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システマ東京note

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システマ東京代表北川貴英が執筆するシステマ関連の随筆、ヒントなど。
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#ミカエル

樋口あゆみさん寄稿「ブラックアウトのときに、なにを感知したのか」

樋口あゆみさん寄稿「ブラックアウトのときに、なにを感知したのか」

システマを学ぶ樋口さんが2019年に寄稿してくれた内容を転載します。
2017年の富士キャンプでの出来事を執筆してくれました。

寄稿「ブラックアウトのときに、なにを感知したのか」
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システマ東京ガジェータ通信読者のみなさま、初めまして。あるいは、こんにちは。システマ東京に通い始めてから2年くらいの樋口あゆみと申します。

おととし夏

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noteで学べるシステマ講座105号「システマ幸福論Part1 by ミカエル・リャブコ」

noteで学べるシステマ講座105号「システマ幸福論Part1 by ミカエル・リャブコ」

noteで学べるシステマ講座105号「システマ幸福論Part1 by ミカエル・リャブコ」幸福になる、という目標

ミカエル:みなさん、こんにちは。今日のテーマをお願いします。

司会:システマを始める人に、なぜシステマをやるのかと(クラスに)来る人に聞いているのですが、いろいろな目的を言います。健康になりたい、強くなりたいなど。それは詰まるところ、みんな幸せになりたいのではないかということに思い

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noteで学べるシステマ講座 第102回「指導者へのアドバイス byミカエル・リャブコ」

noteで学べるシステマ講座 第102回「指導者へのアドバイス byミカエル・リャブコ」

noteで学べるシステマ講座 第102回「指導者へのアドバイス byミカエル・リャブコ」司会:今日はインストラクターワークショップということで、これからインストラクターになる人、目指す人に対してのアドバイスをお願いします。

ミカエル:インストラクターになるために何をすればいいか、という質問でよろしいでしょうか。

司会:はい、そうです。

ミカエル:インストラクターになるために、まず必要なのは「

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noteで学べるシステマ講座 第101回「警護を学ぶ本質的な意味。〜被害者意識を献身へ〜」

noteで学べるシステマ講座 第101回「警護を学ぶ本質的な意味。〜被害者意識を献身へ〜」

noteで学べるシステマ講座 第101回「警護を学ぶ本質的な意味。〜被害者意識を献身へ〜」3つの護身

悪漢から自分の身を護る術。
おそらく一般的に「護身術」はそういう認識だと思います。

でもシステマには3つの意味合いがあります。

1つ目は先に挙げた、自分を護る技術。

2つ目は家族や恋人など、身近な人を護る技術。
いわゆるボディーガード的なスキルです。

3つ目はとてもシステマらしいといえる

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noteで学べるシステマ講座 第97回「未来への恐怖Part2」 byミカエル・リャブコ"

noteで学べるシステマ講座 第97回「未来への恐怖Part2」 byミカエル・リャブコ"

"未来への恐怖Part2" byミカエル・リャブコ" Part3本稿に先立って編集北川からのまえがき

今回はミカエルの「ロシア人らしさ」が全開となっています。
そのため西側に属する日本人の価値観・世界観で触れると、かなり違和感を感じるかも知れません。それを和らげるため、今回の原稿は北川が注釈をつけました。同じ事実、同じ世界でもロシアからはこう見えている、という一例として理解して頂ければ幸いです。

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noteで学べるシステマ講座 第93回「"恐怖と向き合う" byミカエル・リャブコ" Part1」

noteで学べるシステマ講座 第93回「"恐怖と向き合う" byミカエル・リャブコ" Part1」

恐怖と向き合う" byミカエル・リャブコ" Part1

自ら考える

司会:前回のクラスでは「過去の恐怖心」全般について教わりました(90回〜92回「過去の恐怖との向き合い方」参照)。今回は、パニックや恐怖心に直面している、まさにその時にどういうことができるか、ということを学びたいと思っています。

ミカエル:私たちが日常で直面する恐怖に関して、一般的なことを申し上げます。マスコミが私たちに流す

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noteで学べるシステマ講座 第92回「"過去の恐怖との向き合い方byミカエル・リャブコ" Part3」

noteで学べるシステマ講座 第92回「"過去の恐怖との向き合い方byミカエル・リャブコ" Part3」

他者を形成するのは何者か?

