2022年の活動を振り返って考える、IRの位置づけ
こんにちは。
トビラシステムズでIRを担当しております、近藤と申します。
2022年も残すところ数日となりました。皆様の2022年はどんな年でしたか?
トビラシステムズにとっての2022年は、中期経営計画の初年度であり、新たな経営陣で挑んだ挑戦の年でもありました。
IR担当のわたし個人としても、Twitterやnote、そしてYouTubeでのIR情報の発信を開始したことで、IR活動に積極的な他社の先輩方、個人投資家向け勉強会主催者の皆様、専門家の皆様、機関投資家・個人投資家の皆様とのご縁が出来たりと、学びと刺激の日々を過ごせた一年でした。
今回のnoteは、IR系 Advent Calendar 2022の20回目として、トビラシステムズの2022年10月期における取り組みについての振り返りと共に、「IR活動についての考え方」をテーマに書きたいと思います。
・この記事は約5分で読めます。・
2022年10月期のIR活動振り返り
冒頭でも書かせていただきましたが、トビラシステムズにとって2022年10月期(16期)は挑戦の舵を切った1年でした。
2025年10月期までの中期経営計画を新たに策定し、第2の主力事業を育てるために新たな経営陣と共に走り出した初年度でありました。
IR活動としても大きな変化がありました。
IRチームの再編成
これまでの当社のIRは、担当役員が中心となって企画・実行しておりました。しかし、2022年10月期からはIR活動を社内へのフィードバックにも活用するなど、会社の中心的な活動のひとつとして捉えなおし、社長・CFO・管理部長・IR担当のチームで協力し合うIR体制へと変わりました。
2022年10月期に新たに実施したIR活動としては大きく2つあります。
上記は、株主様や投資家の皆様からいただいたお声や当社としてやってみたいことを社内で話し合い、企画し、実施に至ったものです。
決算説明会の運営については、まだまだ課題が残っていますので、次回以降の開催方法についてもいただいたフィードバックを活かし変えていく予定です。
また、機関投資家・個人投資家の皆様からいただいたご意見については、経営会議にて毎月報告を実施しています。これまで経営会議では主に株価報告を行っておりましたが、今当社が置かれている状況等を含めて報告する形へと変えました。
これも、リンクスリサーチ小野さんが主催の勉強会で元楽天IR部長の市川祐子さんからお聞きしたお話を踏まえ、当社として出来ることは何かを検討した結果です。
トビラシステムズの行動指針
トビラシステムズの行動指針のひとつに、以下の記載があります。
代表の明田さんは定期的に「何か悩んだ時は行動指針に立ち返ってほしい」とトビラのメンバーに対して仰います。
”今まではこうしていた” ”こんなことしている会社はいない”と常識にとらわれるのではなく、失敗を恐れずにやってみたいと思うこと、面白いと思う取り組みには挑戦しよう。
この行動精神は、トビラシステムズに根付いている文化だと日々感じます。
IRは法令を遵守した誠実かつ公平な情報開示が求められています。決められた適時開示方法がある上で、きちんとルールを守ってさえいれば、その会社が相応しいと考える方法で情報開示をすることが可能です。
つまり、IR活動は会社の色が出る、個性の出せる部分だと考えています。
IR活動についての考え方
IR活動の位置づけは、IR担当が所属している部署が会社によって違う様に、会社での考え方、会社のフェーズによっても異なるものだと思います。
皆様の会社では、どのように位置づけされていますか?
一般的に、IRは株主や投資家の皆様向けに経営状態や財務状況、業績、今後の見通しを広報するための活動とされています。
トビラシステムズでは、そこからもう1歩踏み込んで、IRを通じ皆様との対話から得た"気づき"を企業活動にいかすこと。また、継続的な対話を通じ、当社の理解を深めていただけるようにすることと位置づけています。それを繰り返していくことで、結果として、当社を応援・共感していただけることにつなげていきたいと考えています。
トビラシステムズは、従業員100名未満であり、上場した2019年4月からまだ5年以内の会社です。もっともっと成長すべく事業を推進しております。
企業が出す適時開示やプレスリリースには、その背景に関わった沢山の人の想いや努力が詰まっています。この想いを受け止めて、正しい情報をお伝えするのも、IRの仕事のひとつであり、醍醐味のひとつでもあると思います。
また、IRとしてお伝えすることには、財務など定量的な情報だけでなく、人事関係やESG関係など定性的な情報もあります。
会社のブランド力の向上や人材採用にもIR活動は効いてくるものであるので、対外に出すものは広報担当も巻き込んで一緒に企業価値向上に向け日々試行錯誤しています。
対人関係でも信頼は日々積み重なるものであるように、企業と皆様の関係性も日々積み重なっていくものです。皆様との対話を重ね、ご意見をいただきながら共に成長していきたいと考えています。
トビラシステムズが2022年10月期に新たに取り組んだもう一つの取り組みが、YouTubeでのIR活動の発信です。
▼ はじめた背景については、別途まとめておりますのでご参照ください。
第3四半期に引き続き、直近の決算についても動画を公開いたしました。
2022年10月期の決算ハイライトと、2023年10月期の計画について5分で解説しています。
よろしければご笑覧ください。
最後に
ツクルバ(証券コード:2978)重松さんからはじまったバトンを、アピリッツ(証券コード:4174)永山さんから受け取り、寄稿させていただきました。
今年が初回となる、IR系 Advent Calendarに参加させていただけたこと、大変光栄に思います。
重松さん、ご企画ありがとうございます。バトンを繋げてくださった皆様、ありがとうございます。
Twitterをされているガッツと愛にあふれた先輩方に刺激を受け、切磋琢磨しながら、IR活動のムーブメントを起こせた一年だったのではと思います。
応援、また温かいお声を届けてくださる株主様はじめ投資家の皆様、ステークホルダーの皆様、ありがとうございます。
当社のIR、また経営を改善するには何が必要なのか、皆様と今後も沢山議論をさせていただきたいです。
まだまだ未熟ですが、いただいたフィードバックを然り受け止め、今後のIR活動、また事業の成長にも活かしていきたいと思いますので、引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。
IR系AC、バトンを渡すのは?
