ほかほか豚まん蒸してみた。
うー、寒い寒い。いつの間にかことしも残りわずか、すっかり冬です。
❄それでも冬はやってくる
夏の頃、汗だくになりながら、休日の趣味でもある散歩をして、家についてシャワーを浴びる。そしてビールを1本。そんなときほ、ホントに冬なんて来るのかなぁ。なんてことを毎年ぼんやりと思うのですが、そこはさすがに、四季のある国ニッポン。冬はちゃんとやってきます。
個人的には寒いのは苦手で、夏のほうが過ごしやすく感じますが、四季とともに生きていく以上、冬をスキップできるわけでなし。そんなとき、冬には冬の楽しみがあると、自分にいいきかせます。
🐽肉まんじゃなくて
たとえばこれ。豚まん。
まあ、真冬になるより早く、コンビニのレジ前には、ショーケースが置かれてたりしますが、やっぱりこれを食べたい季節ナンバーワンは冬。
ちなみに、これを“肉まん”ではなく、“豚まん”と呼ぶのは、関西スタイル。なので自分にとっても、これは豚まんです。
牛肉文化圏の関西では、ただ肉といえば牛を意味します。
たとえば、肉じゃがのお肉。もちろん牛。カレーも基本はビーフカレー。肉うどんも牛肉だし、ビフカツも一般的。そんなメニュー事情なので、豚肉を使う中華まんは、豚だよというのを明確に伝えるべく、豚まんと呼ぶのでしょう。
♨ほかほか豚まん蒸してみる
今回はそんな豚まんをほかほか蒸してみるお話です。もちろん、生地からつくります。
🐽生地は手軽にベイキング
🐽生地の材料(小さめ4個分)
・天ぷら粉…120グラム
・ベイキングパウダー…大さじ1弱
・砂糖…大さじ1
・塩…ひとつまみ
・干し椎茸の戻し汁…80cc
・ごま油…小さじ1
粉が天ぷら粉なのは、我が家の常備粉がそれだから。もちろん小麦粉でもOKです。
本来はイーストを使って発酵させるところですが、今回は発酵いらずで手軽なベーキングパウダーを使ってみます。
粉とベーキングパウダー、塩、砂糖をボウルに合わせて、干し椎茸の戻し汁を準備。普通の水でもいいのですが、今回は中に詰める餡に使うために、干し椎茸を戻したお汁があるので、それを使います。
すこしずつ戻し汁を加えてこねこね。
なめらかな一体感が出てきたら、ごま油をたらり。
さらに練って、丸くまとめます。
これをラップフィルムで包んで、しばらく置いて生地を落ち着かせます。
イーストを使っていたら、この置いておく工程でぷくっと膨らむところですが、ベーキングパウダーの場合、生地に大きな変化はなし。これでふっくら仕上げるのか、ちょっと不安にもなりますが、大丈夫。
🐽餡をネリネリ
このままでは、ただの蒸しパンなので、中に詰める餡をつくります。
にんにくとしょうがはおろして、それ以外の具材はひき肉とからむように細かく刻みます。
🐽餡の材料(小さめ4個分)
・豚ひき肉…50グラム
・たけのこ…適量
・玉ねぎ…1/8個
・干し椎茸…1個
・おろししょうが…小さじ1
・おろしにんにく…小さじ1
・自家製万能だれ…大さじ1
・中華だしの素…小さじ1/2
・ごま油…小さじ1
・こしょう…適量
具と調味料をボウルに合わせます。自家製の万能だれはこちらの記事で紹介しています。
なければ、醤油とお砂糖でOK。
よく練ります。
今回は豚まん4個分ということで、ひき肉50グラムとしてますが、1パック使い切るのがつくりやすいので、多めにつくってしまってもOK。この餡はそのまましゅうまいにも使えます。
このあと、蒸す工程もおなじで、蒸したしゅうまいは冷凍もできるので、大きめのパックを買って作り置きしておくのもおすすめです。
🐽豚まん包みます
いよいよ包みの作業です。
4つに分けた生地のうちひとつめを丸くまとめて、ラップフィルムの上に押しのばすようにして、平らにします。我が家に麺棒はないので、手のひらの付け根のところでぐいぐい押す感じでのばしました。
けっこううまくいくもんです。真ん中に餡をのっけます。
あとは生地が破れないよう注意しながら、包むだけ。
残りの3つも同様に包んで、オーブンシートを豚まんよりひと回り大きくカットしたものを下に敷いて、耐熱皿に置きます。
♨蒸し器がなくても大丈夫
いよいよ蒸しの作業。我が家には蒸し器はないので、大きめのお鍋と耐熱皿で代用します。
水を張ったお鍋の底に、耐熱皿をうつ伏せにおいて、蓋をしてお湯を沸かします。
その上に豚まんのお皿を載せたら、蓋をして弱めの中火で10分ほど。
おお、いい感じ。こころなしかちょっと膨らみましたかね。
これが生地から作った我が家の豚まん。
丸くてかわいいです。しかも熱々、蒸したて。
切ってみるとこんな感じ。イーストを使うよりは、硬めに仕上がりますが、それでも熱々でふっくらしてます。
うん、このほかほかの染みる感じは、冬の醍醐味、冬の楽しみ。
🧂豚まんにつけるのは
ところで豚まんを食べるとき、なにか付けるとしたら、みなさんはなにを選びますか。
自分はこれ。ででーん。
からし醤油でしょ。普通じゃないの。と思うかもしれませんが、違います。
そう、関西人なら、すぐ思い当たる人も多いはず。関西のソウル爆発、ウスターソースです。そこにからし。
関西ってかなりのウスターソース文化で、フライものはもちろんのこと、おうちカレーにもかけたりするし、さらに今回の豚まんやヤキメシみたいな中華系メニューにもウスターソースなんですよね。
この生地に染みていくソースのビジュアル。なんだか懐かしいなぁと思います。
熱々をはふはふ食べれば体が温まり、そしてウスターソースの呼び起こす郷愁が心も温めてくれました。
このために買ったベイキングパウダーが残ったので、この冬きっとまたつくるんじゃないかなと思います。うまくできたので、けっこう気に入りました。よかったら、みなさんも試してみてください。自分でつくった、蒸したては格別のおいしさです。