ミカエル:これまでも何度かお話した寓話ですが、好きな話なのでもう一度紹介します。

…………

ある村に旅の商人がやってきます。その村の入り口に差し掛かった時、新鮮な野菜を売っている商人と出会いました。

行商人は尋ねます。
「この村にはどんな人が住んでいるんだい?」
座っていた野菜売りは顔を上げると、こう答えました?
「これまで君がいたところには、どんな人が住んでい

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noteで学べるシステマ講座 第91回「"過去の恐怖との向き合い方byミカエル・リャブコ" Part2」

noteで学べるシステマ講座 第91回「"過去の恐怖との向き合い方byミカエル・リャブコ" Part2」

自然と共振する生き方

ここまでテーマから少し離れた話をしてきました。それは「恐怖」とはなんのかをそもそも知らなければ、克服する方法を完全に理解することができないからです。私たちは自然の法則、神なる法則によって生きています。神なる法則とは何か? 分かりやすく言えば、モーセがシナイの丘で受け取った十戒です。その法の下で生きる。それが自然の法則のもとで生きるということであり、私たち人間の生き方であると

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noteで学べるシステマ講座 第83回「勇気について-戦士の心得-」Part1

noteで学べるシステマ講座 第83回「勇気について-戦士の心得-」Part1

noteで学べるシステマ講座
勇気について-戦士の心得-」Part1「勇気」とは?

司会:今回は人生という戦場を生き抜くための戦士としての心構えについて学びたいと思います。第一週は特に「勇気」について、学べればと思います。闇雲に向かっていく勇気や退却する勇気等、いろいろな種類の勇気があると思います。ミカエルが考える勇気ある行動、勇気の定義について、あるいはそれを養うエクササイズやワークなどがあ

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noteで学べるシステマ講座 第82回「速やかな回復」後編

noteで学べるシステマ講座 第82回「速やかな回復」後編

noteで学べるシステマ講座
第82回「速やかな回復」後編認識の重要性

ダニール:自分の身体について、筋肉の状態を認識することがとても重要です。それができなければ、やり過ぎてしまって逆に壊してしまうことにつながります。自分の身体がいまどのように伸びて、どこにどのような緊張があるのかということを自分で認識するのです。それが怪我の予防にもつながります。緊張していることを認識したら、緊張が取れていな

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noteで学べるシステマ講座 第81回「速やかな回復」前編

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noteで学べるシステマ講座
第81回「速やかな回復」前編自分自身を速やかに回復させる方法について

ミカエル:回復について考える前に、まずは「走る」ということから考えてみましょう。走るときには筋肉を使います。靭帯も使います。今から15分間走ってみてください。スペースがなければその場での足踏みでも結構です。その際、徐々に負荷を上げていくようにしましょう。最初の5分くらいは軽く走り、徐々に速度をあ

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noteで学べるシステマ講座 第80回「練習とはクジ引きである」

noteで学べるシステマ講座 第80回「練習とはクジ引きである」

noteで学べるシステマ講座 第80回
「練習とはクジ引きである」練習量が大切なもう一つの理由

これについてはこれまでもたびたび、このnoteマガジンで論じてきたとおりです。練習量は大事です。それが体力的、時間的に限界に達してはじめて、「質」の問題が出てきます。
限られた時間と体力の中で、最大限の練習効果を得るために「質」について考えるものであって、質さえ良ければ量は少なくても良い、というわけで

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noteで学べるシステマ講座 第79回「沈黙について Part3/3」

noteで学べるシステマ講座 第79回「沈黙について Part3/3」

noteで学べるシステマ講座 第79回
「沈黙について Part3/3」習慣としての無意味な会話

映画でこのような話がありました。ある男の人が外国で女性と会います。
男性がその女性に「どうしてあなたの国では会う人に“How are you ?(元気ですか)という質問を投げかけるのですか?」と聞きました。街行く人々がみなそのように挨拶をしていることが気になったのです。
「本当に僕が元気なのかどうか

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noteで学べるシステマ講座 第73回「本能の力はいかにして破壊を否定するのか」

noteで学べるシステマ講座 第73回「本能の力はいかにして破壊を否定するのか」

noteで学べるシステマ講座 第73回
「本能の力はいかにして破壊を否定するのか」モスクワ本部オンラインコース「本能vs理性」 第1週 質疑応答より

ふたつの道

ミカエル:簡単に答えるなら、まずは二つの道があります。
一つは自分の力だけを頼りに行うということ。もう一つは高次の力にも頼るということです。どちらもアプローチ自体はまったく同じとも言えますが、いずれにせよ、リラックスした良い状態でなけ

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