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車中泊で、桜と日本一周。27県目・岐阜編。白川郷の桜はこれから、荘川桜はまだ蕾。


「この先、6キロ先、トンネル出口です」

 カーナビのアナウンス……。

「6キロ、って、トンネル長っっっ!」

金沢市から岐阜・白川郷へ。高速で1時間少々のこのルートはトンネルが多い、というか、ほとんどトンネルの中なのですが、
トンネルを抜けると、山には雪が!! 季節が変わっとる!!!
ここは日本でも有数の豪雪地帯なんですね。


お食事処「いろり」さんは白川郷の合掌づくり集落の一番端っこにあり、お店の前まで車で行くことができました。

お食事処いろり


さて、ここで問題です。

「関西の家庭に一家に1台、タコ焼き器があるのように、
岐阜の家庭には一人に1台、朴葉味噌のコンロがある、という噂はほんとうか?」

 ……お店の人に聞くと、そこそこ本当みたいです。😅
座敷で正座して2人で朴葉焼き定食を食べてたら、観光で来られていた日本在住のアメリカ人女性2人に「Oh! ジャパニーズスタイル!写真を撮ってもいいですか?」と聞かれてしまいました。朴葉味噌が似合う夫婦です。

朴葉味噌定食1520円。

白川郷の桜はなんと咲き始めたばかり!
このところ、ずーっと散り終わったソメイヨシノばかり見てきたオットと妻は、思わず感動してしまいました……。

白川郷

白川郷は、白川郷・五箇山の合掌造り集落として1995年に世界遺産登録。
ここは私のふるさとではないけれど、私につながる日本の農村、暮らしと文化の原風景がある、大切な場所だという感があります。

白川郷

どぶろく祭のときなど、以前にも何度か来ている大好きな場所なのですが、世界遺産になってからは初めてです。

城山展望台から見下ろした白川郷


白川郷から少し南にある荘川桜は、まだ固い蕾でした。

荘川桜

ダムができたとき、湖に沈んでしまった村…。村のお寺に咲いていた樹齢500年の2本の桜の木をなんとか助けたい、村が存在していた記憶を桜に託して後世に伝えたい、という声から、大規模な移植工事が行われ、翌春、見事に花を咲かせたという感動的なエピソードをもつ、桜の古木です。


高山では、今日は春の高山祭をやっていました。

飛騨高山のまち


高山から山を越えて、長野県に入りました!


……実は今日、オットと妻は重大な決断をしました。

本来なら岐阜からは愛知に南下して、静岡、山梨へと回っていくつもりだったのですが、急遽ルートを変更することにしたのです。

今週初めの暑さで、東北の桜の開花予報が一気に早くなってしまいました。それに、桜の咲いている期間(咲きはじめから終わりまで)が温暖化の影響か、予想以上に短くなっているようです。

3月終わりからあたたかい陽気が続いたので日本全国の開花スピードが早まって、関西あたりから満開期を過ぎた桜を追っかける感じになっていたのはみなさまもご存じのとおりです。
どうやら関東はすでにほとんど散ってしまっており、このまま東海・関東を済ませてから、中部・東北へ向かっていると、すべての県で咲き終わった桜の後追いになってしまう可能性があります。

これはいかん……いかんぞ。
軌道修正せねばならん。

オットと妻、車内で晩酌しながら2人で知恵を絞りました。

けつろん。
これからが桜の見頃である東北へ先に向かって、できるだけいい時期にお花見したいと思います。

東海・関東はそのあとで、遅咲きの桜(高地の山のなかの桜や一本桜)を探してみることにしました。すべての県でそのような桜が都合よく見つかるかどうかは、今のところ自信がありませんが。
4月終わりから5月にかけて、東海・関東で咲いている桜の情報があれば、どうかみなさま教えてください!

ひとまず今日からはキャン吉とともに長野、群馬、栃木、福島へとすすみます。

……さっきまでどしゃぶりだった雨が、どうやら機嫌をなおして止んでくれました。助かりました!

今夜は梓川SAで車中泊します。

軽自動車で車中泊の最大の欠点は、ベッドメーキングをするとき、車の外からしか作業ができないことで、すでに雨が降っている時は実質上、車中泊はできないのです。が、ビジネスホテルなどに泊まると、これはまたこれで荷物の積み降ろしがけっこう面倒くさいのです……。

桜と一緒で、お天気には、どうやっても勝てません!

 

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