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企業価値向上12兆円構想

ツクルバのIR担当重松さんのつぶやきに反応し、面白そうなのでとりあえず乗ってみました。
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すでに前夜祭も含めると12日の魅力的なエントリーがあり、毎日楽しく読んでいます。


〇自己紹介から

私はリンクスリサーチを立ち上げる前、2017年までは機関投資家として8年ほど運用に携わっておりました。
会社名はあえて書きませんが、どこかで話したことがあると思うので興味がある方は探してみてください。簡単に見つかります。所属する会社は結構大きかったのですが、日本株の運用チームは小さくて7名ほど。
ヘッジファンドでは珍しい(?)、徹底的な長期投資でした。
かなりユニークで変わったチームだったと思います。だからこそ、私などが入れたのかもしれません。
長期投資の考え方がとても私にはとても合っていて、長期投資のマインドが強化された8年間でした。

現在は、海外の機関投資家向けのリサーチとIRサポートを事業として行っています。

2017年に独立してから数年は運用に戻る準備をしていましたが、紆余曲折があり断念しました。
機関投資家向けリサーチを続け、取材の度に勝手にIRのアドバイスをしていたところ、相談に答えるだけで1時間くらい話したりすることも度々あり、いろいろ役に立てることがありそうだなと、IRサポートを事業としてスタートしました。

〇個人投資家向け説明会を2018年から開催

東京(たまに名古屋)で個人投資家向け説明会の企画・運営をしています。
この開催も企業から個人投資家向けのIRの相談を受け、個人投資家の皆さんが企業の話を直接聞きたいという意見を聞き、
名古屋で10年以上個人投資家同士の勉強会を続けてきた専業個人投資家アイルさんに声をかけて東京開催をスタート。NPO法人イノベーターズフォーラムも含めた三者共催で2018年から続けています。

これまで多数の上場企業に個人投資家の重要性を伝え、説得し、個人投資家との対話の機会を作ってきました。参加して盛り上げていただいた投資家の皆さんのおかげで上場企業の個人投資家に対する見方を変えることに貢献できたと思っています。

お困りのことがあれば、こちらまで!
ono@links-research.com
企業価値向上に課題を抱えているのだとすれば、必ずお役に立ちます!

〇2022年はIR手法が劇的に変わった1年

2022年はIR手法が大きく変化した1年だったのではないでしょうか
ここまで一気に変わるか、と驚いています。

・SNS(twitter)、noteの活用

SNS(twitter)、noteの活用が劇的に増えました
匿名でIR発信をしていた方も実名に変えて語る方が増えました。

新しいことに前向きに取り組む方が多く、新しく始めようという方の背中を押してくれたのだと思います。

グッドスピード 松井さん
元トビラシステムズCFOでFiNX代表/IR向上委員会代表の後藤さん
マクビー バシマエさん
ツクルバ 重松さん
トビラシステムズ 近藤さん
うるる 近藤さん
アピリッツ 永山さん
など(あげ始めるときりがなくなるのでこの辺で失礼)、多数の方が個人投資家との良好なコミュニケーションの手本を見せてくださいました。

私もこういった変化をとらえ、新しくIR担当者になる方々の後押しを、と思い、3月ごろにIR担当者のコミュニティを作りました。
後藤さんがやられているIR向上委員会が盛り上がっていますが、こちらもたまにゆるく勉強会を開いています。

・個人投資家説明会の充実

冒頭で弊社の説明会について触れましたが、
yamaさんのkabuberry
キリンさんの神戸投資勉強会
kenmoさんの湘南投資勉強会
など、個人投資家が集まる勉強会の充実も今年特に劇的に増えましたね

”最近、twitterで見ました”
とメールを頂くことが増えました。

SNSの活用、個人投資家向け説明会の充実といった流れは、今後より一層加速するのではないかと感じています。

〇運用会社はどんな価値を提供しているのか

ところで、話はまったく変わりますが、
私は
”企業は社会課題の解決のために存在する”
と信じています。

私が初めて書くレポートでは、
どんな社会課題を解決しているかに言及することが多いです。

なので、企業に取材するときには、
・この企業はどんな社会課題を解決しているのか
・その社会課題の大きさは
・何によって解決しようとしているのか

を理解することから始めています。

最初の取材では足元の数字のことはほとんど聞きません。

では、翻って、
自分たち運用会社、機関投資家、アナリストってどんな社会課題を解決しているのか?社会にどんな付加価値を提供しているのか?
・年金資金を運用していたので年金資金の顧客の将来の安心に貢献した
・市場に流動性を提供することもできた
・市場での適正な価値形成に貢献した
・対話を通して企業価値向上に寄与することでステークホルダーすべての役に立つ
といったことはあるでしょう。ですが、やはり機関投資家は脇役です。
機関投資家がすごい人たちのように扱われていることにとても違和感を感じています。主役は事業会社であり、上場事業会社が社会に提供する価値のほうが圧倒的に大きいのです。

