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毎日note

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毎日更新してるnoteです. 主に撮った写真について感想を散文で書き留めています.自分の読みたいものを書こう. 停止中です。
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#散文

毎日note'19.12.23/空の巣

毎日note'19.12.23/空の巣

赤色は好きだ.
夕焼けの赤と紅葉の赤は似ている.

鳥の気配を残した巣箱に,夕焼けに照らされた影と同じように,かつてあったものへの残滓を感じる.
新しい鳥を迎える頃にはこの赤もなくなっている.
この巣箱は幾つ景色を巡るのだろう.
巣箱という人工物が自然化していく過程でどこまでが人工物でどこからが自然物なのだろう.
#毎日note #写真 #エッセイ #散文

毎日note'19.12.22/光を溶かす

毎日note'19.12.22/光を溶かす

溶けるって面白いと思う.
世界を理解するために分割してその関係性を記述する.
人の心に愛がないのは,この分割を再接続させ,溶かさないからだ.
写真の中の溶けた光とはっきり写ったものは,本来同じものだけど距離と被写界深度が違う視点により,はっきり写ったり,ボケて写る.
この違いは観測者の問題であって,葉は葉であるという本質は変わらない.
これらのグラデーション的な風景は分けたのか分かれているのかの順

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毎日note '19.12.10/減点方式を辞めたらいい

毎日note '19.12.10/減点方式を辞めたらいい

贈り物のやり取りを,貸し借りのように捉える感じが嫌だ.
贈りたいから贈る.
余裕がないときは贈れなくてもいい.
贈ってもらえたら,ありがとう.
それだけで良いではないか.
贈り物を貰ったから返さなくてはいけないとか,
貸し借りのような義務感でお返しするだったり,
そういうもので減点方式のように人を評価するやつが嫌いだ.まるでプレゼントをしたことが,相手から見返りを求めてしていることのようだからだ.

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毎日note'19.12.9/標識の示すもの

毎日note'19.12.9/標識の示すもの

夕日の時間に出歩くことが好きだ.

夕日の手前にあるもの.
夕日の影になるもの.
人であれ,標識であれ,その残滓のような佇まいに憧憬を覚える.
夕日を見て,あの赤に温かみを感じる自分と共感している.何を示すか.

あの一番星を示している.
手前のものははっきり見えてるが実態はつかめず,遠くのものは見えるがボケた点光源だ.
その実,どちらが見えてるというのか.どちらもとらえどころがない.

今日も最

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毎日note'19.12.5/溶けた光

毎日note'19.12.5/溶けた光

光が溶けた

暗闇の中に見つけた光さえ溶ける.
溶けたあと消えそうだ.消えたら今いる闇はなくなるだろうか.光があるから闇がある.その相補性を感じる人の目は,光と闇があることを前提に進化してきた.溶けた光に不安を覚えるのは視覚で捉えるものの危うさを思い出すからだろう.
#毎日note #写真 #溶けた光 #散文 #エッセイ

毎日note'19.11.28/信号機

毎日note'19.11.28/信号機

一日一回は必ず見るもの.人の往来の秩序を保つ装置.信号機.

信号機に感じるものは何だろう.

信号が青になったらわたりましょう.手を上げてわたりましょう.プチョヘンザ.現代の子供にとって,日常的な脅威といえば自動車である.横断歩道の信号を判別するという試練を経て,車社会の現代を移動することができる.信号機のルールを守ることで自分を守り,世界が広がる.現代人の成長過程において必ずこのルールは覚える

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毎日note'19.11.25/雨に光る

毎日note'19.11.25/雨に光る

雨の日に撮影に出かけることは少ないのですが,カメラを持ったまま買い物に行きました.

肌寒い雨の中で光る照明に温かみを感じる.草むらならなおさら.

意図しない水滴の反射は多重のレンズになって温かみを増す.

クリスマスシーズンには少し早い.

カメラに湿気は厳禁だとわかっていながら,撮れたものの偶然性はエモい.

