見出し画像

『古事記ディサイファード』第一巻003

■求める者だけが答えを得る エドガー・ケイシー

■求めよ、さらば与えられん。探せよ、さらば見出さん。 叩けよ、さらば開かれん。

    『新約聖書』 マタイ伝7章7節




古事記とは

 世間一般的には『古事記』は奈良時代が始まって間もない七一二年(和銅五年)に編纂された歴史書ということになっている。稗田阿禮が誦習した内容を太安万侶が書いたと言われる。  しかし、筆者に言わせればこれは時空を超えた現代人に向けた比類無き暗号の書に他ならないのである。  古事記の暗号を理解するのに記紀や古代史に明るい必要は全くない。  むしろ余計な知識は返って邪魔になるだけである。  読者諸氏は『いなばのしろうさぎ』のお話をご存じだろうか? 『やまたのおろち』はどうだろう? 『うみさちやまさち』を聞いたことがあるだろうか?  幼少の頃に紙芝居や絵本でこれらの神話に触れたことのある方も多いはずである。  神々の名前でいえばスサノオノミコト、アマテラスオオミカミ、タケミカヅチノカミ、コノハナノサクヤヒメ、ヤマトタケルノミコト、オトタチバナヒメといったキャラクターの名前を一度でも聴いたことがおありだろうか?  アイテムで言えば〈天叢雲劒(あめのむらくものつるぎ)〉、〈草薙劒(くさなぎのつるぎ)〉、〈十束剣(とつかつるぎ)〉という言葉に聞き覚えはないだろうか?  もしこれらの言葉に少しでも馴染があるのなら、あなたは世にも摩訶不思議な古事記の暗号のすぐ隣にいるのだ。ただそれと気付いていないだけである。  少なくとも本書で扱う暗号内容に関して理解するためにはこれから紹介する程度の知識で十分である。民俗学的なことも歴史的なことも一切関係が無いし全然必要がないのでご安心いただきたい。  ただし、小学校程度の算数は必要である。
 百科事典などには例えばウミサチヤマサチの話は天孫族と隼人族の闘争を神話化したものであるなどとまるで証明された事実であるかのごとく断定的に書かれてあったりするのだが、本書で扱う暗号にはそのようなナントカ族とかカントカ族が争ってどうしたこうしたとか、まつろわぬ神がどうのとか、タケミナカタの恨みがどうのとか、そういったお話は全く一切関係がないので考慮に入れなくて結構である。
 古事記の暗号の世界では全てが共鳴し調和している。それだけ覚えておいていただければ充分である。
 正直に白状すれば何しろ本書を執筆している当の本人が従来的な古事記の解釈についてそれほど関心もなく詳しいわけでもなかったりする。正直言ってどうでも良いと思っていたりする。

(つづく)

※ 最初から順を追って読まないと内容が理解できないと思います。途中から入られた方は『古事記デイサイファード』第一巻001からお読みいただくことをお薦めいたします。

※ 本記事の内容の第三者への無断公開、無断転載を固くお断りいたします。場合によっては法的な措置をとらせていただきますのでご注意ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?