見出し画像

気持ちって大切ですよねという話

「IR」にまつわる内容で、12月1日より1ヶ月間さまざまな方が登場してタスキをつないでいく「IR系アドベントカレンダー2022」。

ツクルバのIR担当シゲマツさんが主催されています!

IRに積極的な企業さんやアナリストさん、投資家の方など多岐にわたるメンバーが参加している面白い企画です! ってことで、参加させてもったらアピリッツIRの永山です。


さて「IR飲み会担当」は何を書くか?

すでに多彩なトピックが投稿されています。発行体側のIRの仕方、アナリストさんからの「こうしてほしい」といった要望、そして勉強会を開催している方の想いなど。どれも非常にハイレベルなものでした。

さあ困った、もはやネタ的に普通にIRのことを言っても二番煎じです。様々な取り組みは当然していますが、今まで投稿した方々が実行されていることと同じだし、それ書いても見ている人もつまらないだろうし。どうしたものか。あまりみんなが書かないけど、意外に聞いたことないなって話は……?

う~ん、IR界隈では「IR飲み会担当」「ちょっと頭いかれてるIRの人」「面白いIRやってるおじさん」的な立ち位置だしなあ。

あッ そうだ! ひとつだけ褒めてもらえることがある!
「意欲ありますよね」は言われる!

ってことで、じゃあなんで意欲を持ってIRしているのかっていうメンタリティの話をしてみよう! 代表者の想いを聞く機会やIRの手法を聞く機会は多いかと思いますが、意外とIR担当者の想いって知らない人多いし、そもそも話す機会もないし!

「どんな想いで働いているのか?」「どんな想いでIRをしているのか?」
そんな話をしてみようと思います。まったくお役立ち記事にはなりませんが……(笑)


「会社が好きだ!」というか在籍した会社は全部好き

まずは会社のことです。

ご縁があってアピリッツに上場前に入社して、上場審査を経て2021年2月に無事上場できました。未上場企業を責任者として上場させたいって目標があったので、それが叶った場所ですね。だから大好きです。

でも、私は過去の在籍会社も同様に大好きです。だって自分の居場所を否定するって自分を否定していることと同義だと思うんです。だからってわけじゃないですが、好きですね。だって、その時の自分を思い出せば、そこにいるんだから。

ここぞってとき、「好き」で差がつく

私は子供の頃からずっと体育会系で育ちました。気合・根性・脳筋です。やっぱり「自分がいるチームのことを好き」があると、ここぞって勝負の時に差が出るんですよね。とっても大切。

もちろん会社には課題が沢山あります。でも課題がない会社なんてないし、課題を一緒に解決していくから楽しいと思えるタイプなので。それに課題がない会社だったら私なんていらないですよね(笑)

学があるわけでも、凄い資格があるわけでも、凄い経験があるわけでもなく気持ちだけでやってきたような人間なので。

会社の看板で仕事をするのではなく、その看板を一緒に立派にしていきたいタイプです。

「好き」「好きじゃない」はバレる

以前、当社の社長に「うちの会社に自分の子供を入れたいと思う?」って聞かれたことがあって、すごく心に残ってるんです。社長は何気ない言葉だったのかもだけど。「ああ、そうだよな」と思いました。胸張って「うちの会社くれば?」って子供に言えるような会社にしたいなって純粋に思いました。単純かもしれませんが。

IRを行うシーンでは、「代表者の想い」は重要視されます。でも代表じゃない私やIR担当者も会社にエンゲージメントが高くて好きな人が絶対によいと思っています。「単なる仕事」と思っている人と「大好きで伝えたい」でやっている人では絶対に聞いている投資家の人にバレます。もちろん気持ちがあるからって投資してもらえるわけじゃないですが、いろんな要素を検討して最後のひとつの構成要素にはなりうるなって思います。だって気持ちの入ってない商品のプレゼン見てもその商品の購入しませんよね?