8年ほど運用業界にいて、リンクスリサーチを立ち上げたときに思ったことは、自分のやりたいことが運用業界では実現できないということでした。

運用の世界で金融による社会貢献の可能性を模索してきたが、どうもこの世界には存在しないらしいと気づく。”個人が理想の社会を目指して投資することが理想社会を実現する”という基本理念に立ち返り、新たなスタートを切ることに。

(起業の際に感じたこと)

昨日の市川さんの記事の中で以下のような記述があります。

独立系大手の投信顧問会社のレオス・キャピタルワークスの経営理念は「資本市場を通じて社会に貢献します」

私が運用業界にいるときに意識していた想いは同じでしたが、自分の努力不足、藤野さんのようにはやりきれなかったということでしょう。
そこで、私なりにこれまでの知識や経験をどう生かして社会に還元しようかと考えました。

〇上場グロース企業の企業価値向上が子どもたちに明るい未来を引き継ぐことに

IRサポートは社会課題を解決しようとしてチャレンジする上場企業をサポートすることであり、非常に面白く、実際に顧客企業の成長に貢献しているという実感があります。提供した価値が徐々に成果を発揮してきており、とても楽しい!

年間100社程度の上場企業が誕生しています。
新しい技術・サービスを通して日本の未来を良くしよう、豊かな社会にしようという強い思いを持つ企業、そのポテンシャルがある企業が日本でもたくさん生まれています。
上場の厳しい条件をクリアした上場グロース企業を応援することが明るい未来を創ることに私が最も貢献できることであると考えました。
子どもたちに明るい未来を引き継ぐことに注力したいと考えています。

〇企業価値向上12兆円!

今後は中小型のグロース企業を対象に時価総額1,000億円を目指すためのサポートを提供します。
上場企業3,800社のうち、時価総額100億円以下の企業が1,400社あります。そのうち1割の140社に関わり、その企業が1,000億円を達成すれば、12兆円以上の企業価値向上に関わることになります。

時価総額100億円の企業1,400社の1割の140社が時価総額1,000億円を達成すれば
140社×100億円=1.4兆円

140社×1,000億円=14兆円

12兆円以上の企業価値向上に貢献!
(時価総額100億円以上の企業も対象にして若干割引)

日本の中小型に属する企業の多くは、アピール不足や投資家による認知の不足により、長期的な企業価値と株価の間に大きなギャップがあります。

特に上場後間もないグロース企業のギャップは大きく、IRの改善により市場と適切な対話を実現することでギャップの解消が可能です。長期的な成長に不可欠な市場との対話の基盤ができれば、市場の後押しを受けながら成長ステージを歩むことができます。

上場直後のわからないことだらけのIRを解消する
わからないこと5W2H
・When:いつ 施策の優先順位 タイミング
・Where:どこで 手段の選択
・Who:誰が 社内・社外
・What:何を 手段の選択
・Why:なぜ・目的 実施によって何が得られるのか
・How:どのように 手段の選択
・How much:いくら 予算

〇新プロジェクト準備中

新たにIR改善に直接的、間接的に関与するための複数のプロジェクトを進めています。
ターゲットは市川さんが書かれているIR担当者のスキルアップ

5.IRは知的な総合格闘技で、キャリアにも効く
 この株主価値創造プロセスが理解されるために、IR担当者は、様々な知識・能力が必要とされます。
・ファイナンスの知識
・資本市場の知識
・事業の知識
・経営戦略
・表現力(文章・プレゼン)
・コミュニケーション力
・コンプライアンス
・ESGの知識

 あの手この手で社内を巻き込み、株式市場に伝える。結構、知的な総合格闘技だと思いませんか?とても面白い仕事であることを伝えたくて本(楽天IR戦記)を書いたのです。

”上場企業のIR改善こそ企業価値を高めることであり、子どもたちに明るい未来を引き継ぐこと”

2023年はIR改善による企業価値向上12兆円構想を実行する年に!

”企業価値向上12兆円構想” 一緒に実現しましょう!


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