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応援


そういえば、生まれてこのかた
誰かを何かを応援したことはなかったような気がする。

基本的に、こどもの頃からスポーツは見るのもやるのも好きじゃない。
ルールを覚える気もなかったので
いまだに野球もサッカーもよく分からない。
オリンピックはアイススケートは見ていたが
熱心なわけでもない。
見て何となく分かるスポーツがスケートとテニスくらいで
勝敗も関心がない。

私が27歳くらいの頃だったろうか。
W杯が開催された翌日に
友達二人が家に遊びに来た。
話す話題が「昨日の試合みた?」だった。
「え?見てないよ(興味ないから)」と答えたら
非国民と言われたのを覚えている。
世の中はいつから、野球の侍ジャパン?とW杯を観ない人間は
非国民扱いされるようになったのだろうか。
あの時は平成だったが
よくもまぁ人に向かって非国民と言えたもんだ。

そんな私が
メガホンを片手に血眼で叫び、応援する機会がついに来た。
映画の応援上映である。

映画の『カラオケ行こ!』にドハマりし、
5回観にいき
3回応援上映で叫んできた。
私はそもそもXファン。紅が流れたら叫ばずにはいられない。
ちなみに、あと1回は行く。正直、一生行っても良い。

カラオケ大会の歌の練習をするヤクザの綾野剛
全く興味なかったのに、彼が出てきたら
脚長いコールが始まる。(本当に長い。長すぎる)
その理不尽な練習に付き合わされる中学生の齋藤潤くん。
完璧。可愛い。尊い。やばい。最高。
腹から声を出して「がわ゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙」
ありとあらゆるところで叫び突っ込む。
ちなみに当然私だけじゃない。
そこにいる腐女子の大人の女たちが
関西弁で突っ込み叫ぶ。(設定が大阪だから)
なるほど、これが推し活か。

こんなことを、普段引きこもりの私がやっていたら
2回目あたりで完全に喉が潰れた。
あと1回のために、私はソプラノ歌手並みに喉に気をつけ
寝室に加湿器3台置き、濡れバスタオルもかけ
濡れマスクで過ごし、マヌカハニーを舐め
飲み物は蜂蜜紅茶。

嗚呼‥!!一生上映してほしい‥!
東宝とKADOKAWAには、足を向けて眠れない!
誰かを応援する人生とは無縁だったのに、
生きてると分からないものだね!




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