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やっぱり怖い!運営懇談会
うちの有料老人ホームでは、年に一度、入居者のご家族を対象に「運営懇談会」が開かれる。
ホームの運営状況について、現状や今後の展開を説明したり質問を受け付けたりする会だ。
今回は普段から細かいクレームを入れてくる、あるご家族様(A様、入居されてる方の長女、50代くらい)も出席されるという予定だったので、職員、特にホーム長は戦々恐々としていた。
質疑応答の時間になり、案の定その方は手を挙げた。
飲み込んだ入れ歯を取り除くのは命がけ
大変な事になってしまった。
90代女性、認知症が何年もかけて少しずつ進み、今では話すことはできず食事や排泄も全介助という状態。
元々穏やかな人柄だったので、トラブルなく平穏に生活してきた。それなのに...
ある日の夕食時、ひどくむせ込んだ。
最近、むせる事が多くなってきたので、とろみ剤の調節をして嚥下しやすい粘度を探っているところだった。
その日はあまりにむせるので、食事は途中で中止した。
共依存の夫が急逝した②
この話、まずはこちらから。
夫の葬儀に参列し、施設に帰ってきた後は更に不穏がヒートアップして目はバキバキ、独語も多く興奮していた。
ただ、お父さんはどうしたの?と聞くと「パパは亡くなった。」と答えるようになった。しかし自分の歳は25歳と答えたりするので、パパ=夫ではないかもしれなかった。
ある日私は1時間ほど時間を作り、妻に付き添う事にした。
フロア担当の介護スタッフが付き添っていては他の仕
共依存の夫が急逝した①
以前、こちらの記事で紹介した相互依存のご夫婦の夫が急逝した。
夫の姿が数分見えないだけで「パパどこ行った?」と落ち着かなくなる妻は、この後どうなるのか。
このご夫婦のキーパーソンである長男が、先月県外に転居し、両親も近くのホームに呼びたいという事で、近々転居が決まっていたというのが前提にある。
ホームの生活では夫は自立していて、車椅子の妻を介護していた。夫婦は介護スタッフを頼る気持ちはなく、
身体拘束、虐待の勉強会。やってはいけない3つの「ロック」はフィジカルロック、ドラッグロック、スピーチロック。今回はスピーチロックに焦点を当てて。転倒リスクの高い方に「立たないで!」思わず言ってしまうけどいったん落ち着こ。そんなに直ぐに転ばない。大声でビックリさせたら余計に危ない。
プラシーボ効果の功罪
「首も腰も膝も痛くて、眠れないの。」
毎晩、同じ時間にナースコールが鳴る。
「それは辛いですねえ。痛み止めを飲みましょうか。」
この時、90代女性に渡したのは、「鎮痛薬」ではなくプラシーボ効果を狙った「整腸薬」である。
翌日、
「よく効いてありがたかったわ!ぐっすり寝ちゃった。」
ニコニコである。
体の痛みを訴える高齢者は多い。腰、膝は特に多い。
1日に何回も痛み止めを所望され、「前
すごいスキルをお持ちです
ユマニチュードの研修を職場で実施した時のエピソードです。
うちの施設では、毎月の会議の際に「5分間研修」としてユマニチュード浸透のために研修を継続しています。
私は研修をする側なのですが、その日は講師担当ではなかったので、ほかの職員と一緒に研修を受けていました。
ユマニチュードの考え方としての「触れる」について、背中は鈍感だけど顔や手は敏感なので、急に触ると驚かれるので注意しましょうという様
あなたの看護・介護観を教えてください
看護学生の頃「自分の看護観を持ちなさい。」と指導されました。看護・介護に従事する方なら、一度は考えたことがありますよね。
学生の頃、私は看護観について「患者さんと信頼関係を作ること」と答えていました。患者さんに信頼してもらわなければ、看護の実践に支障が出ると考えてそう答えたのだと思います。
総合病院に就職して1年目、私は神経内科病棟に配属されました。そこで私に看護師とはなんぞやという大義を教え
親の看取り、苦しまずに逝けるかは子の判断に委ねられる
この記事で紹介すること
私たち子供世代は核家族の中で育ち、近親者が亡くなる経験をほとんどせずに大人になっています。
親が施設に入居していたとしても、全て施設任せで良いのか、このままで本当に後悔しないかを考えることは、親のためだけではなく、その先の自分のためでもあります。
点滴や酸素吸入はしてもらった方がいいのか、苦しまずに逝くにはどんな選択肢があるのか、今回は老衰での看取りについてご紹介します
老人ホームの居室に監視カメラをつける夫⑤通報
この話の始まりはこちらから。
先日、市の健康福祉局から施設に連絡が入った。
「施設の内情に詳しい人から通報があった」ので、詳しく話を聞きたいと言うことだった。
ホーム長とエリアマネジャーが市役所へ向かった。
通報の内容は「ある入居者の居室に監視カメラが数台設置されている。トイレ内にも設置されていて、これは本人に対する夫からの復讐だ。」と言うものだったそうだ。
以前、長時間排尿がないという深
帯状疱疹ワクチン、お勧めするCMもありますね。施設でそのワクチンを打った80代男性が、頭痛と吐き気とメマイでふらふらになり転倒する事故が。このワクチンは2回で1セットですが、2回目は拒否。でも払い戻しはありません。2回で44000円するんですよ...気軽には打てませんね。
コロナ感染、最近の症状はこんな感じ
もういい加減にして欲しいと介護業界の皆さまは感じていると思いますが、最近また増えているんですよね、コロナ感染。
うちの施設にも現在1名の感染者がいます。コロナ全盛期のように、「コロナが出たぞ、職員も抗原検査だ!」とはなりませんが、感染源は不明なままで発症されてから1週間が経っています。熱はまだ下がりません。
時々面会に来ていた奥様は「私はピンピンしている。」との事で検査は実施されていないようで