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小学校35人学級はまだ道半ば

久しぶりのnote執筆になりました。やはり学校が再開して通常授業の時期はなかなか帰宅したあとパソコンに向かえません。
さて、今週教育に関する大きなニュースがありました。

文部科学省は30人学級を求めていましたが、結局35人学級ということが決まったようです。今後、5年間かけて小学校全学年での35人学級が実施されるようです。
実は、現状でも小学校1年生は35人学級になっています。(自治体によっては独自の予算で35人学級をしている学年があります)
現在の1年生の学年が72人で1クラスが「24人」とします。本来であれば2年生になるときには40人学級制なのでこの学年は2クラス「36人学級」となるのです。
このような学年では来年からそのまま1学年3クラスを維持し、その学年を境にその後入学してくる学年を35人学級制にするというもののようです。

40人学級から少しでも少なくなるのは賛成です。
しかし、まだまだ教育の充実、教師の負担を減らすまでにはならないと感じています。

私個人の経験ですが、1クラス30人〜35人位の学級を担任することが多くありました。
高学年で35人教室にいれば、教室はかなりの密になります。小学生と言っても6年生ともなれば、体が大きくなりその分机椅子も大きくなります。

今年、コロナ禍の分散登校で分かったのは「1クラス20人くらいになるととてもきめ細やかな対応ができる」ということです。
保護者の方や教育関係者以外の方は分かりにくいでしょうが、これが今まで30人以上のクラスで毎日授業してきた教師としての心の底からの実感です。

「30人学級」を求めていく流れもあるようです。

この動きに期待したいところでありますが、是非教育現場の声も取り上げていただきたいです。
少人数学級にすることで、教師が楽をしたいというわけではありません。
完全に現在の教員の仕事がキャパシティオーバーになっているのです。
学習指導、生活指導、保護者対応、いじめ、不登校、発達障害への対応、様々な事務処理。
少人数学級にすることで、その業務量が軽減されその分、子供たちに向かい合うゆとりがでるのです。

昨今の教育現場に関する報道で、教師志望の学生が減っているという現状もあります。少人数学級、学校の仕事の見直しをされることで、新たな人材が教育現場に入ってくるきっかけになるはずです。

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