好きだからこそ気をつけていること

好きだとバイアスかかります。当然。でも投資家さんに伝えるべきはバイアスのないフラットな未来。そこで「独自の魅力を、本音で語る」って点は注意しています。

特に質疑応答では答えにくい質問にもきちんと話せる範囲で丁寧に課題や認識について回答します。

これはもう恋愛と同じ。好きな人に嘘つきませんよね?まったく同じです


IRをどのような想いでやっているのか?

当社はいわゆる小型株です。時価総額も50億~60億をうろちょろ。
事業は順調に成長していますが、「AI」とか「メタバース」とか「NFT」とみたいな、世の中的にキャッチーなものではありません。

さらに、上場時はコロナ禍真っ最中で、対面の個人投資家向けセミナーはありませんでした。機関投資家だって時価総額が小さいから入りずらいし、当然ミーティングなんてしてくれない。「さあ困った」って試行錯誤して今のスタイルにたどりつきました。
(ここに至る経緯や思いは以前記事で書いてます)

この記事以外にも、いろんな思いがあります。

「どや?俺の仲間すごいやろ?」って言いたい

「会社のことが好き」と先ほど書きましたが、やっぱり自分のいる会社はみんなに知ってほしいじゃないですか。単純に(笑)

SHIFTさんみたいに、小型から始まって事業の成長とリンクしてIRを積極的に行って、いつか「凄いですね!」ってなりたいし、サッカー日本代表みたいにいつかジャイアント・キリングしたいじゃないですか。

それに、会社のみんなが事業を頑張っているのだから、それだって伝えたい。
「どや?俺の仲間凄いやろ?」
って言いたい。

応援もお叱りも、フィードバックは全部ありがたい

投資家の皆さんと対話できることも楽しいです。

そしてIRセミナーのオフ会に参加して様々な個人投資家の方といろんな話を聞けたりするのは、とてつもないプライスレスな経験です。みんな良い人で私をひとりの人間として見てくれて、うれしい限りです。

「応援してます」や「買いました」って言ってもらえると純粋にうれしいですが、その逆で「ココもっとこうした方がいい」とか「お前ら何やってんだこうしろ!!」とかも、実はうれしいです。怒られてうれしいって少しMっ気がありますが(笑)流石に人格否定されるようにお叱りは凹みますが・・

お叱りの言葉は、大きなヒントなんです。そういう目線なんだ、市場からはそう見えてるのか、じゃあフィードバックして良くすればいいなって。「立派な企業になりたいよね」ってことへの、大きな助けになります。

個人投資家から頂いたご質問やアンケートは、毎回全部見て次回の資料作成等に活かしますし、TwitterでのDMも全部見て返事をしています。そうして得た内容を、社内へもフィードバックします。


日本中どこにだって行きたい

あちこちのセミナーに参加してオンラインや対面でも当社についてお話しすをするうちに、知名度が決定的に低いことも痛感しました。もちろん業績や成長性が軸ではありますが、とにかく誰も知らない。マジで知らない(笑
まずは知られないといくら業績残したって投資してもらえません。四季報の厚さのように上場企業は沢山ありますから。黙ってたら知られない。

だから日本各地に出向いています。東京・湘南・名古屋・神戸・仙台・福岡。どんなに遠くても、少しも嫌じゃないです。だってやりたいから。たしかに非効率さはどうしてもあります。ZOOM配信だってできますし。でも今は、効率性ではなく対面も重視しています。おそらく自分は時価総額が大きくなっても、対面のIRは続けていくと思います。

もちろんアドベントカレンダーでみなさんが書いた内容にも共感しますし、見習って実践していきたいです!

