見出し画像

オンライン店のテスト営業をしてみた。

2019年5月から札幌市の隣にある人口2000人の小さな町で人が集まれる場所を作っている。

もうそろそろ1周年でもっと頑張っていかないと!というタイミングでの新型コロナウィルス。このご時世なので集客もまばら。売上も前月比でおそらく半減するだろう状況でどうにかしていかないとと考えていた。

そんなとき、友人がオンラインコミュニケーションツール Remo( https://remo.co/ )を使って「みんなでワイワイ話しましょう」とTwitterで呼びかけていたので参加してみたのがキッカケで「オンラインでお店のような雰囲気を作ることができるんじゃないか?」と考えるようになった。

そこで【 tigris Remo店 】を2日間限定でオープンさせてみることに。

Twitterで呼びかけてみたところ東京にいた頃のからの友人たちが遊びにきてくれた。そこでは対面で会っていたときと変わらないコミュニケーションが取れたのは関係性に寄るものが大きいとは思いつつ、物理的距離はあまり関係なくなってきたのを実感した。

スクリーンショット 2020-04-15 14.25.40

これは今後のコミュニティのあり方としての可能性を感じるものだった。

店内の様子をどう見せるか?が大きな問題

一方でいくつか見えた課題もあった。

まず、今回の試みが「面白い」と思えたのは、参加してくれた友人たちとのそれまでの関係性があったから。しかし、実際の店舗は初めましての方でも来店してくれる。

リアルのお店でいう窓から様子が見える状態が必要。最初のクリック時、オフラインなら入店時はどうやったらハードルが下がるのかなあ…

という意見を友人からももらい、まさにそこが肝なのかなぁとは今回僕も感じたとことではあった。

チグリスのリアル店舗の場合は《コーヒー》というコンテンツがあるので入店のハードルが下がるが、それがないと入りにくい。しかも現状のRemo店では店内に「どんな人がいて、どんな話をしているのか」が全くわからない状態。いわば、外からは店内の雰囲気が分からない一言さんお断りのバーのようなもの。気軽に訪れることはできない。

そこの心理的ハードルをどう下げるかがまず第一の関門。「どんな人がいて、どんな話をしているのか」ということを事前にある程度把握でき、その期待値コントロールがされていることが必要なんだろうなと思う。

実際のお店にはいろんな目的で訪れるお客さんがいる。その雰囲気を再現するためには…?

オンラインで、店の期待値…入店する目的を複数持つにはどうしたらいいのか…チグリスに行くのにコーヒー飲みたい、なんとなく作業したい、誰かと話したい、加藤さんの知り合い、おしゃれな店が好きな人もいる…みたいな感じで

という意見もあった。これも「確かになぁ」と思う部分。リアル店舗ではお客さんが各々が過ごしたいように滞在してほしいと思っている。友人たちとおしゃべりするのもいいし、仕事をしに来るのもいい。読書をしてもいいし、店主と雑談してもいい。オンライン上でも、会話には参加しないけどなんとなく話を聞いてる人がいてもいいし、みんなでなにか作業してもいい。そんな自由な雰囲気が再現できることが大事になってきそうだ。

オンライン店のチャレンジは続く

そしてこれも大きなチャレンジとしてあるのは、《オンラインとリアル店舗の繋ぎ込み》である。オンライン店をオープンさせている間にも、一応リアル店舗も営業はしている。両方にお客さんがいる状態になったときにどう対応するかというのはもちろんだが、もしそれぞれのお客さんが共通の興味関心ごとを持っているとしたら、リアルでもオンラインでも関係なく交流できると面白い。そこをうまく繋ぎこみができると、遠くにいながらチグリスを通じて関係性を構築できるようになり、これまでとちょっと違った体験を届けることができるのではないかと考えている。

Remoはコスト的に継続は難しいのですが、他の場所を使って何かしらチャレンジはしていこうと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?