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教員視点で読む「東京改造計画」

堀江貴文氏の「東京改造計画」。出版のニュースを見たときから楽しみだった。


Kindleで購入して読む。簡潔に主張がまとまっていて読みやすい。
第二章には、教育についての提言が書かれていた。教員の視点で読んでみた。
まず、「オンライン授業推進」について。
これは大賛成。いくつか引用する。

年間カリキュラム全体の7割、まずはせめて5割をオンライン化したい。名目は「感染症対策」でいい。
堀江貴文 著「東京改造計画」より

このコロナ禍による臨時休校中に私もこれからは、学校に来るのは週3日位で残り2日はオンラインでの学習でいいのではと考えていた。もう技術的には実現可能なのだ。実際、臨時休校中の子供たちの過ごし方について話を聞くと、「塾のオンライン講義を受けていました」「ピアノのレッスンをZOOMで受けました」というこが山ほどいる。公立学校だけが遅れているのだ。
パソコンがなくても、スマホがあれば学習課題はいくらでも提供できる。
さらに堀江氏は、教員の働き方についても触れている。

東京の小中学校でオンライン授業を導入すれば、ただでさえブラック労働、長時間労働で疲弊している教員の負担を大幅に軽減できる。
堀江貴文 著「東京改造計画」より

この臨時休校で強制的に教師の働き方改革が進むことになった。自宅勤務や時差通勤が推奨されることになった。その時間に教材研究や子供たちの事を考える時間が増えた。オンライン授業を導入すれば、教員も自宅から授業を配信したり、課題の確認ができたりする。
堀江氏は、授業や働き方の改革だけでなく「個に応じた教育」についても言及されている。これについても賛成だ。

現場の先生は「教えること」ではなく生徒の勉強習慣やモチベーション維持を丁寧にサポートすることがメインになっていく。これは極めて重要な仕事だ。
堀江貴文 著「東京改造計画」より

以前noteに書いたが、

一人の教員が見る児童を少なくして、さらにオンライン授業やAIで個別最適化された課題を出すことで個に応じた指導を行っていくことができる。
小学校高学年になると学力差が大きくなる。私立中学受験を目指す子は、はっきり言って学校の授業内容はだいぶ前に理解している。そのような子は、どんどんオンラインで課題を進めていけば良い。勉強が苦手な子に、丁寧にサポートすることに教師は力を存分に発揮することができる。

学校に来る日が少なくなることで、学校行事も精選することになる。オフラインの場で子供たちが計画、協力して行事を行うことは必要だ。ただ、今まで当たり前のようにあった「運動会」「学芸会」のような行事が本当に必要なのか見直しが必要だ。もっと創造的な「子供たちが自ら企画、立案、実現していくプロジェクト型」の行事(というか学習?)を新たに導入していけば良い。


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