生クリームが余ったらドフィノワに。
唐突ですが、生クリームって余りませんか。
🥛生クリームは特別素材
たとえば、クリーム系のソースでポワレした魚や鶏を食べようと思って、生クリームを買ってきたとします。
にんにくと玉ねぎをみじん切りにして、白ワイン加えて煮詰める。水分がなくなったら、今度はコンソメを足して半量くらいまでまた煮詰めて、そこに生クリームをプラス。さっと煮立たせて火を止めたら、バターを溶かしてこしょうをぱっぱっ。
できあがったソースをかけて、舌鼓をうったあと。キッチンを片付けていると、気づきますね。生クリームが残っていることに。
その生クリーム、もちろん口を閉じて冷蔵庫に片付けるのですが、翌日はたぶん使いません。そう、生クリームって、日常の素材じゃなくて、なにかをつくるときにわざわざ買ってくる、そんな特別な存在なんですよね。
そして次の日それをなにかに使うということがなかったりして、さらに次の日も…。そうなると、もったいないなぁと思いつつ、結局捨ててしまうことになりがち。
そんな経験ありませんか。
🥛それならグラタンにしよう
でも、その生クリームちょっと待った。
この手がありますよ、みなさん。
そう、グラタン。その中でも本格フレンチのひと品でありながら、シンプルな材料、シンプルな調理のこれ。グラタン・ドフィノワーズです。
🥔ドフィノワづくり
今回はそんなドフィノワを、おうちごはんらしく、お手軽レシピでつくってみます。
🥔材料(1皿分)
・じゃがいも…1個
・生クリーム…適量
・コンソメパウダー…小さじ1
・ナツメッグ(あれば)…適量
・こしょう…適量
・バター…5グラムくらい
・スライスチーズ…1枚
・粉チーズ…適量
・刻みパセリ…適量
🔥ポテトの下準備
じゃがいもは皮を剥いて、ごく薄切りにします。
ここでいきなり、残っていた生クリームの出番。本来は、生のじゃがいもをクリームと一緒に、オーブンでじっくり焼くのですが、おうちでは大変なので、お鍋で煮てやわらかくします。
生クリームでひたひたにして、コンソメパウダーを入れます。あればここでナツメッグも。生クリームの量がひたひたに足りない場合は、水や白ワインを足してください。
もし、生クリームが思ったよりたくさん残っていたら、全部入れてしまってOKです。ちょっとつゆだくになるくらい、たいしたことじゃないと思い切りましょう。
火にかけて、煮詰めながらじゃがいもがやわらかくなるまで、煮込みます。
薄切りなので、わりと早く火は通るはず。竹串を刺してみて、すっと通ればOK。火からおろしてこしょうをひと振り。
🔥さあ、焼く準備
さあ、続いて焼きの時間がはじまります。まずはその下ごしらえ。
耐熱皿に常温に戻したバターを塗ります。こうしておくと、ソースを焼いたときの焦げ付きがちょっと防げて、さらにバターのコクが加わります。
じゃがいもをきれいに並べて、上からソースをまんべんなくかけていきます。
こんな感じ。
スライスチーズをちぎって、均等に並べたら、粉チーズ、刻みパセリをトッピング。
🔥あとは焼くだけ
いよいよ焼き焼きタイムが、その扉を開くとき。
その扉とは、そう、オーブン。予熱したオーブントースターの扉を開くのです。そして入れます。そのまま蓋をして、10分ほどかな。
チーズがとろけて、表面にいい焼色がつけば、焼き上がり。
粉チーズを振っておくと、焼色が付きやすく、カリカリ感も出ます。なければ、パン粉で代用を。もちろん、ダブル使いもOKてす。
🥔余った生クリームがグラタンに
これがドフィノワ。
おいしそうにこんがり焼けた、チーズの香りがたまりません。
生クリームって加熱するととろみが出て、熱々が持続するんですよね。寒い夜にはうれしいメニューです。
🥔付け合せにも前菜にも
このまま食べてもよし、焼き上がったものをスプーンで底からごそっとすくい取って、焼いたお肉や煮込みなんかのお皿の脇に盛り付けると、付け合せとしてもいい役を演じてくれます。
なんといっても、生クリームさえあれば、じゃがいもだけでつくれるのがありがたいです。あと一品ほしいとき、少ない材料でつくれるのって、重宝しますよね。
お好みでじゃがいもはもう少し厚めに切ると、ほくほくした感じが楽しめる仕上がりになります。
お肉料理の付け合せに添えるほか、前菜に1人前ずつ小ぶりのココット型で焼いたりするのもおすすめです。そんなときはぜひ、隣にクリーミィな白ワインを。まろやかなワインの味わいにもぴったりです。
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