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連鎖した気づき①~父親との夢での会話~




(2023.9.13)早朝、両親との夢を見ました。目が覚めて、夢に両親が出て来るなんて、と少し驚いて、すぐに携帯メモに書き留めました。


私は実家にいました。茶の間のテーブルを囲んで、母親もすぐ傍にいましたが、母親は静かに座っているだけで、私は父親と会話していました。
「お父さん、私と妹は生き方を押し付けられたんだよ?」
夢の中の私は、父親を怖いと思っていません。
その時、父親を責めてそう言っているのでは無く、私はただ普通にそう話している、という感じでした。
続けて父親に、
「私と妹はお父さんに叩かれた。その事について、どうして何も言ってくれんの(くれないの)?宗教の人達、そうしてたのに、問題にもなったのに、どうしてお父さんはその事を私や妹に謝ってくれんの?」
と、ストレートに言っていました。怒りのエネルギー等も全く無く、普通にただ、疑問に思ったままを素直に言っている感じでした。
父親に謝ってほしいからそう言っているのでは無くて、父親はどう思っているのだろうと、私が疑問に思ったから、気持ちが知りたくて、ただそう訊ねているだけ、という認識でした。
(書きながら、聞き方が適切ではないのでは?、と思いましたが夢の中ではこう言っていました。)日常会話の延長で話している、という感じでした。
父親はそれを聞いて、「それを聞いてくるのか...」というような様子で、少し肩を落としたように見えました。直接的な答えはくれず、
「お母さん(母親)と、もしも家族で宗教を辞めたらどうなるか、と、実際に話していた事があった。」
と話し出しました。
「実際に辞めてはないけど、もしも辞めたらやっていけるか、と話し合った。この世の中では生きていけないと感じた。信仰を辞めたらお父さんとお母さんはやっていけない、という結論になった。」
と言っていました。
それは、父親の思い込みだと、私は夢の中で思いました。そんな事ない、生きていけるのに、と思いました。
そして「私と妹は、生き方を押し付けられたんだよ?」と、再度言ったのか、夢の最初の部分に戻ったのか、父親にそう伝えていました。そこで夢から覚めました。


夢の中での、返答はその話しだけで、父親からそれ以上ほかの言葉はありませんでした。
私は両親の入信の経緯と、信じ続ける事にした経緯を、子供の頃に、父親から聞かされたような気がしました。
ちょうど夢の中で父親が私に話したように、ずっと前に、現実に聞いた事があるような気がしました。
ただ、記憶は定かでは無く、これは本当にこういう会話をしたけれど、忘れてしまっていた遠い記憶なのか、夢なのか、はっきりとは、わかりません。
夢の中で、父親からも母親からも謝る言葉はありませんでした。それについて、私はこだわる気持ちはありませんでした。
夢の中で両親に対して終始怒りのエネルギーも、悲しみの気持ちも全く感じる事無く、穏やかでした。
ずっと、父親と母親を(私を傷付ける存在だからと思い)怖いと思っていた私が、2人の事を怖いと思っていませんでした。その時、遠い昔にしていたであろう、日常会話のテンションでした。
私は長い髪を左右に分けて2つ結びにしていました。いつの姿か不明ですが、夢の中の意識は今で、姿は高校生かもしれないと思いました。
夢の中でも、目覚めた時も、ずっと気持ちは冷静で落ち着いていました。

夢から覚めて、メモをとり、不思議な夢だったと思い返しながら、
私は、...父親と母親は2人で話し合い、2人なりに考えて、自分達と子供達の将来を考えた上で、良いと思って、良かれと思って、宗教への入信を決めたし、皆で幸せになれるようにと思って、信じ続ける道を選択したんだな...と、思いました。


その結果、私にとっては、苦難と思える(思えた)人生になって、どうしてうちだけ違うのか、どうして私だけまわりの友達と違うのかと、なぜ私だけほかの人と同じ経験が出来ないのかと、何回も思って泣いた辛い経験をしたと感じましたが、『両親なりに私や妹の幸せを考えての事だったんだ』と、そう思いました。ようやく、そのように思えました。
夢の中で聞いた父親からの話しを、そういうふうに、受け取れました。
今まで、両親が私や妹にして来た事に対して、そう思えたらいいのにと何度も思って来ました。
恨まずに、本心から、そう思えたらどんなにいいだろうと思い、頭で、そう思おう、そう思おう、そう思わないと(いけない)、としていた時がありました。でも、その時は、気持ちが、心が伴いませんでした。
頭で思っても、心がそう思っていないと、辛く苦しいままでした。
そして、頭で思っているだけの状態の時は、本当の意味ではわかっていない時なんだと、向き合いを通して知りました。


向き合いをした事で、両親への気持ちが私なりに整理されていきました。
7月半ば頃から最近に掛けて、両親の事を考える時間が以前と比べ激減しました。
以前は両親への気持ちが常に頭の中にあって、複雑にぐるぐるずっと考えたり、思い悩んでいたのに、気づきを重ね気持ちが整理されていくうちに、考える事が減り、少しずつ苦しさが薄らいで、心が楽になっていきました。離れても尚、両親軸だった私が、自分軸に移行したようでした。
ただ、それでも、時々両親の事を考えると、心がざわざわし、波立ち少し苦しいような、私の中のどこかに何かが引っかかり残っている感じが消えずにいました。
もしかしたら、心の中に、夢の中で私が父親に訊ねた事、疑問が残っていたのかもしれません。夢の中で答えが聞けました。
両親が夢に現れた時、気持ちに怒りも悲しみも動揺もなかった...、ざわざわ波立つ心境にもならなかった気がする...と、思いました。そういう自分に、静かに驚き、不思議な感覚でした。





お読み頂き、ありがとうございました。





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