夏の名残が続くから、冷やし中華をもっと冷やそう。
冷やし中華は毎年の夏の楽しみ。
☀ことしの夏の冷やし中華
材料的には夏でなくてもつくれるし、食べたらきっとおいしいこともわかってるんですが、やっぱり季節感を楽しみたい。だから夏に活躍する、そんなメニューかなと思います。
ことしも梅雨明けが近づいた頃に、はじめました、をしました。
それからなんだか勢いで思いついた、こんなアレンジも試してみた夏です。
先週の前半あたりは、朝夕涼しくて、そろそろことしの冷やし中華、心の中の暖簾を下ろさなくちゃなと思っていました。
🥵この夏のラストチャンス
でも今週。なんかまた暑いです。名残の夏が勢いを増しているようです。それならば。
この夏の冷やし中華、ラストチャンス到来です。
ちょっと見た目が、いつもと違うような気がしますね。大丈夫。このあとちゃんと、その秘密は解き明かします。
なにはともあれ、おそらくこの夏最後の冷やし中華をつくりましょう。テーマは、冷やし中華をもっと冷やそう、です。
⌚麺はいつもの糖質オフ
まずは中華麺を用意。いつものごとく、量は控えめ、今回1人前は15グラムにしてみます。
それで足りるわけないじゃん、という前にこのお鍋を凝視必須。えのきをほぐして茹でておきます。
そこに中華麺投入。
中華麺の袋の表示より1分長めに茹でて、氷水で冷やします。長めに茹でるのは、ここで冷やしてしめるから。
そしてさっきのえのきはというと、これです、これ。
トケイヤkitchen流、糖質オフ。
ふだん中華麺のときはもやし、パスタのときはえのきで嵩増しして、麺の量を減らしているのですが、今回はもやしのしゃきしゃき食感を避けて、麺となじみやすいえのきにしてみました。
以前、横手やきそば風のアレンジ再現のときに、中華麺とえのきの組み合わせもアリだなと思って以来、バリエーションが増えてます。
🥒トッピングとタレは自家製で
では、トッピング準備に移りましょう。
左上から時計回りに、薄焼き卵、きゅうり、チャーシュー、鶏ハムの皆さん。
みんな細切り、整列です。
タレはいつもの手づくりで。
冷やし中華が、夏限定だなと思っていた最大の物理的要因に、市販の麺についてるタレが味の決め手どったからという理由があるのですが、自分なりにおいしいと思うタレの材料、配合を発見してからというもの、季節に限らず中華麺さえあれば楽しめるようになってたりします。なので冬でもつくろうと思えばつくれるんですけど、やっぱ季節の区切りはつけたい今回です。
お酢、醤油、砂糖をベースに、ごま油を合わせて、おろししょうがをたっぷりと。これだけで、立派に醤油ダレ冷やし中華の味が決まります。お好みで、こしょうをいれてもOKです。
🍜冷やし中華を盛り付けよう
さて、麺も冷え冷えです。
もちろんお皿も冷え冷え。
麺とえのきを盛り付けて、タレをたっぷり。氷もいれて、クール感キープ。
トッピングを飾って、紅しょうがを載せたら、冷やし中華完成です。さあ、食べるぞ、ズルズルいくぞ。
いやいや、ちょっと待った。
このままでは、いつもの冷やし中華。今回はこれをさらに冷やそうという、猛暑のエンディングにふさわしい志があったはず。
出でよ、その秘密兵器。
🍅秘密兵器でさらに冷やそう
ころん。なんだこれ。梅干し、日の丸、はたまたスモモかりんご飴。
いやいや、これです。わかりますね、トマト。でもなんだか、微妙にいつもと違う。その表面の感じがなんというか、ツルンとしてないような。なにかを表面にまとっているような。
スプーンでこんこん。おっ。固い。固いぞ。カッチカチやないか。そう、これは…。
凍りトマト。表面の違和感は、冷凍庫から出したことでついた霜なんです。
凍らせたトマトを、おろし器でガッシガシ。冷やし中華の上におろしていきます。
途中経過。凍って固くなってるとはいえ、もともと水分が多くて、やわらかい素材なので、見た目ほど力をかけなくてもおろせます。大根みたいに繊維質でもないし、玉ねぎみたいにバラけたりしないので、いつものおろし作業と比べると楽ちん、楽ちん。
さあ、これで完成、この夏の終わりを告げる、キンキン凍りトマト冷やし中華。
✨️ビジュアル系冷やし中華
見た目はまるで、オシャレ系かき氷。カフェメシ的なビジュアルでもありますね。
盛り上がったおろし凍りトマトの下には、いつもの冷やし中華。でも、きっといつもより冷え冷えなはず。
トマトをからめながら、ひと口ずずずっ。うん、冷え冷えいい感じ。味もトマトが染み渡って、ちょっとお酢の酸味がまろやかになったように感じます。
またひと口、さらにひと口、お箸は進む。おろしトマトと、それぞれの具との組み合わせも楽しみます。
きゅうりは無敵のサラダコンビ、鶏はトマト煮込みなんかでおなじみの盟友。豚肉はトマトソースのポークソテーがあるし、卵だって中華のトマト入り炒め物があるじゃないか。トマトはみんなと仲よしこよし。
🪟ことしも冷やし中華終わりました
ひとつ気付いたのですが、食べはじめは、凍りトマトが溶けないように早く食べなくちゃと思ってました。ビジュアルがかき氷みたいなんで、徐々に溶けてタレと一体化した液体になっていくと思い込んでたんですよね。
でもそれは先入観。氷トマトは溶けたらトマト。おろししょうがやおろし玉ねぎ同様に個体。かき氷が水に戻るのとは違い、あくまでトマトでした。なので、ゆっくり食べたとしても、消えたりはしません。
ただ、粉末のように細かくなってるわけで、冷凍状態から常温に戻るのは、丸ごとのときよりはるかに早く、思ったほど冷え冷えは持続しませんでした。むしろ、最初に普通の氷をいれといてよかったです。それのおかげで冷え冷えを楽しめました。
ん。ということは、いつもの冷やし中華をもっと冷やせたのは、トマトおろしたての一瞬だけということか。
とはいえ、ちょっと目新しい気分で楽しめた、氷トマト冷やし中華。ことしの夏を〆くくるのには、印象深くていいひと品でした。
ことしも、冷やし中華終わりました。また来年。
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