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毎日note'19.11.28/信号機

一日一回は必ず見るもの.人の往来の秩序を保つ装置.信号機.

信号機に感じるものは何だろう.

信号が青になったらわたりましょう.手を上げてわたりましょう.プチョヘンザ.現代の子供にとって,日常的な脅威といえば自動車である.横断歩道の信号を判別するという試練を経て,車社会の現代を移動することができる.信号機のルールを守ることで自分を守り,世界が広がる.現代人の成長過程において必ずこのルールは覚える必要があり,一つの関門である.家の外の初めてのルールとしての交通安全.そして,信号という存在.外部から受ける制限の具体化.信号機で交通ルールを守ることは,そういった外部のルールに沿うことで,存在を許される原初の経験と言える.このルールを覚えることで一つの社会的な成長を遂げる.同時に自分のコントロール外の他者に従うことを学ぶ.信号機はその象徴だ.信号機は,自分と世界を分けるものの一つで,自分と世界を隔て,その隔たりはルールを守ることで存在を許されている.自分と世界を分けて,そのルールを守るということが,一つの成熟なら,信号機の存在は現代人の社会性に関連した機械である.

信号はただ明滅するだけなのにすごいなと思う.

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#毎日note #信号機 #散文 #エッセイ #写真

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