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いちにち・いちとおこ

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日記のようなブログのようなエッセイのようなコラムのような。恋愛のことや、結婚のことや、助平なことや、時に真面目なジェンダーのことなどが、主な関心事。
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#フェミニズム

「見えなくなるもの」に自覚的でありたい。【LIFULLドキュメンタリー視聴レポート】

「見えなくなるもの」に自覚的でありたい。【LIFULLドキュメンタリー視聴レポート】

 先月、株式会社LIFULLからご案内をいただき、同社制作のドキュメンタリー・フィルムの試写会に参加させていただいた。エイジズムをテーマにした『年齢の森』と、ジェンダーと多様性をテーマにした『ホンネのヘヤ』の2本である。

 わたしはエイジズムやジェンダーについて問題意識を持つライターのつもりだったし、LIFULL社もそのように思ってくださっているからお声がけいただけたのだと思う。しかしフィルムを

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メモ的に:自分で自分の面倒を見ること。

自分で自分の面倒をみる技術|週末セルフケア入門|鎌塚 亮 @ryokmtk

今日まさにこういったことを考えながら帰ってきたので、こういったこと、というのは、男性のセルフケア、ということなのですが、あまりにもタイムリーなのでフォローさせていただきました。

この頃まとまった内容のことを書く余力がなくて、今も目だの頭だの痛みが激しくてしかも吐き気、という状態なのでメモ的な短さに留めますけど、今日帰り

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どうか、憎むことのできない敵を、殺さないでいいように。

どうか、憎むことのできない敵を、殺さないでいいように。

 歌で、泣いてしまう。聴くだけでも泣いてしまうが、歌うと猶更泣いてしまう。「歌う」という肉体的運動は、感情を余計に歌の世界にシンクロさせる働きがあるように思う。

 去年、この歌を歌う機会があった。宮沢賢治の『烏の北斗七星』の一節を歌にしたものだ。

「祈り」 作曲:林光/作詩:宮沢賢治
岩手大学合唱団(2013.8.4)
於ローテンブルク聖フランシスコ教会

あゝ、マヂエル様、どうか憎むことの

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自分の力を自分のためだけに使わない、ということは、特別なことでも難しいことでもないんだ。

日本の社会は、一組織の中で生きないと経済的に暮らしにくい国で、逆にそのことで多くの人が人生の中で本当に大切にすべきものを見失いやすくなっていると思えます。貴女は私同様、そういう一見「楽な」道とはずれながらも、個人として、自分の人生経験をいかして自分なりの生き方で社会ともポジティブに関わり続ける人とお見受けしました。今後ともご自分の道を切り開け、その理解者も身近におり、大切な物はきちんと大切にできる

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自分の加害者性を子供の頃から薄っすらと抱えてきて良かった。

自分の加害者性を子供の頃から薄っすらと抱えてきて良かった。

 人は誰でも、強者にも弱者にもなり得、加害者にも被害者にもなり得る。わたしたちはいつでも、両義的なのだ。

 子供の頃から、割と薄っすらと自分を後ろめたく思っていた。なぜなら、自分で言うとちょっと嫌らしいが、田舎の子供たちの中で飛び抜けて頭が良かったからだ。抜けて頭が良いということは、周りの子供たちにも大人たちにも、ちょっとした加害性を帯びる。こちらにその気がなくとも、他人を傷つけるのだ。この、日

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