなんて、1万円以下の量産品で十分だ。6年経ったらゴミになってしまうのだし、布製のトートバックにiPadなどのタブ

          教員視点で読む「東京改造計画」2

          教員視点で読む「東京改造計画」

          堀江貴文氏の「東京改造計画」。出版のニュースを見たときから楽しみだった。 Kindleで購入して読む。簡潔に主張がまとまっていて読みやすい。 第二章には、教育についての提言が書かれていた。教員の視点で読んでみた。 まず、「オンライン授業推進」について。 これは大賛成。いくつか引用する。 年間カリキュラム全体の7割、まずはせめて5割をオンライン化したい。名目は「感染症対策」でいい。 堀江貴文 著「東京改造計画」より このコロナ禍による臨時休校中に私もこれからは、学校に来る

          教員視点で読む「東京改造計画」

          この機会に30人学級の実現を

          オンライン授業をやるにしても、家庭学習の対応をするにしても、 40人くらいのクラス規模は大きすぎる。 もちろん対応はできるが、担任の負荷が非常に大きい。 今回の経験でとても感じるのは、今まで以上にきめ細やかな個への対応が必要であることだ。 一人一台パソコン、9月入学について大きく報道されているが、 これを機に 30人学級の実現 ができないのだろうか。 1クラスの人数を少なくするのは、子供たち一人一人により目が行き届くということもあるし、教室の密集を減らすことにもつな

          この機会に30人学級の実現を

          変わる世の中 変われ学校

          前代未聞の3月から続く臨時休校。 緊急事態宣言解除の県が増えてきて、学校再開に向けての動きも出てきた。 学校再開と言っても、今まで通りの学校生活は送れない。 感染予防の対策をしながらの生活になる。 次のような対応がされていく。 ①子どもたちが密集しないような時間差登校。 ②室内に入る際のアルコール消毒 ③マスクの着用 ④間隔を開けた座席配置 ⑤教室移動、遊び方の制限 ⑥毎日の検温、健康観察 などである。 子どもたちにとっては窮屈なものになるかもしれない。 しかし、臨時休校

          変わる世の中 変われ学校

          やりたくてもできない公立学校でのオンライン授業

          ネットニュースを見ていると毎日のように「臨時休校下におけるオンライン授業」についての記事がある。ざっと検索して出てきたものだが、 2つ目の記事は、まさにそう。 私立学校は分からないが、公立学校でどれだけオンラインの授業がされているのだろう。 YouTubeなどで授業動画を配信することを行う自治体は出てきた。 私は、ネット環境については日本も他国に遅れはとっていないと考えている。 問題なのは、 学校におけるネット規制 なのである。 例えば、学校のパソコンでGoogle

          やりたくてもできない公立学校でのオンライン授業

          人前で授業する力をつけるために

          教師5年目くらいで書いた文章です。 自分のHPに研究授業・模擬授業の記録をつけている。ようやく200回を超えた。記録を見るとそれぞれの模擬授業のことが鮮明に思い出される。 生まれて初めての模擬授業は「2003年6月」。 2003年にサークルに参加するようになった。しばらくは見学だけで模擬授業はしなかった。先生方が次々に模擬授業に挑戦する姿を見て自分もやらなければいけないと感じ始めた。 次のサークルでは模擬授業をやろうと意気込み、指導案を考え、サークルまでの車の中でも頭は模擬

          人前で授業する力をつけるために

          教室はきれいにして返す

          春休み。教師は、1年間使った教室を片付けて新年度の教室に移ります。 その際大切なのは、 4月よりきれいな状態で次の先生に明け渡す ことです。 私は先輩の先生からもそう教わり、自分自身それが当たり前だと思ってやってきています。 1年間使った教室には様々な汚れが溜まります。次のような掃除を行います。 ⑴児童用机椅子の足の埃をとる ⑵机の天板、ロッカーを雑巾掛け (この2つは修了式の日に、子供達にやらせることが多いです) ⑶床の掃き掃除、ワックスがけ ⑷窓の掃除 ⑸本棚、黒板

          教室はきれいにして返す

          こんな時だからこそ教育改革のチャンス

          3月からの臨時休校が延長される自治体が多くなりました。 特に首都圏は、4月半ばやゴールデンウィーク明けまでの休校延長の学校が多くなりました。 こればかりは仕方ありません。 世界的な感染拡大。日本は他国に比べ感染者増が留まっていますが、この休校もいつまで続くか見通しが立ちません。 そんな中、注目されるのがICTを活用した遠隔授業です。 民間では、通信教材などタブレットを活用したものが広がってきています。 私も息子もタブレットを使った通信教育をやっていますが、そのクオリティは素晴

          こんな時だからこそ教育改革のチャンス

          「言葉」で教師としての威厳を保つ

          15年前の文章です。  言葉は人間性を表す。「教師」たるもの自分の言葉に自信を持ちたい。 大学を卒業してすぐに教師になった。現場の経験は教育実習の数週間のみ。そんな私が4月担任になった。「なんとかなる」と思ったが現実は何とかならなかった。  「子どもといい関係を作りたい」「子どもと同じ目線でいれる教師に」。言葉はかっこいいかもしれないがこれが間違いの元だった。  「若さを生かし」子どもと友達のように話した。時にはタメ口のようなこともあっただろう。休み時間ならともかく、授業中

          「言葉」で教師としての威厳を保つ

          跳び箱指導は誰でもできる

          20代の時の実践です。 昨年初めて6年生を担任した。学級にAさんがいた。体が小さく運動を苦手としていた。 体育の跳び箱の授業。Aさんは開脚とびができなかった。その他にも数名いた。彼らを「向山型跳び箱指導」で指導した。A式を数回やっただけで跳べるようになった子。何度も何度も繰り返して跳べるようになった子。次々と成功していった。Aさんも何度も挑戦した。次々と成功していく友達を横目に何度も何度も練習した。するとだんだん私の手にかかるAさんの体重が軽くなってきた。  「もうすぐだ!

          跳び箱指導は誰でもできる

          私の時間活用術

          前回書きましたが、過去の自分の文章をアップデートしてみます。 「私の時間活用術」というテーマで2005年に書いた文章です。 誰にも1日24時間しかない。 「仕事を効率よく進めたい」というのは誰もが思うことである。  仕事を行うにあたって心がけていることは2つある。 1 学校の仕事は学校で行う。 2 できるだけ勤務時間で退勤する。  学校の仕事は学校でやるが夜遅くまで学校に残って仕事をしている人もいる。 学校に遅くまで残っていることがよいと考えている人もいる。  それは間違

          私の時間活用術