土鍋ごはんと豚汁の和定食
冬本番、ことしも残すところ、あとすこしです。
冬になると、ふと食べたくなるのが、和食。もちろん一年中なんらかの和食は食卓に上っているわけですが、ほかほかの白いごはんに、熱々の豚汁みたいな、湯気の立ちのぼる光景って、冬になると頭に浮かぶ頻度が高くなります。
ビーフシチューや、ロールキャベツ、煮込みハンバーグなんかも、冬になるとがぜん食べたくなるメニューですが、和食が並ぶ食卓のほっとするような感覚は、またそれとはひと味違う魅力です。
🍚冬の和定食をつくろう
今回つくるのは、そんな冬の和定食。ごはんに汁物、小鉢的なおかずを並べてみようと思います。メインにあったかなお汁とほかほかごはん、それに添えるちょこちょこした小鉢が並ぶ感じ、いかにも和食っぽくていいですよね。
🍚ごはんは土鍋で
まずはごはんの準備から。我が家には炊飯器はなく、いつもお鍋で炊いています。
今回はそこに、もうひとつこだわりをプラス。
鍋は鍋でも、土鍋で炊いてみます。
まずは洗ったお米を土鍋に入れて、水に浸けます。時間は最低でも30分。しっかり水を吸わせて、ふっくらやわらかく炊くのが目標。
土鍋を火にかけて、沸騰してきたら弱めの中火に落として、蓋をします。
コトコト10分ほど炊いて火から下ろし、底から混ぜたら蓋をして蒸らします。
15分ほど置いたら炊きあがり。もう一度よく混ぜて、土鍋ごはん完成しました。
🌿おかずは小鉢スタイル
今回のメインはごはんと豚汁。おかずは、小鉢的な感じにします。
まずひと品め。
菜の花って、年明けくらいにスーパーに並ぶイメージでしたが、今回たまたま見かけたので買ってきました。
今シーズン初の菜の花。好きなんですよね。
🌿菜の花のおひたしの材料
・菜の花
・めんつゆ
・からし
菜の花は花と葉、根元、真ん中のみっつに切り分けて、沸騰したお湯に、根元、真ん中、花と葉の順に入れてさっと茹でます。
根元の部分がすこし芯があるくらいに茹で上がったら、水にさらしてよく絞って、麺つゆとからしで和えます。
シンプルだけど、彩りのいい緑が鮮やかな、菜の花のおひたし完成です。
続いてふた品めはこちら。
ごはんに合わせたら、無敵のおばんざい、きんぴらごぼうです。
🍚きんぴらの材料
・ごぼう
・鷹の爪
・ごま油
・醤油
・砂糖
・日本酒
・粒ごま
ごま油に小口切りにした鷹の爪を入れて、火にかけます。鷹の爪は種を入れると、辛味が強くなります。辛いのが苦手な場合は、種をいれないようにすればOKです。
ささがきにしたごぼうを入れて、油を絡めるように炒めてしんなりとさせます。
日本酒、醤油、砂糖をプラス。
強火で煮汁を煮詰めながら炒めて、粒ごまを加えます。
きんぴら完成。ぱりぱりした食感が、ふっくらごはんに合うアクセントに。味付けもごはんに合わないわけない、無敵の小鉢です。
♨メインでもある豚汁
そして定食に、お汁物は絶対いてほしい。
メインにもなる、満足感しっかりの豚汁にします。
名前だけ聞くと、豚肉ががつんとくるような印象ですが、実際は具だくさん、野菜たっぷり。それが豚汁の魅力のひとつでもあります。
♨豚汁の材料
・豚こま
・玉ねぎ
・にんじん
・ねぎ
・しめじ
・ごぼう
・こんにゃく
・粉末だし
・水
・味噌
・七味唐がらし
豚肉を炒めます。
トッピング用にねぎを取り置いて、それ以外の具を加えたら、さっと油をからめるように炒め合わせます。
水と粉末だしを加えて軽く煮込みます。
火を止めて、お味噌を溶かせばできあがり。
仕上げにねぎを飾って、七味唐がらしをぱらりと。ほかほか豚汁、完成です。
ごはんは土鍋のまま食卓へ。旅館の朝ごはん的な感じで、気分があがります。
🥢冬の和定食できました
📝お品書き
炊きたて土鍋ごはん
豚汁
菜の花のおひたし
きんぴらごぼう
味付け玉子
冬の和定食、豚汁のおかげで温まりそう。そして、菜の花の飛び入りで、新春の悦びもちょっと演出できる、そんな献立になりました。
まずは豚汁のおつゆをずずっ。ほっとします。
続けて菜の花のおひたし。そして味玉をぱくり。ここでごはん、そして豚汁。今度はたっぷりの具も一緒に、これがおかずとしても活躍します。
箸休めに、ぱりぱり食感のきんぴらを挟んで、また豚汁。みるみるごはんが空になっていきます。
あったかい気分になれる、冬の和定食。年の瀬の、穏やかなごちそうでした。
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