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保育と社会福祉を漫画で学ぶ 「進撃の巨人」と思春期課題 その2
神話めいた多義的な漫画作品「進撃の巨人」には、思春期の課題が描かれているのではないかと考えて書いてきた書評エッセイ。
前編では摂食障害や引きこもり、大人への忌避感が描かれているのでは、と検討してきました。
今回は後編をお届けします。
赤ん坊は自分を世話してくれる母親を、自分の延長のように捉えます。
「親を喰い殺して巨人化の能力を得る」という設定には、精神分析などで語られる、乳児が母親を取り込んで
保育と社会福祉を漫画で学ぶ 「進撃の巨人」と思春期課題 その1
「名作」と呼ばれる物語は、多義的な内容をもつことが多いものです。
多義的とは、様々な解釈ができるということ。
神話や伝承などは不思議なお話なのに、なぜか心に残りませんか?
諌山創さんの「進撃の巨人」も様々な立場の読者が、それぞれの視点で解釈することができるのに、「正解」らしきものにたどり着くのが難しい名作のひとつです。
謎の多い暗示的な物語の構造が、世界的ヒットの理由のひとつなのでしょう。
筆