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春キャベツで餃子を焼こう。

春は野菜の美味しい季節。新玉ねぎ、菜の花、新じゃがとみずみずしい甘味が美味しいですよね。

今回は春キャベツを使って餃子を焼いてみたお話です。

🥬春キャベツのグラデーション

春キャベツはまず見た目に、春らしい生命力を感じます。

青々と広がる外葉。切ると断面の緑、黄、白の三色のグラデーションが鮮やかです。葉と葉の間に隙間があってふんわりとしていて、見るだけでやわらかくみずみずしい春の味が想像できます。

🥟冷凍するためのひと工夫

ところで餃子って、いざ作るとなると、今夜食べる分だけでなく、多めに作ることが多くありませんか。メインに餃子をがっつり食べる餃子パーティ的なときは10個、20個と焼いてしまうこともあるかもしれませんが、定番のラーメンやチャーハンと組み合わせたり、ほかにもおかずがあるときは、5~6個が一人前でしょう。

でも餃子を作るとき、5個だけ作りますとはなかなかならないのが実際のところ。

キャベツの葉って大きくて、1枚2枚でもけっこうかさがあります。それに餃子の皮。ひと袋20枚、30枚と入っていて、中途半端に余るくらいなら、包んじゃえってなるんですよね。

そうすると冷凍することになりますよね。冷凍しておくと実際便利です。あとひと品ほしいなというときに、3つほど焼いてみたり、細かな単位で使えて重宝します。ただ、生のひき肉を練ったあとに冷凍するのは、日持ちとかちょっと気になりませんか。

そこで今回は作ったその日に食べきらないときの、トケイヤkitchen流のタネづくり。そのポイントは麻婆餡です。

麻婆豆腐の餡ってひき肉を使って、中華風の味付けで煮込んであります。なのでこれを包むとけっこういい感じになるんですよね。冷凍する前提で作るときは、おすすめです。

🥟では餃子づくりスタート

🥟材料
・麻婆餡
・春キャベツ
・にら
・にんにく
・餃子の皮
・塩
・水
・ごま油

キャベツとニラは細かく刻んで塩を振り、15分ほど置いて水気を絞ります。

おろしたにんにくをたっぷり加えます。量はお好みで。

そういえば昔は餃子って、にんにくのにおいが気になるから、人に会う前は食べるのを控える料理…みたいなイメージがありましたが、最近そんなに気にしなくなった気がします。

🥟これがポイント

続いてこれが冷凍保存のポイント、麻婆餡登場です。

餃子に包むときは、水分をしっかりと煮詰めてから、冷ましておきます。

けっこう短時間で作れるので、こちらのレシピで試してみてください。記事の中ではチャーシューをリメイクしていますが、ひき肉をに代えればOKです。

全体をよく合わせたら包むだけ。

🥟包むときは真ん中から

餃子の皮の真ん中に餡を載せたら、指先につけた水を皮の縁に軽く塗ります。この水が皮についている粉を溶かしてくれて、餃子を閉じるときに皮をくっつける糊の役割を果たします。

まずは真ん中をくっつけます。

あとは両側をひだになるようにたたむだけ。

なれないと難しく思えるかもしれませんが、あまり細かなひだにしようとしなければ大丈夫。

写真のようにひだ4つでも、こんな感じで餃子らしく仕上がります。

🥟焼きの仕上げは底をかりっと

いよいよ焼きに入ります。

フライパンに油を敷いたら餃子を並べて火をつけます。

まずしっかりと焼き色を付けておきます。

水を入れて蓋をして蒸し焼きにしたら、いよいよ仕上げ。

ごま油を垂らして底を揚げ焼きにします。

するとこのとおり。

“よく焼き”餃子のできあがりです。

餃子の焼きかたのポイントは、こちらの記事で詳しく紹介しているので、よかったら見てみてください。

💧タレの定番、新定番

みなさんは餃子の漬けダレってどうしてますか。

実家では酢醤油にラー油を垂らすのが定番でしたが、その割合は家族それぞれの好みで違っていました。自分はお酢をたっぷり、そこに醤油を少したらりと垂らすくらいがお気に入りです。お酢のさっぱりした感じが、餃子によく合うと思うんですよね。

そんなわけで、餃子のタレの新定番的な存在の“酢こしょう”もけっこう好きです。今回はたっぷりのこしょうを加えたお酢でいただきます。

ひと口かじれば飛び出して広がる、にんにくとニラの香りに麻婆餡の旨味、そして春キャベツの甘味。ビールがほしくなりますね。

ところで酢こしょうっていつ頃から流行りだしたんでしょうね。ふと気が付いたときには定着していたように思います。もともと餃子のたれに使っていたお酢に、ラーメン屋さんならぜったいテーブルに置いてあるこしょうを加えるわけですから、きっとずっと以前から、この食べかたをしていた餃子ファンってたくさんいるんだろうなと思います。それがなにかのきっかけで、どこかで取り上げられて広まったんだろうなと想像すると、きっとSNSの力が影響しているんでしょうね。

🥟冷凍保存と揚げ餃子

さて、そういうわけで最初にお話ししたように、たくさんできた餃子は冷凍しておくのですが、冷凍の仕方はいたって簡単。

まず金属製のバットにラップフィルムを敷いて餃子を並べたら、そのまま冷凍庫へ入れて凍らせます。餃子を並べるときは、隣の餃子に触れないようにしっかり隙間を確保して並べるようにしてください。くっついたまま冷凍してしまうと、外そうとしたときに凍ってかたまった皮が割れてしまう可能性があるので要注意です。冷凍できたら、あとは密閉できるフリーザーバッグなどの袋にそのまま入れて冷凍庫で保存すればOKです。

たくさん作ったらちょっとアレンジもしたくなります。そのバリエーションのひとつが揚げ餃子。冷凍したものをそのまま揚げてもOKなので便利です。

熱した油にそっと入れて、下になった面の皮が固まってくるまでは触らずに。揚げ餃子にする場合、中身が油の中に漏れ出すと跳ねてしまうので、皮の口がしっかり閉じているものを使うようにしてください。

揚げ色がついてきたら返して、全面をこんがりきつね色に。

しっかり油を切ってできあがりです。

カリカリに揚がった皮をかじるときのさくっとした食感、いいですよね。揚げ餃子のつけだれはからし醤油もいいですね。ちょっと味変して食べたいときは、ソースやマヨネーズもおすすめです。そのときもアクセントにからしをプラスしてみてください。

冷凍した餃子は、解凍しなくても、そのまま調理できるのでなかなか便利。焼く、揚げるのほかにも茹でたり、お鍋の具材などにもおすすめです。


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