でも実は自分を突き動かしているのはこんな単純は気持ちです
「会社好き!!」「IR好き!!!」
って。

スポーツを真剣にやっていたので私は知ってるんです。好きでやっている人には勝てないって。好きに勝るものはないですよね。


感謝しないとダメだよね

さも自分頑張りました的に書いていますが、沢山の方に助けられています。これは身内ネタじゃんって言われそうだから書くか迷いましたが本当に思っている事なのでいい機会だから書きます。

他社のIR担当者に助けてもらいました

上場後すぐにIRの打ち手に困っていたころ、FiNX代表後藤さんや、うるるの近藤さんに、手法をいろいろ教えてもらいました。

やがて、積極的にIRしているグッドスピードの松井さんと出会い、こっそりとその手法を真似、さらにツクルバのシゲマツさんマクビープラネットのバシマエさんロードスターキャピタルの川畑さんや他社のIRに積極的な方々と出会って、刺激をもらいながらここまでやってこれました。そこからまた多くのIRの方とご縁をいただいています。

みんな惜しげもなく情報提供してくれたり、アドバイスをくれたり、新しい試みをする際に声をかけてもらえたり。もっというと中小型株のIRを変えたいよねってアクションやワクワクも提供してくれたり。

本当に感謝です。この人達に出会ってなかったらどうなっていたのやら……。

勉強会開催の主催者・参加者のみなさん、ありがとう

さらにそこから
湘南投資勉強会
神戸投資勉強会
Kabu Berry
米谷さん
に機会を頂き、たびたび登壇させてもらっています。

勉強会を主催する皆さんは、非営利で行っています。それにも関わらず、参加する個人投資家さんと登壇する企業と全方位への配慮や気遣いがすごくあって、感動モノなのです。これって証券会社に依頼したら高額な費用で事務的な対応をされたりするものなので過去の経験と照らし合わせても、感動しました。

もちろん、彼らには「個人投資家のため」って大使命があるのですが、それにしたって感謝しかない。またオフ会で出会った方々も当社へのアドバイスも沢山くれます。なんて凄いんだ!

イベントスさんにも応援してもらってます

自社だけじゃ集客力ないのでイベントスさん三井さんのリアルセミナーにも参加していますが、いつも当社をうまく説明補足してくれたりご自身のセミナーなのに事例で当社名を出してくれたりって配慮が凄い!

こうやって振り返ってみても本当に沢山の人に支えられてるなって感謝の気持ちになります。本当にこの人達に出会えなかったら私(当社)どうなってたんだろって。

社内からも助けてもらってる

当社の代表はIRに理解を示してくれます。いままでIRにをしていて「ありがとう」って言われた事なかったのですが言ってくれます。また決算説明資料を作るときには、社内の仲間に助けてもらっています。

ということで、実は意欲的にIRをやっている理由のもうひとつは、この人たちに「永山、ちゃんとやってるね」って思われたい、だったりします。

ってこれまた突き動かす単純な気持ちです。
ほんとスポーツバカの脳筋です……でも気持ちがないとね。

エンゲージメントの高い人 = 俺

だらだらな長文になってしまいましたが、

IRって手法もスタイルも本当に様々です。価値をどう提供するかを問われています。かつ、正解がひとつじゃない仕事をやってみて(実はIRだけじゃなく他の職種もなのですが)、「気持ちって大切だよね」って思うようになりました。
手法は真似ることができます。実際に私がやっている事は先駆者の方の真似だったります。
でも真似できないことがあります。それが「気持ち」です。そんなオンリーワンあってもいいですよね

SHIFTのIRの山路さんもこう仰っていました。「エンゲージメント高い人がやるべき! ストレス耐性ある人が向いてる」と。つまり、これ私ぴったりじゃんって(笑)

数値データなんて、資料を見ればわかります。でも、セミナーや投資家へ向けて熱量を持って話をする際に「会社好き!」「IR好き」って気持ちで語りかけることは、とても大切だよなって思います。

くしくもアナリストの伊藤さんもこの企画で言ってました! にっこり!

気持ちは、投資家のみなさんに絶対に伝わりますから。これからも、気持ちを持ってやっていこうと思います。気持ちばっかりのIR担当者が一人くらいいてもいいじゃないって。

#IR系AC

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?