21回目は、ランディックス(証券コード:2981)松村さんにバトンタッチしたいと思います。
皆様が素敵なクリスマス、年末、そして新年を迎えられますように。
最後までお読みいただきありがとうございました。
編集後記
ここから先は、IR担当個人の独り言です。
個人の考えであり、会社に基づくものではありませんのでご注意ください。
今更ながら、わたし自身についてお話させていただくと、2021年9月にIR担当としてトビラシステムズに入社しました。
新卒でメガバンクの市場部門に配属となり、その後転職した会社も金融系で秘書・広報を経験させていただいていましたが、IRについては未経験での入社でした。
当時のCFOにお会いし、「この会社でこの人と一緒に頑張りたい」と思い入社したのも束の間、任期をもってCFOが退任されることを聞き、目の前が真っ暗になったことをつい昨日のことのように覚えています。
これから1から学ぼうと意気込んでいたが故に、わたしにとっては"人生終わった"と思ってしまうくらい、ショックな出来事でした。
退任されるお話を聞いた時に、社長を含めた管理部全員の前で号泣。お恥ずかしい話ですが、あんな大勢の前で不安で泣いてしまったのは後にも先にもこれが最後だと思います。
それから、一人でIR担当を背負って活動していくこととなりました。
はじめてのIR活動でままならないことも多々あり、株主様から厳しいお声をいただいた際は、正直心が潰れそうにもなりました。
家に帰ると自然と涙が溢れてしまい、家族には「そんなに無理して働く必要ないよ」と言われたこともありました。
そんな中でも、なんとか頑張れたのは、やっぱり社内で一緒に頑張ろうと応援してくださったり、支えてくださる存在があったからだと思います。
とにかく、一個人を大事に、いつでも尊重してくださる社内に根付いた温かさに感動しました。
IR活動はわたし1人ではできません。
会社があり、サービスがあり、社長、支えてくださる上司、協力してくださるメンバー、頼りになる広報担当、技術部の皆様、営業の皆様。
一つでも、一人でも欠けたらできない仕事です。
1年前は、Twitterを通して、IR関係の皆様や、投資家の皆様と繋がることができるだなんて想像もしていませんでした。毎日の積み重ね、時間をかけて育てていくことの大切さを改めて感じた1年だったと思います。
いつも皆様からいただく温かいお心遣いに励まされ、支えられています。本当にありがとうございます。
わたしは、トビラシステムズという会社も、今のIRのお仕事も大好きです。
それは、トビラシステムズの存在意義・実現したい世界に対して、わたし個人としての価値観や存在意義と重なる部分があり、共感出来たり、やりがいがあるからだと思います。
自分の信じた会社で、この会社をもっと世の中の人に知っていただける一助になれるように、今後も引き続きしっかり頑張ります。
来年もこの企画に参加させていただけるご縁があれば、もっと皆様のお役に立てる記事を書けるようになれていますように。
最後までお読みいただきありがとうございました。
IR担当 近藤りな
Appendix
今日までバトンを繋げてくださった皆様。
(記事をリンクさせていただいています)
*前夜祭 IR Agentsさん
*12月1日 ツクルバ 重松さん
*12月2日 バシマエさん
*12月3日 グッドスピード 松井さん
*12月4日 伊藤研一さん
*12月5日 湘南投資勉強会 kenmoさん
*12月6日 三井智映子さん
*12月7日 アディッシュ 中村さん
*12月8日 ロードスターキャピタル 川畑さん
*12月9日 ブロードエンタープライズのお二方
*12月10日 FiNX 後藤さん
*12月11日 市川祐子さん
*12月12日 リンクスリサーチ 小野さん
*12月13日 グローバルリンクマネジメント あおちゃんさん
*12月14日 Kabu Berry yamaさん
*12月15日 KxShare 川合さん
*12月16日 うるる 近藤さん
*12月17日 ROBOT PAYMENT 新藤さん
*12月18日 リンクコーポレイトコミュニケーション 一瀬さん
*12月19日 アピリッツ 永山さん
お疲れ様でした。
更新される記事を読むたび学びがあり、毎日のワクワクの一つでした。
IR担当必見の記事ばかり、貴重な寄稿を読ませていただきありがとうございました。
*12月21日 松村さん
*12月22日 齋藤剛さん
*12月23日 吉村さん
*12月24日 キリンさん
*12月25日 たんのだんさん
ラストスパート、応援しています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?