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人前で授業する力をつけるために

教師5年目くらいで書いた文章です。

自分のHPに研究授業・模擬授業の記録をつけている。ようやく200回を超えた。記録を見るとそれぞれの模擬授業のことが鮮明に思い出される。
生まれて初めての模擬授業は「2003年6月」。
2003年にサークルに参加するようになった。しばらくは見学だけで模擬授業はしなかった。先生方が次々に模擬授業に挑戦する姿を見て自分もやらなければいけないと感じ始めた。
次のサークルでは模擬授業をやろうと意気込み、指導案を考え、サークルまでの車の中でも頭は模擬授業のことばかりだった。
そして模擬授業。誰もが通る道である。足は震える。自分が何をいっているかわからない。子役の先生方をきちんと見ることができない。何とも無残な姿を披露したのだろう。これがスタートラインである。

学校で他の教員に授業を見てもらうのは、年1回くらいやる研究授業と年3回ある管理職の授業観察くらいです。やはり自信を持って授業できるようになるには「場数」が必要です。サークルでは、持ち寄ったレポートを検討したり、参加した先生方を相手にする模擬授業を行います。5分ほどの模擬授業でも最初は本当に緊張します。その後、授業について忌憚のない意見をもらえます。


それから約半年。セミナーでの模擬授業に挑戦する。サークルの先生方が挑戦する姿を見て勢いで立候補してしまった。
当日は100名の参加者を前にしての模擬授業。自分の番が近づくにつれ緊張が高まった。
舞い上がってしまい、今では信じられないミスをした。スマートボードがあるのに、なぜかパソコンのマウスでサイトを操作したのである。
講師の先生のコメントも忘れられない。先行実践を出され「きちんと見ましたか?」。私は「見ていませんでした」としか答えられなかった。
この授業を期に「先行実践に当たる」ことを授業作りの前は必ず行うようになった。
TOSS授業技量検定ができ初めての検定受検。2004年6月に行われたセミナーである。
自分の授業に点数がつけられ、コメントを頂いた。自分の弱点が明確に分かる。頂いた級は23級。思いもよらない級に自分自身驚いた。以後は検定という目標ができ、さらに授業の腕を上げることを意識するようになった。
サークルでの模擬授業はもちろん、セミナーの模擬授業や検定にも積極的に挑戦した。やる度に自分が少しずつ変わっていくことを実感した。
教室での自分の授業での子どもたちの変化に気づくようになった。
模擬授業の場数は授業の腕を上げるためには必要不可欠である。
私はもう1つあると考えている。
一流の空気をライブで感じること
である。
セミナーにはとにかく参加する。向山先生の話や高段者の先生方の授業をライブで受ける。その息遣い、空気、間はセミナーに出ないとわからない。優れた授業のイメージがもてないとよい授業はできないのである。

TOSSの授業技量検定で、人前で授業すること、分かりやすい授業することについて学ぶことができました。「検定」という場は、目標が明確です。検定指標に焦点を当てて授業の練習をすることができます。また「級」を示されることで、授業を上達させようというモチベーションが持続できます。

TOSSに限らず、人前で話をする力を付けるには、場数が必要です。
学校だけでなく、様々な場面で授業したり、発表したりすることも教師の仕事の一つです。

TOSS授業技量検定のF〜D表の項目は、授業だけでなくプレゼンなどでも役立つ指標です。是非、参考にしてください。

F表評価項目
1 子どもの前で自然に歩ける
2 紙を見ないで授業ができる
3 声が自然に出ている
E表評価項目
1 授業最初の作業指示
2 子どもの指名・対応
3 にこやかな表情
D表評価項目
1 授業の始まり(15秒)のつかみ
2 子どもへの目線
3 あたたかな表情、対応
4 明確な発問、指示
5 心地よいリズム
https://www.toss-kentei.jp/chart/?anchor-id=chart-f より



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