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「会社を辞めて生き方を変えることにした」から考える仕事のスタイル

30代の僕は人生100年とすると、まだ半分にも達していない。

残りの人生をどう生きるかに深く関わってくるのが、働き方。

1日の大半を仕事に注ぎ、その対価としてもらえるお給料で生計を立てていく。

組織の一員として働くか、自分の力で稼いでいくか。

どちらにもメリットデメリットがあり、一概にどちらの方が良いとはいえないものの、副業など自分のやりたいことで生きていくことが注目を浴びている今。

大事なのは、一度きりの人生をどう生きていくのかということ。

この本は、生活するために仕事と割りきって働いていた筆者が自分を見つめ直し、やりたいことで生きていくことへシフトしていく心境を綴ったエッセイとなってます。

会社員でなければいけない、フリーランスでなければいけないとかの極論ではなく、

これから自分はどう生きていこうを考えられる本かなと思います。

やりたいことをやって成功しました!

とかの成功体験と違い、会社員からフリーランスになるまでのことを書いているので、共感したり、自分はどうかなと考えることができる著書でした。


○会社員としての働き方

就職してから転職を経て会社員として働いた筆者から見る会社員の働き方の特徴。

・年収が安定するも心への負担

年収が高いほど、心や身体にかかる不安は大きい。

毎月安定した収入があるものの、その金額の大きさによって拘束時間が長くなったり、顧客対応に追われたりして、特に心へのストレスが膨大。

鬱病になってしまう人も残念ながら多いですよね…

・組織としての働き方を求められる

最近はフレックスタイムも導入されたり、昔なんかより働きやすくはなってきている。

とはいっても、まだまだ浸透しきってはいないし、フレックスにできない業種も多々あるのが現状。

個人プレーではなく、チームプレーを優先。

ここに息苦しさを感じるか感じないかで、仕事のやりがいとかは、かなり変わってくるように思います。

裁量、権限がどこまであるか

フレックスもそうだし、仕事をしていく中で、自分の判断がどこまでの権限を持っているかも重要。

どんな些細なことにも上司、さらにその上司、さらにさらにその上司、とお伺いを立てなければいけないのは、スピード感もないし、息苦しさも覚える。

会社としては、その判断で全てが変わってくるから慎重さもわかるのだが、働く本人としてはやる気を出すのが難しくなってくる。


毎月の安定収入がある分、自分をおさえて組織の一員としてチームの輪を乱さない働き方が求められる。

ただ、終身雇用が難しくなってきたり、コロナなどで180°変わった働き方を求められたり、安定しているかと聞かれても、ハッキリ答えられない時代になったと感じました。

○考察

会社員としての働き方は、完璧を追い求め過ぎてはいけないと思いました。

筆者の仰る通り、60点くらいの仕事でいいやと割り切ってしまう。

不条理を感じても、会社はそんなもんだと受け入れることで過度な期待をせず、ストレスを受け流しながら生きていける。

まぁ、トラブルや性格的な問題で、それをすんなりと実行するのも難しいですが……

しかし、本当にそんな気持ちで働き続けるのが自分にとっていいことなのか。

収入が下がってでも、自分が本当にやりたいこと、生き方はないのか。

色々と考えるものの、やはり安定収入は家族を養うため、今の生活を保つために魅力的で、やりたいことをやって生きるのは綺麗事ではないのか。

筆者の経験を通して、これらのことを自分なりに考えられました。

人によって得手不得手があるので、正解はないと思います。

自分がリスクを考慮して、どちらを選択するかが重要。

○まとめると

長い人生の中で、今後を考えるターニングポイントは誰しも必ず訪れる。

何が起こるかわからない現代においては、これなら大丈夫という働き方は存在しない。

いろいろと経験し、その度に自分と相談して最適なものを見つけていく、ある意味遠回りになることも人生には必要なのだと感じました。

今の働き方は自分に合っているのか。

これが正解ということではないのですが、考える機会を与えてくれる本書は一度読んでみることをオススメ。

会社員、フリーランス、副業、多様化が進む働き方を理解して、人生を謳歌したいものです。

最後までお読みいただきありがとうございました。


おしまい。

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