今日も最後までご覧頂き,ありがとうございました!
#毎日note #照明 #

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毎日note'19.11.18/木目

毎日note'19.11.18/木目

こんばんは.

今日はこれまで撮ったものを改めて見返して思ったことを綴ります.

木は歳を重ねるごとにその年輪を増やしていく.そして,人が木を加工して作った建造物の佇まいに尊敬の念を覚えるのは,人が体感できる時間を超えた存在感があるからだろう.その木が苗木だっところ,僕たちは何だったのか.

何千,何万,何億年前に存在したものはどのように形を保てよう.あの星の形は今は残っているように見えるが,本体

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毎日note'19.11.13/夜空を撮ってみた

毎日note'19.11.13/夜空を撮ってみた

プラントの写真を撮って以来,bulb撮影が楽しくなってきました.

これは昼間なのか,太陽なのか,月なのか.
遠くに見える光は夜明けなのか,朝焼けなのか,工場の灯火なのか.
カメラが捉える光,フォトンの量を捉える力が違えば,真っ暗な海も,月の浮かぶ夜も
,遠くの光も,見たことのない景色に変える.
工業製品がなければこの景色が見えなかった.
見えているだけのものが現実でないことを思い出させてくれるも

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毎日note'19.11.5/孤独を愛したい

毎日note'19.11.5/孤独を愛したい

孤独であることと,人と繋がりたいという欲求は別にしたほうがいいのではないか。.

人は本来孤独で,それ自体はどうしょうもない.
このとき,人とつながる動機を孤独の埋め合わせとすると問題が生じる.
集団から別れたとき,一人でいるときの孤独が耐えられなくなる.
中毒的な承認欲求に繋がるし、直感的に不健全だと思う.
人は一人であるということを当たり前として飲み込んでおく.
孤独であることとは脇において,

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毎日note'19.11.4/水島コンビナート

毎日note'19.11.4/水島コンビナート

先日は香川の工場風景を撮りましたが,今回は岡山に行きました.

鷲羽山スカイライン 水島展望台
〒712-8053 岡山県倉敷市呼松町
https://goo.gl/maps/TMfnxW7yA1nY4mhGA

水島コンビナート群が一望できる良いスポットです.色や明暗の表現を変えながら現像してみました.

点在している光源の一つ一つに工場としての意味がある.

加熱炉や燃焼炉の炎はこの距離からな

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毎日note'19.11.3/鷲羽山の松

毎日note'19.11.3/鷲羽山の松

香川県と岡山県を渡す瀬戸大橋.この岡山側に鷲羽山という山があります.ふらっと散歩するには丁度良く,瀬戸内海や瀬戸大橋も一望できます.

キーワードは,美しい松,瀬戸内海,瀬戸大橋,古墳です.

空と海の青を隔てる橋.天と地の間に人為がある風景.

山頂には魔法陣あり.

松ぼっくりが瀬戸内の情景を眺めている.

白飛びがキャンパスのように松を描く

ロバストな松とは裏腹に紅葉する木々が際立つ

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毎日note'19.11.1/クレーン群体

毎日note'19.11.1/クレーン群体

夜撮影にハマりつつあります.
ということでまた夜に彷徨ってきました.

距離以上に遠い世界を感じる.人の気配が残るこっち側と機械の世界の向こう側.

ここを拡大.少しイマジナリーポートレート感あるかな.

クレーンの群体.
無言なのに存在感があり,賑やかな佇み.

名前:ゴールデンタワー.
緑なら明日は,晴れるよ.

光るものは骨格が見えて,映える.

最後までご覧頂き,ありがとうございました!

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毎日note'19.10.31/工場夜景

毎日note'19.10.31/工場夜景

工場萌えって一時期流行ったような気がします.

化学プラントとしてはパイプラインは少なめで,工場萌え的には薄口です.

ということで,本日は工場夜景です.

人口密度を感じない設備密度の高い空間は異世界のように感じる.

煙突,パイプライン,タンク,炎,煙,照明の煌めき,人のためではなく,何かを生産するための工場設備の群体.

人の快適のためでなく,生産を目的に作られた構造物.人の気配がない工業世

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