ヤスダトモキ

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【負けヒロイン】2024年冬アニメ失恋シーンまとめ【当て馬】

四月を過ぎて五月になりました。 もう桜の季節=失恋の季節も遠のいて、少し夏が顔を見せ始めています。 そんな新生活への期待に胸を膨らませるような時期においても、自分は失われた恋の物語ばかりを覆求めています。 さて、そんなわけで遅くなってしまいましたが、2024年の冬アニメから別れの季節にふさわしい失恋シーンたちを振り返っていきます。 冬アニメでは2つ、数こそ少なめなものの、それでも極めて濃い失恋を浴びることができました。 なので、ひとつひとつをじっくりと語っていけたらと思って

    • 【負けヒロイン】2023年秋アニメ失恋シーンまとめ

      こんにちは。 年末年始とバタバタして機会を逃してしまっていましたが、2023年冬アニメの失恋シーンの振り返りになります。 ……といっても、自分の範囲で見つけられたのが1つだけだったのですが。 それでも、素晴らしい演出と物語の片想いの終着点が描かれていました。 ここに載っているもの以外で、自分が見逃している作品などありましたら是非お知らせください。 ではやっていきましょう! 『アンデッド・アンラック』4話より ジーナ・チェルシーアンデッド・アンラックはジャンプで連載されてい

      • 生成AIイラストを巡る議論に思うこと-技術と責任の観点から

        生成AI、特にイラストへの利用に関する議論が盛んです。 大規模なパブリックコメントの募集に加えて、先日は経済産業省からAI事業者に対するガイドラインが公開されるなど、官民問わず動きが活発になってきています。 この話題に関して基本的には積極的無関心を貫いているのですが、たまに覗くと議論とは程遠い地獄絵図が展開されているのを見ます。 一部の極端な発言を全体の発言と拡大解釈して晒し上げたり、相手の思考や人格を憶測で断罪するのはもう論外として、大部分はただ互いの無理解をなじるだけ

        • この負けヒロインがすごい!2023

          こんにちは、年の瀬ですね。 この記事は片想いと失恋を愛してやまない筆者が独断と偏見で、2023年の失恋シーンから厳選した魅力的な負けヒロインたちを紹介するという記事となっております。 さて、叶わぬ想いに身を捧げるヒロインたちのことを「負けヒロイン」と呼ぶわけですが、この呼称もどんどん広まってポップに使用されるようになりましたね。 それと同時に、この表現に対して否定的な声もありますが、それに関しては以下の記事で自分なりの考えをまとめています。 上の記事でも語ったように、負

        【負けヒロイン】2024年冬アニメ失恋シーンまとめ【当て馬】

          【負けヒロイン】2023年夏アニメ失恋シーンまとめ【当て馬】

          こんにちは。 少し遅くなりましたが、2023年夏アニメの失恋シーンのまとめ記事です。 春アニメはこちら 夏といえば海にキャンプに夏祭りと失恋スポットが目白押しの季節。この夏も非常に片想いが充実した3か月となりました。 もちろん、全てに失恋シーンがあるかというとそういうわけではなく、例えば長期シリーズのアニメ化であれば失恋まで至らないケースも多いですし、そもそも負けヒロインが登場しない作品も多々あります。 その一方で、失恋とは必ずしも恋愛作品にしか存在しないわけではありま

          【負けヒロイン】2023年夏アニメ失恋シーンまとめ【当て馬】

          一ヶ月間、毎日小説を投稿してみたまとめ

          ※これは個人メモのようなものです 実は、というほどでもないですが、ちょうど先月、9月1日から9月30日までカクヨムさんに以下の小説を投稿していました。 作中時間でも恋をした9月1日から恋が終わる9月30日まで1日ずつ進むという構成になっていて、ちょうど30日で完結させるという目標で毎日投稿していました。 実は、9月1日の時点で書き溜めていたストックは僅か3日分で、大まかな全体の流れの構想はあったものの、何日に何を描くかはほとんど決まっていない状況での見切り発車でした。そ

          一ヶ月間、毎日小説を投稿してみたまとめ

          「負けヒロイン」という言い回しについて思うこと

          こんにちは。 ともきと申します。 筆者は負けヒロインや当て馬と呼ばれる存在が大好きで、日々あらゆるジャンルの作品の失恋シーンを摂取して生きています。 最近、特に感銘を受けた作品は綿矢りさ『ひらいて』秋★枝『恋は光』雨隠ギド『おとなりに銀河』などです。 そんな性癖に生まれついたので、twitter改めXでもしばしば「負けヒロイン」で検索をかけて情報収集をしているのですが、その際にたびたび「負けヒロインという呼称が嫌い」という意見を見かけます。 自分も「負けヒロイン」という呼

          「負けヒロイン」という言い回しについて思うこと

          大の負けヒロイン好きがエヴァ新劇場版を一気見した感想――最後の選択とそれぞれのヒロイン像について

          マシュマロで度々圧をかけられたこともあり、これもいい機会だと思ってヱヴァンゲリヲン新劇場版を4本一気見した感想です。 今更見てることからもわかる通り、筆者は生まれてから「エヴァ」とは限りなく無縁に近い人生を歩んで来たため、シリーズに対する思い入れがあまりありません。 その意味で「私にとってのエヴァ」といった感想とはかなり縁遠いものとなります。 一応コミカライズ版は全巻読んでいるので、おおまかなストーリーや用語に関する知識は最低限ある、ぐらいの状態。 そんな視点からの感想なの

