【速報】『攻守に充実した4‐0。川崎が3試合ぶりに勝利』~第21節川崎フロンターレVSガンバ大阪~

2022 J1 第21節
7/9 19:03K.O. @等々力陸上競技場
川崎(4-0)G大阪
6分 レアンドロ・ダミアン
20分 マルシーニョ
30分脇坂泰斗
36分 家長昭博

前節の鳥栖戦がコロナの影響で中止になった川崎は、鬼木達監督が濃厚接触者のため寺田周平コーチが指揮を執る。左SBには佐々木旭が入って5試合ぶりに先発すると、左WGには6試合ぶりにマルシーニョ、最前線にはレアンドロ・ダミアンが入って13試合ぶりのゴールを狙う。

3試合ぶりの勝利を目指すG大阪は前節から先発5選手を変更して等々力に乗り込む。昌子源、藤春廣輝、奥野耕平、齊藤未月が先発に名を連ねる中で、18歳の南野遥海がリーグ戦で初先発となった。

E-1選手権に向けて代表のスタッフが視察に訪れる中でキックオフを迎えると、試合はいきなり動く。

6分、川崎のカウンタ。チャナティップの浮き球パスに抜け出したマルシーニョが左サイドから折り返したボールにレアンドロ・ダミアンが飛び込んだ。昌子源の前に入って背番号9が放ったスライディングシュートがゴールネットを揺らし、川崎が幸先よく先制に成功した。

山見大登と南野の若い2トップを中心に勢いを持って試合に入ったG大阪はさらに苦しい状況を強いられる。8分、奥野が自陣で脇坂泰斗を倒してしまいイエローカードを掲示されると、VARが発動し、足の裏を見せる危険なタックルと判断されてカードの色が変わった。約80分の残された時間を1点ビハインドに加えて1人少ない状況で戦うことを余儀なくされる。片野坂知宏監督は倉田秋を齊藤とダブルボランチを組ませ、山見が左に移り、システムを[3-5-2]から[4-4-1]に変更した。

G大阪に退場者が出たことで試合は川崎がボールを握って主導権を握る展開になった。素早くパスをつないでG大阪の守備ブロックの穴を探っていくと、20分に追加点を奪う。フィールドプレーヤー全員が敵陣に入ってパスを回す中で、脇坂からPA手前のダミアンに鋭い縦パスが入る。背番号9はトラップでボールを浮かしてラストパス。これに抜け出したマルシーニョがニア上を打ち抜くシュートでゴールネットを揺らした。

2点を追いかけることになったG大阪は右SHの小野瀬康介を内側に入れて、システムを[4-3-2]に変更してプレスをかけていきたかったが、川崎の正確なビルドアップに制限をかけることができない。30分に3失点目を許してしまう。左サイドの高い位置でパスを受けた佐々木の折り返しをマルシーニョがスルー。脇坂が左足で合わせたシュートがゴールマウスの右スミに決まった。

G大阪は32分に山見に代えてパトリックを投入して前線に起点を置き、南野を右SH、小野瀬を左SHに移してシステムを再び[4‐4‐1]に戻す。しかし、全くプレスをかけられない。

川崎は相手のプレッシャーを受けることなく簡単に敵陣に入っていく。33分、佐々木が折り返してダミアンがシュートを放った。これは相手DFにブロックされる。35分には家長昭博が左サイドから上げたクロスにダミアンが頭で合わせるも、東口順昭に弾かれた。ボールを保持しながら攻勢を強めると、36分に追加点を奪う。右サイドのCK、脇坂から車屋紳太郎へのボールは合わないが、ゴール前で高くバウンドしたルーズボールを家長が利き足ではない右足でオーバーヘッドシュートを放つ。強烈なシュートがGKの手を弾き飛ばしてゴールマウスに吸い込まれていった。

G大阪は前線のパトリックにロングボールを蹴って反発し、前半終了間際には自陣からパスをつないでゴールを目指した。しかし、川崎のブロックは堅く、ゴール前に入っていくことができず。苦しい状況を打破できないまま、前半が終了した。

後半に突入しても川崎がG大阪を押し込む展開は変わらない。52分、チャナティップ、マルシーニョとつないでPA中央から家長がシュートを打ち、54分に脇坂が蹴ったFKをマルシーニョが頭で合わせた。「後半からも0-0のつもりで入り、追加点を重ねよう」という寺田コーチの指示通りに攻勢を強めていった。

G大阪は46分に高尾瑠、55分にはダワンを投入すると、川崎は66分に知念慶と遠野大弥がピッチに駆け出していく。

ボールを保持し続ける川崎はCKから決定機を迎える。73分、左サイドからのCKにニアで合わせたダミアンのヘディングシュートはGKに横っ飛びで阻まれた。74分には右サイドからのCKにダミアンがニアですらし、ファーサイドに佐々木が飛び込んで合わせたが、枠を捉えることができない。77分には脇坂のパスをゴール前で受けた遠野がシュートを放つも、東口のセーブに遭った。

攻め続けているが東口の好セーブもあって5点目を奪えない川崎は、78分に小林悠と登里亨平を投入する。80分には小林がPA手前で反転して放ったシュートはクロスバーに当たった。

その後も川崎が試合を支配してゴールに向かったがスコアは動かずにタイムアップ。試合は4‐0で終了し、川崎が3試合ぶりに勝利を飾った。

鬼木監督が不在の中でもチームの意思統一のレベルは高かった。勢いを持って挑んできたG大阪をうまくひっくり返して先制し、相手に退場者が出てからは完全に試合を支配した。攻撃する時間が長かったが、CBの谷口彰吾、車屋、GKのチョン・ソンリョンを中心に集中していた。危なげない場面を作らせずに、7試合ぶりに完封した。攻撃、守

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