見出し画像

車中泊で、桜🌸と日本一周。43県目・千葉編。最後の1輪に願いをかけて!


 
 
北海道と沖縄をのぞく45県の桜制覇をもくろむこの旅で、最も難所と思われたのが、千葉でした。
例年より特に開花スピードが早く、開花している期間も短かかった今年の桜🌸。
思い起こせば、半月前の4月15日、岐阜で、そのまま南下して予定どおり東海・関東へと進むか、予定変更して東に折れ、先に東北方面に行くかで悩み、オットと妻は大きな決断をしました。
すでに最盛期が終わっていた関東を後回しにし、まだ見頃に間に合う東北にターゲットを絞ったときから、この苦労は予想されたことでした……。

後回しにしても富士山の周辺はなんとかなる。埼玉には秩父がある。東京にも実は標高1000mの山がある。茨城は地理的に大丈夫っぽい。
すると、苦労しそうなのは愛知と千葉。フェリーが着くのが名古屋港で、愛知は東海・関東地方でいちばん初めに行くからなんとかなるとして、ルート的に最後まで残ったのが千葉でした。

電話をかけまくり、「もう終わっていますよ」と言われているのに「そこをなんとか、1本だけ、1輪だけでも……」と頼みこんではみたものの(?)、
それで事態が好転するはずもなく……

千葉市動物公園

千葉市動物公園は、桜が咲いていたときは園内の桜マップがあったけど(桜の木は園内のあちこちにあるらしい)、桜はもう終わったので、マップは撤収してもうない、と。普通でも2時間かかる広い園内を、咲いているかどうかわからない桜の木を探して歩き回るのは……あまりにも時間と体力・労力がかかりすぎるため、あきらめました。

圧倒的、緑!

だいたい、まだ桜が咲いている地域では、見どころだけでなく、その周辺でも、民家の庭や沿道などに1本、2本と、同じ品種を見かけるものなのです。それがまったくない……。

昭和の森(公園)でも広大な敷地のなかを、ひとまず、お花見広場をめざしたけれど、すでにそこは新緑の広場

本気で焦ってくるオットと妻。
45県コンプリート、達成できないよ・か・ん。

新緑が眩しい
昭和の森


困り果てて、管理事務所に「咲いている桜はありませんか?」と聞くと、外まで出て、1本の新緑の桜の木の下で「基本的にはもう終わっているんですけとね、こんなふうに1輪、2輪、残っているのはあるんです」と、指さされた先に……

ありました! よーく見ると本当にあっちに1輪、こっちに1輪と、花が残っているではありませんか!

最後の1輪!

ここまで公園内を探し歩いてきたオットと妻の目がフシアナなのか、それともこの木が特別なのか…… 
とにかく、風が吹いて花びらが散ってしまわないあいだに写真get!
ありがとうございました!
 
ふーっ。ギリギリセーフ
 
昭和の森(公園)は車中泊は禁止です。

千葉駅前のお寿司やさんで、晩ごはんのお寿司と一緒に、千葉の名物、なめろうをいただきました! 新鮮な魚をたたいて作ります。
ん? なめろうが、心なしか桜の花びらに見えてくる……。

鯵のなめろう
握り寿司


 翌日、どこかもう一カ所、千葉を観光しようと、調べたのですが、「🐭ランド」以外に、知っている名前がでてこない……。😅

そんななかで2人が注目したのは、「佐原(さわら)」という小江戸と呼ばれる、下利根川水域で繁栄した小都市でした。

ここにしよう!

佐原のまちなみ

佐原は、日本ではじめて実測にもどづく全国地図を作成した伊能忠敬のふるさとでもあり、井能忠敬記念館があります。

佐原の歴史地区と一体になっている

全国を行脚し、手作業の実測で作られた井能の地図は、現代の測量技術で作成したものと重ねてもほぼ一致しており、その正確さにびっくりします。
伊能忠敬は、現役時代には家業の売上をそれまでの3倍に伸ばし、49歳で隠居すると、それから勉強をはじめて、55歳から17年間、日本全国を行脚して日本地図を作成したというのです。

1人の人間の「才能」と「情熱」に驚かされると同時に、なにかを始めるのにいくつからでも遅くはない、となんだか励まされる気がした、オットと妻なのでした。

井能忠敬が使った測量道具

この記事が参加している募集

やってみた

桜前線レポート

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?