          大の負けヒロイン好きがエヴァ新劇場版を一気見した感想――最後の選択とそれぞれのヒロイン像について

          【負けヒロイン】2023年春アニメ失恋シーンまとめ

          こんにちは。 この記事では、負けヒロインと当て馬を愛してやまない筆者が、2023年春アニメにあった素晴らしい失恋シーンをその魅力を含めて語る記事です。 漏れ・抜け等あった場合にはご連絡ください。 全力で視聴します。 この企画自体は去年からやってきているのですが、実は去年の秋アニメと冬アニメについての記事はありません。 というのも、去年の秋と冬のアニメではほとんど失恋したシーンがなかったんですよね。 (厳密に言うと失恋と言い切っていいか微妙なタイプが1,2個) では時

          【負けヒロイン】2023年春アニメ失恋シーンまとめ

          『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』は鬱小説という声に思うこと

          きっかけは以下のツイート。 集計方法は知らないが、このランキングで桜庭一樹『砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない』が2位に大差をつけて1位をとっており、「砂糖菓子の弾丸」がトレンド入りするなど話題を呼んだ。 しかし、一方で「この小説を鬱小説と呼ぶのは違和感がある」という声もある。中には「鬱小説という安易なラベリングをしてほしくない」という強い拒否反応を示すツイートも見られた。 かくいう私もそちら側の人間だ。 それに対して「作品の受け取り方は人それぞれ」「救いがない物語なのは事

          『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』は鬱小説という声に思うこと

          負けヒロインwikiを作りました

          こんにちは。 突然ですが、この度、負けヒロイン・当て馬女子情報まとめwikiを作成いたしました。 前々から作りたいという構想はあったものの、やってみなければ始まらないということで、この度ようやく完成までたどり着きました。 最初の記事サンプルとして4人ほど自分で記事を書いているので、これを見本に、それぞれ想い出の負けヒロインを紹介していってもらえたら嬉しいです。 二番手・当て馬男子とまとめるかについてはかなり悩みましたが、いったんは別々にした方がよいと判断。 こちらが落ち

          負けヒロインwikiを作りました

          当て馬エンドと『ちはやふる』

          こんにちは。 本当は先週のうちに投稿したかったのですが、ちょっとコロナに感染してそれどころではなかったので遅くなりました。 先日、ようやく単行本で『ちはやふる』の最終50巻を読了したので、その感想記事となります。 さて、この最終回、極めて強烈な賛否両論を起こしていますね。 理由は明白で、最終話で突如起こったどんでん返しによるものです。 長い5番勝負を経て、遂に宿命のライバルを倒し新名人と新クイーンの座についた綿谷新と綾瀬千早。 途中挫折したり紆余曲折を経つつも、その二

          当て馬エンドと『ちはやふる』

          この負けヒロインがすごい!2022

          こんにちは。 悲恋フェチのともきと申します。 生まれてこの方、負けヒロインや当て馬男子というやつが大好きで、古今東西あらゆるジャンルの片想いを摂取しては悲鳴を上げる日々を送っております。 負けヒロインという言葉、近年盛り上がりを見せていますね。 この言葉自体は古くからありますが、近年はタイトルに『負けヒロインが多すぎる!』や『ラブコメ漫画に入ってしまったので推しの負けヒロインを全力で幸せにする』など、「負けヒロイン」を冠した作品が複数見られたり、マンガアプリのコメント欄で

          この負けヒロインがすごい!2022

          失恋の乗り越え方についてまとめてみた【悲恋ノート】

          クリスマスというと本来的には家族で過ごすのが一般的とされていますが、日本では恋人たちの祭典としても普及しています。 実際、煌びやかなイルミネーションやらプレゼント交換やら、ロマンチックを感じる小道具が充実しているので、そうなるのも仕方ない気もします。 しかし、始まる恋もあれば終わる恋もあるのが現実。 恋人たちが素敵な想い出を作っていく一方で、独り身である人間には寂しさが際立つ――クリスマスとはそんな日であるとも言えます。 チキンとかケーキとか、ヤケ食いとも相性がいいし。

          失恋の乗り越え方についてまとめてみた【悲恋ノート】

          大切だからこそ触れられない――シャディク・ゼネリという不器用な男について【悲恋ノート】

          ※この記事は負けヒロインと当て馬男子を愛してやまない筆者が、失恋についてひたすら語るだけの記事です  スレッタとミオリネという二人の少女に群がる男たちがことごとく破滅していく、当て馬大渋滞作品こと「機動戦士ガンダム 水星の魔女」  まさか令和の時代にここまで当て馬・負けヒロインが跋扈する作品が話題を独占するとは。  世の中まだまだ捨てたもんじゃない。  水星の魔女という作品にはありとあらゆる当て馬属性が登場する。  ヒロインとの出会いで新しい価値観と出会い、不器用に壁に

          大切だからこそ触れられない――シャディク・ゼネリという不器用な男について【悲恋ノート】

          反転する日常の意味、9-nine-の新海天ルートについて【悲恋ノート】

          ※この記事は負けヒロインと当て馬男子を愛してやまない筆者が、失恋についてひたすら語るだけの記事です 先日、『9-nine-』をクリアした タイムループと異能力というコテコテに使い古された題材の恋愛シミュレーションゲームだが、ループにまつわる主人公の能力と独自のギミックにより、最後まで熱く盛り上がることのできる作品だった。 そんなエロゲーの攻略対象の中に新海天というキャラクターがいる。 彼女は主人公の実妹であり、まさに直球逃げ場なしの近親相姦をするというなかなかに攻めた

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