加藤 朝彦 / Kato Tomohiko

地域にとってちょっといいことを考えるローカルグッドなデザインファームの代表・クリエイテ…

加藤 朝彦 / Kato Tomohiko

地域にとってちょっといいことを考えるローカルグッドなデザインファームの代表・クリエイティブディレクター | 東京から北海道にある人口2000人の小さな田舎町に移住 | コーヒースタンド&シェアスペースを運営 | 元喜茂別町地域おこし協力隊

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  • coffee&sharespace tigris

    北海道の羊蹄山麓・喜茂別町にあるシェアスペースです。「誰でも気軽に立ち寄ることにできるコミュニティをデザインしたい」という店主の想いのもと、訪れた方たち同士がコーヒーを片手に交流し、“人・もの・情報と出会い、新しい“なにか”が生まれる仕組み作りの試行錯誤を綴っていきます。

最近の記事

喜茂別にもようやく“関わりかた相談窓口”が正式にオープンしましたよ!

ようやくです。ここまでくるのに「長かった…」というのが正直な感想。 2020年はじめにひょんなことから移住相談を受け始めました。きっかけは当時カヤックLivingの代表をしていた松原さんのコラムを読んだこと。 僕自身、喜茂別町に移住して小さなビジネスをしていたり、まわりをサポートする機会もあるなかで、地域でなにかをしたいと思ったとき、頼れる人の存在の大きさは感じていたし、ちゃんと想いに寄り添って伴走できる仕組みを作れないものかと考えてところだったので、「あぁそうか。それは

    • 大学生が喜茂別にやってきた。

      昨年末のこと。地方創生をテーマのひとつとされている北星大学の学生2名が喜茂別にフィールドワークにきてくれました。それぞれ数日滞在しながら、地域の人たちとの交流などを通じて「喜茂別の魅力は?」を探ってみるというもの。 その滞在中のことをnoteでまとめてくれました。おふたりが地域で感じたことがストレートに伝わってきて、それでいて喜茂別の魅力がちゃんと伝わる素敵な記事になっています。 小さなコミュニティだからこその責任と想いがあって、ここで暮らす理由がある 他の地域にはない

      • 2021→2022

        2022年になりました。この年末年始は久しぶりにパソコンも開かずに仕事を遮断してみたのですが、時間があるっていいことだなと実感できました。今年は少し余裕を持って暮らしていきたいです(←毎年新年に言ってる気がする)。 2021は、「軸」ができた2021年は自分自身ができることとできないことが明確になった1年でした。新しいコミュニティにいくつか関わるようになったり、たくさん登壇したり、いままで以上に自分のことを伝える機会をたくさんいただけました。 そのなかで、ほかの人よりも得

        • 視点を変えて、自分のまちを見つめ直す。

          8月7日に町内の小学生を対象に「手づくりいかだで川下りをする」というイベントを企画した。 きっかけはNHKの「ローカルフレンズ滞在記」。この取材中に企画したワークショップで「喜茂別のワイルドな自然を活かしたアクティビティをつくろう」とアイデアが出たことがきっかけだった。 喜茂別には豊かな自然がある。それは地域の方たちは当たり前のように知っていることで、それが当たり前すぎて気づいていないことでもあった。 この自然を活かせないかといろいろ思案していたところ「10年近く前には

        喜茂別にもようやく“関わりかた相談窓口”が正式にオープンしましたよ!

        マガジン

        • coffee&sharespace tigris
          17本

        記事

          “地域に触れて、自分を知る”きっかけづくり、はじめます。

          2020年のはじめから移住に関するお仕事やいろいろな取り組みを始めました。喜茂別町で移住相談を始め、現時点でおそらく150件くらいの相談を受けています。そして面白法人カヤックが運営する移住マッチングサービスSMOUTのカスタマーサクセスチームに所属し、全国の移住にも向き合っています。 移住者でもあり、地域の移住コーディネーターでもあり、移住のプラットフォームに関わる身として、“移住”に多面的に関わってきた1年でした。 そんななかで感じたことがあります。 それは、移住の検討

          “地域に触れて、自分を知る”きっかけづくり、はじめます。

          いくら綺麗にしてもゴミは捨てられる。じゃあ、どうする?

          5月にNHK北海道の「ローカルフレンズ滞在記」という番組コーナーで喜茂別町を取り上げてくださったことがきっかけで少しずつ町のなかでのアクションが活発になってきました。 そのアクションのひとつが「ゴミ拾い」。もともとは地域の方が「自分たちは山に登ったり山菜を採ったりと自然から受け取るものが多いけど、受け取ってばかりで何もお返しできてない。なにか自分にもできることを…」とはじめたこと。そして、その想いに共感した地域住民数名で週末の朝に町内の人が訪れそうなところを中心に清掃活動を

          いくら綺麗にしてもゴミは捨てられる。じゃあ、どうする?

