通りすがりのヨシダ

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ディズニーで別れるカップルとAB型の天才たち

 ディズニーでデートをするカップルは別れる可能性が高い。本当にそうだろうか? ディズニーといえばデートスポットの王道中の王道だろう。 けれど、別れた理由にシンデレラ城やセンターオブジアースは関係ないはずだ。 カップルの最終ゴールは結婚であり、バッドエンドは別れることだ。 つまり、その相手と結婚をしないのは、制度的な問題か複雑な事情や性格の不一致となる。 数多くのカップルがディズニーに訪れることと その後の関係性は全く無関係だといっていい。 パワースポットに行って幸せになった人

    • 信じることを信じないこと

       人に言うと書いて「信じる」 漢字の成り立ちから喋る金八先生スタイルだが それは、自分に言い聞かせるとか他の人に言うとか、要は伝えることなのだ。  神様がどのようなスタンスでいるかも知らないし、天国と地獄が存在するかも知らないし、 その考えを誰かに伝えることで宗教という関係性ができあがる。 内に秘めるだけなら、誰も関心を持たないし、理解者を増やす必要もない。 自分の作品が凄いと伝えることで評価を受け、 この商品のデザインが良く機能性が優れてると伝えることで購入に至る。 あ

      • 友達は100人もいらない

         友達100人できるかな♪ 小学生の頃に歌った名曲である。 僕の学校でいうと同学年の生徒70%と 友達の関係性を持っている事になる。 もはや、僕の名前を知らない同級生は ドラマの話題についてけないように 同学年の輪から取り残されてしまう。 もちろん、そんなスター的な生徒ではないし、 僕はその学年の中心人物でもない。  もし、過去から積み上げた人数ではなく、 その時間軸で友達が100人いたとしよう。 真っ先に、僕が文房具や買わなければいけないのはカレンダーが書いてあるメモ帳だ

        • 花火は下から見るか、主観で見るか、客観で見るか

           客観的な見方をしなさいと言われたら、 あなたは自分じゃない視点で物事を見ることだろう。でも、それは角度を変えただけで、自分の目で見ていることには変わりない。 つまり、人は主観でしか客観的になり得ないということだ。少し、哲学的な言い回しかもしれないが、人の心がわからないように、人がどう思うかもわからない。 だからといって、自分主体だけで考えていいわけじゃないが、お客様の気持ちと言われても、聖人君主のように優しい人もいれば、身勝手な独裁者のように気性が荒い人だっている。

          円周率は3か3.14かどっちだ

          あなたは円周率をどこまで読める? 少なくとも僕は3.14までしか覚えてない ゆとり教育というものでは3で教えられるというが、0.14の違いで何が変わるのだろう? 数学が得意な人はこの疑問に答えてくれる。 まぁ、3で円周率を教えられとしても3.14の三桁ぐらいすぐ覚えられる。 そうではないと、自分のスマホの暗証番号すら思い出せなくなる。 しかも、中学生になったらπで教えられる。 台形の面積だって公式を使えばすぐ計算できるが、工夫すれば使わなくても求められる。 ゆとり教育と詰

          円周率は3か3.14かどっちだ

          浮気するのは男か女か

          「男は浮気をするもの」 あなたはこの決めつけにどう反論する? 「女だって浮気する」 「浮気しない男だっている」 この議論の結論は男も女も浮気する人は一定数いるということだ。 そうは言ってみても納得するのは難しい カップルの数から浮気する人を男女で分けて割合にしたらわかるのだろうが、その統計はおそらく当てにならない。 そもそも、浮気する人は浮気をしてると自分から言わない。 浮気される人の気持ちを考えてみたところで、浮気した事実は変わることはない。 どれだけの懺悔の気持ちを説

          浮気するのは男か女か

          サヨナラ シャンパーニュ ⑨(終)

          シャンパーニュ産のワインの残りもグラス二杯となった。 時計の針は23時50分になっていた。 「そろそろ、最終列車の時間も近づいてきたな」シャンパーニュは言った。 「そうね、あなたが最初に告げた通りにいくなら、私もホームに向かわないといけないわ」 「もちろん、紳士は女性との約束は死んでも絶対に破ってはいけない」 「死んだら約束は守れないわ」 「それくらいの覚悟だってことだ」 「その前にこのワインを飲み干さないといけない」絵莉はワイングラスをシャンパーニュの方に向けた。 「残し

          サヨナラ シャンパーニュ ⑨(終)

          サヨナラ シャンパーニュ⑧

          1993年7月22日木曜日午後3時 平日に有給をもらった鈴原慎司は 家に一番近いおもちゃ屋に向かって歩いていた。 近いといっても徒歩で15分はかかるが 嫁と子どもが車を使って、近くの映画館に いってるため使えなかった。 都内の温度はスーツを着てるぶん、かなり暑く感じる。 それに比べて、平日の休みにラフな格好だったらそんなに夏の暑さを感じずにすむ。 向かっている店はおもちゃ屋といっても、かなり巨大な敷地面積を誇っており、それに応じておもちゃの数は数えれ切れないほどある。 娘

