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やわらかくなれシャリアピン

ふだんおうちで食べるお肉って、牛、鶏、豚。このどれかになるんじゃないでしょうか。もちろんもう少し幅を広げるとラム肉だったり鴨だったりもあるかもしれませんが、やはり普段のお肉といえばビーフ、チキン、ポークが一般的。

その中でも一番ごちそうに感じるのは、ビーフかなと思います。その理由は至ってシンプル。鶏、豚と比べて、ややお値段が張るところでしょう。


🥩牛肉は高いほど

その中でもスペシャルなのは、ビーフステーキ。

 

料理としてはこれ以上ないくらいシンプルですが、だからこそお肉を食べてるという気になりますよね。

そんな牛肉に関して、昔から個人的に感じていることがあります。値段と味の相関関係が、鶏や豚より明確なんじゃないかということです。要するに、牛は高いほどおいしい気がしているということ。

もちろん鶏も豚も安いものより、高いもののほうが味が濃いとか、いろいろおいしい要素は多いと思うのですが、普段使いのお徳用とか小間切れとかも十分満足しておいしく食べてたりします。

それに対して牛肉って、高いほどわかりやすくおいしい。そしてやわらかい気がします。リーズナブルなものを買うと、固く感じるんですよね。もちろんそれはいつか食べた、記憶の中の高級牛肉と比較するからかもしれませんが…。

🥩シャリアピンしてみよう

でもそんなお肉をやわらかくする、伝統の知恵があります。しかもちゃんとひとつのメニューとして受け継がれてるんですから、本物です。

それがシャリアピンステーキ。うん、名前もかっこいい。日本生まれの洋食と聞いて、ちょっとびっくりするくらい、伝統的な洋食感のあるネーミングです。

今回はたまたま、ステーキ用のお肉が特売になってたので買ってきたのですが、お値段は2枚で540円。ということは、1枚あたりに換算すると270円。

外食するとサービスランチみたいなステーキでも、1000円くらいはしていると思うので、破格のお値段。お安めです。そこから想像するに、食べる前にこんなことをいうと、せっかく我が家のキッチンにきてくれた牛肉に失礼ですが、ちょっと固いかも…しれない。

というわけで、やってやろうじゃないか、シャリアピン。やわらかくなれ、今夜のおうちごはん。

🥩まずはお肉をマリネします

材料は、玉ねぎ、肉。以上。

もちろんソースとか付け合せとかほかにも登場するんですけど、メインに関してはこの2つ。うん、ステーキってやっぱりシンプルでいいですね。

まずは包丁の背で、お肉を両面格子状に叩きます。これで筋切りをして、お肉やわらか作戦第1弾。

ちなみにお肉の下ににラップフィルムを敷いておくと、まな板の汚れが抑えられます。

続いて玉ねぎをおろします。

これがお肉やわらか作戦第2弾の切り札。

 

ある程度おろして、玉ねぎが小さくなったらおろし金ではもうこれ以上無理といえタイミングが来ますよね。そんなときは残りは無理せず、みじん切りにしてOK。

おろし玉ねぎを敷いたバットにお肉載せて、上からもたっぷり玉ねぎを。

軽く揉み込むようにしてから、ラップフィルムを密着させて、このまま冷蔵庫で1時間ほどマリネします。

🥕付け合せはトリコロール

今回の付け合せはこの3品。

  • にんじんのグラッセ

  • コールスローサラダ

  • きのこのソテー

きのこは旨味たっぷりでお肉にもよく合いますよね。

薄切りにした玉ねぎをバターで炒めます。

お好みのきのこを投入。今回はしいたけとしめじです。このまま動かさず、下の面に焼色がつくまでじっとがまん。

底から返して、ぱぱっとこしょうを振ればOK。有塩バターを使っているので、塩はしません。

付け合せの基本は白、赤、緑のトリコロール。緑色の甘とうがらしを、オーブントースターで焼いた緑を添えました。

🥩ステーキ焼いてソースを準備

さあ、そろそろお肉の様子を見てみましょう。

お、いかにも漬かったぞというビジュアルです。さあ、焼こう。

お肉を焼くのはいつもの焼きかた。

こちらの記事で詳しく紹介したとおり、熱々のフライパンにお肉を入れたら弱火に落としてじっくりと。

スプーンですくったオイルをかけながら、じっくり火を通します。

しっかりと両面に焼色がついたら、アルミホイルで包みます。このまま10分ほど休ませて、中までゆっくり熱を入れます。

その間にシャリアピンステーキならではのソースを準備。

ボウルに醤油、みりん、砂糖、おろしたにんにくとしょうが、そしてお肉を漬け込んだ玉ねぎのすりおろしを合わせます。

それをお肉を焼いたあとのフライパンに投入。

強火で沸かして煮詰めます。

🥩シャリアピン・コンプリート

お肉とトリコロールの付け合わせ。

そこに玉ねぎたっぷりのシャリアピンソース。

これが、シャリアピンステーキ。素敵、ステーキ。

お肉の上にバターを載せて、その上に刻みパセリをぱらぱら。

このバタートッピング、なんだか昔懐かしい洋食の雰囲気を感じていいですね。

もちろん、ナイフとフォークを用意しました。

焼き加減もいい感じ。

さて、ひと口。ぱくり。もぐもぐ。

赤身のお肉っていいですね。霜降りのお肉もやわらかくてとろけるようで大好きですけど、脂が強いので、焼き肉くらいのポーションで2切れもいただけば満足します。

ステーキサイズでいただくなら、やっぱりお肉のお肉たる味を堪能できる赤身が好きです。

🥩シャリアピンはやわらかくなったのか

で、今回のシャリアピン。問題はやわらかくなったのかどうか。そこです、そこ。

結論からいえば、やわらかかったです。そしておいしかった。

ただ食べはじめてから気づいたんですけどね、たしかにおろし玉ねぎに漬け込んだ今回のシャリアピンステーキはやわらかかったけど、食べ比べ用の漬け込んでないお肉を用意してなかったんですよね。

おお、なんたる失態。OH…イッツアミステーク。

でもね、やわらかかったんです。もし元のお肉が固かったと仮定した場合、シャリアピン効果でやわらかくなったわけだし、元々やわらかかったとしたら、そのやわらかさを維持したまま焼き上がったわけです。

だけどその比較はできません。もう食べちゃったんで。

やわらかくておいしかった。その事実だけが残ります。漬けたからなのか、最初からそうだったのかは謎のままですが、もし元々やわらかかったとしたら、お肉に謝らなきゃならないのかもしれません。

ソーリー、ビーフ。

またおいしくいただくので、赦してね。

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