          プロフィール

          氏名 加藤朝彦(かとうともひこ) プロフィール 1985年札幌生まれ。東京のデザイン事務所でグラフィックデザインを学んだのち、株式会社サイカの初期メンバーとしてジョイン。コーポレートブランディングやBtoB SaaSのUIUX、開発マネジメント、マーケティング戦略の立案などを担当。2017年に地域おこし協力隊として北海道喜茂別町に移住。地域に寄り添う活動を開始。2019年5月にcoffee&sharespace tigrisをオープン。2020年10月に地域の課題解決に特化

          今年のやりたいこと

          新年初滑りをしてきました。近所のスキー場はほんとうに人が少なくて滑りやすいですが、これがいつまで続くのかなぁと心配になります。 まわりに今年のやりたいことリスト100を作ってる方が何名かいたので、僕もやってみようかなと。意外と思いつかないもんですね。無理矢理しぼりだしました。ほとんどがプライベートなことですが、今年はちゃんとプライベートも充実させたいなぁと思ってます。ここからどれくらい達成できるのかな。できたところから更新してきます。 ひとつでも興味関心が被ってたら雑談し

          今年のやりたいこと

          地域課題に寄り添うデザイン会社を立ち上げました。

          2021年もよろしくお願いします。今年ひとつ目のnoteということで所信表明的なものを。タイトルの通り、法人化しました。社名は合同会社まるめがねです。「見た目的にも覚えてもらいやすそう。語感が可愛い」というだけで、特に名前に込められた意味はありません。ただメガネの形は変えにくくなりました。今回は「なんのために?」や「どんなことをするの?」ということをお話しできればと思います。 「好きな場所で自分らしく暮らしたい」の選択肢を増やす。 2017年に北海道にある人口2000人の小

          地域課題に寄り添うデザイン会社を立ち上げました。

          2020をふりかえる

          noteを書くときに一番困るのがカバー写真。今回も特に意味はなく、パッと目について今まで写真撮ったことなかったなぁと思うお店の一画。来年はなんか良さげなカバー画像でも作ろうかな。 昨年もこの時期に振り返りの記事を書いていたので、今年もちゃんと振り返ってみたいなと思う。 昨年の記事を読み直してみたが、やっていることやそれぞれのアクションに対する考えていることはそんなに大きく変わっていないなぁと思う。今年も相変わらず、一番多く向き合ってきたのは自分の運営するお店だし、自分の住

          2020をふりかえる

          いくつかの視点でバランスを取る

          例年になく雪が降り始めるのが遅く、今年はもう降らないのでは?と心配してしまうくらいだったが、ここ数日一気に降った。毎朝の雪かきのせいで朝イチのミーティングはだいたい息切れしている。「雪なんて降るな」と思うこともあるが、良い雪でスキー&スノーボードができるのはやっぱり気持ちがいい。 そんな年末に、所属しているフルリモートデザインチームのGoodpatch Anywhereが主催するイベントに登壇してきた。 テーマは「地方×デザイン」。地方在住メンバー3名で話し、学びあり&共

          いくつかの視点でバランスを取る

          地に根を張る人と渡る人

          喜茂別から札幌へ向かう途中の峠越え。普段はあまり好きではないんだけど、この季節は綺麗な紅葉が見れるので気分が高まる。そんな気分が高まった日のできごと。 田舎暮らしをしながらフルリモートで仕事をしているとプロジェクトメンバーと一度もリアルに会わないということが多々ある。コロナ禍で会えるほうが珍しくなったくらいだ。そんななか、今年の初めに少しだけUXデザインのお手伝いをさせていただいたプロジェクトのメンバーのひとりと先日初めてお会いした。 彼女が勤める東京本社の会社がフルリモ

          地に根を張る人と渡る人

          チグリスが1周年を迎えました

          僕らの運営するシェアスペース チグリスが今日で1周年を迎えました。 本当はこのタイミングでみなさんに感謝をお伝えするイベントでも開催したかったのですが…それはコロナが落ち着いたらまた改めて。 1年ってほんとあっという間ですね。オープン初日は「お客さんこなかったらどうしよう」「コーヒーちゃんと淹れられるかな」という不安でいっぱいでした。 それがいまではメディアやSNSを通じてたくさんの方にご来店いただけるようになりました。アルバイトも含め飲食業界の経験が皆無の夫婦がいろいろ

          チグリスが1周年を迎えました

          coffee&sharespace tigrisの第2号店をオンライン上でオープンします。

          この度、運営しているcoffee&sharespace tigrisの第2号店をオープンさせることにしました。とは言っても、店舗はありません。メニューも「コミュニケーション」のみ。とにかくオンライン上でいろんな方を巻き込みながら実験的なことをユルくいろいろとやってみようと思っています。 お店の紹介や店主の想いリアル店舗は北海道の人口2000人の小さな田舎町・喜茂別町にあります。コーヒースタンドやシェアスペースだけてはなく、シェアキッチン・ギャラリースペースなども併設され、イ

          coffee&sharespace tigrisの第2号店をオンライン上でオープンします。

          オンライン店のテスト営業をしてみた。

          2019年5月から札幌市の隣にある人口2000人の小さな町で人が集まれる場所を作っている。 もうそろそろ1周年でもっと頑張っていかないと!というタイミングでの新型コロナウィルス。このご時世なので集客もまばら。売上も前月比でおそらく半減するだろう状況でどうにかしていかないとと考えていた。 そんなとき、友人がオンラインコミュニケーションツール Remo( https://remo.co/ )を使って「みんなでワイワイ話しましょう」とTwitterで呼びかけていたので参加してみ

          オンライン店のテスト営業をしてみた。

          2019をふりかえる

          もうあと少しで2019年も終わるので、今年を振り返ってみたいなと思う。ここ数年は仕事でもプライベートでも毎年結構大きな出来事があったけど、今年も例に漏れず大きな変化をしていた。 地域おこし協力隊退任 2017年8月に喜茂別町に“地域おこし協力隊”という制度を使って移住した。知らない町での生活は良くも悪くも戸惑いは多い。ひとりならまだしも、妻と息子を連れての移住。たくさん不安を抱えてたけれど、それは本当に杞憂だった。町内外へのPRおよび中心市街地活性化というミッションのもと

          2019をふりかえる