          サヨナラ シャンパーニュ⑧

          サヨナラ シャンパーニュ⑦

          「その父親も同じことを思ってるのだろう」 シャンパーニュはワインを口にした 「どうかしら、私が小学3年生のころに亡くなったから、小さい頃の私しか見てない」 「お父さんを早くに亡くしたんだね」 絵莉は息を少量吐いた後、ワインを飲んだ 「あまりに突然だったからね」 「突然とは?」 「車にひかれて死んだの私の父は」 「そんな、不幸なことが」 「それも子どもがひかれそうなのを助けたばかりの事故だったっていうのよ」 「お父さんは人を助けて亡くなったのか」 「聞こえはいいけどね」 「悪

          サヨナラ シャンパーニュ⑦

          サヨナラ シャンパーニュ⑥

           絵莉がハンカチで手を拭き、ポケットにしまいながら、席に座った。 「お待たせしたわ」と言うと 「女性を待つことは苦ではない、男にしてみたら口説き文句を考える絶好のチャンスだ」 「あら、私を口説くつもりなの?」 「君みたいなガードが固い女性を落とすには、あと1日は必要だな」 「残念ながら、そこまで気は長くないわ」 「だとしたら、私が失敗して赤面することもない」とシャンパーニュが言うと、注文したワインがテーブルに置かれた。ありがとうとシャンパーニュはマスターに軽く会釈した。 「

          サヨナラ シャンパーニュ⑥

          サヨナラ シャンパーニュ⑤

          「この世に純愛なんてあるのかしら」 グラスを置いて、絵莉はつぶやいた 「なければそんな言葉はできやしない」 「ないから、作られたんじゃないの?」 「言葉の成り立ちなど知ったところで意味は変わらない」 「それもそうね」 「不純だとしても愛は愛のままという事実もある」シャンパーニュはキールを口に含んだ。 「下半身で物事を考える男の愛なんてたかが知れてるわ」 「そうだな、彼の愛はアニマルとしてのものだろう」 「猿と一緒ってこと?」 「さて、色んな種類の動物がいる」と シャンパーニ

          サヨナラ シャンパーニュ⑤

          サヨナラ シャンパーニュ④

          「また、失礼な事になってしまって、すまない」 「大丈夫よ、悪いのは津田優也という男だから」 「君に明確な殺意を持たせた男の名前か」 「えぇ、そうよ、かれこれ5,6年は付き合ってたわ」絵莉はグラスを傾けては中身のギムレットを飲み干した。 「あまり、乱暴な飲み方はするもんじゃない、酔いが早く回るぞ」 「思い出したのなら、酔って忘れたいのよ」 「そうか、それなら」とシャンパーニュもギムレットを飲み干した。 「私のお酒に付き合ってもらうことになるわよ」と絵莉はシャンパーニュの顔を伺

          サヨナラ シャンパーニュ④

          サヨナラ シャンパーニュ③

          待ちかねたギムレットが2杯同時に差し出された。 「マスタータカサキ恩にきるよ」彼は言った。 「ギムレットはジンをベースにしたカクテルで、ネジ切りのように刺す味わいからそう名付けられた。」とグラスを絵莉の方に寄せた。 「オシャレな知識を持ってるのね」 「お褒めの言葉をありがとう、このお酒に名前があるように、お嬢さんのお名前を教えてくれないか?」 「私の名前はスズハラよ、鈴の原と書いてね」 「下の名前を言ってくれないのはイジワルか警戒心のどっちなんだろね」 「あえて、言うなら

          サヨナラ シャンパーニュ③

          サヨナラ シャンパーニュ②

          「えぇ、ギムレットは私の一推しのカクテルです。ナンパの導入部分としては、いかんせん失礼ではないですか?」と鈴原絵莉は口角を上げた笑みで強圧的に返事をした。 35年も女性として生きていると、酒の場である程度、良からぬ事を企ててる男に話しかけられることはよくあった。 背伸びをした大学生や、カタカナ語を並べて自分の仕事を語る若手IT社長、物事を多く知ってると自負してる40代の妻子持ちの男性など多くの種類のナンパを受けた。 一応、分別のある大人の女性として一通り話を聞いてあげた後に

          サヨナラ シャンパーニュ②

          サヨナラ シャンパーニュ①

          12月の風は強くて冷たい、信号を待ってる間はずっと首をすぼめてマフラーを掴んでいた。 早く、2020年の春を迎えたいと思えるほどに2019年の冬は寒い。鈴原絵莉は信号が青に変わった瞬間に小走りで歩道を渡って、駅のホームに向かった。 仕事を終えて、「恵比寿 BAR」で検索した二番目に評価のいい店をマップをもとに探した。 一番のお店はあまりに敷居が高すぎて怖気ついた。 その店の名前は「TONBI」という、和風の名前をローマ字にするのが恵比寿スタイルなのだろうか。 店の外観は

          サヨナラ シャンパーニュ①

          小さな決意

          大変な世の中やなー ヨシダ、小説書きます