それでは今日も坪内逍遥の『小説三派』を読んでいきたいと思います。
逍遥は小説を固有派・折衷派そして人間派に分けます。
以下は、前回につづいて、人間派についての説明です。
物語派とは、固有派のことです。
出ました!シェークスピア!!!
「はらわた九回」とは、はらわたが何度もねじれる、という意味です。
人寰とは、世の中・世間という意味です。
因果の理法は、虚相を経由して実相に現れ再び虚相に帰す……
「シーザル」とは「ジュリアス・シーザー」のことですね。「ブルータス、お前もか」という有名なセリフが出てきますね。
人間派の描く「人と事」の因果の理法は、主観が客観を作るということ……自らに帰し、天を咎めることも他人を怨むこともできない自業自得のものだということ……
#663でも説明しましたが、浮屠氏[フトシ]とは、仏様のことです。
ということで、この続きは…
また明日、近代でお会いしましょう!