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coffee&sharespace tigris

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北海道の羊蹄山麓・喜茂別町にあるシェアスペースです。「誰でも気軽に立ち寄ることにできるコミュニティをデザインしたい」という店主の想いのもと、訪れた方たち同士がコーヒーを片手に交流… もっと読む
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記事一覧

プロフィール

氏名 加藤朝彦(かとうともひこ) プロフィール 1985年札幌生まれ。東京のデザイン事務所でグラフィックデザインを学んだのち、株式会社サイカの初期メンバーとしてジョイン。コーポレートブランディングやBtoB SaaSのUIUX、開発マネジメント、マーケティング戦略の立案などを担当。2017年に地域おこし協力隊として北海道喜茂別町に移住。地域に寄り添う活動を開始。2019年5月にcoffee&sharespace tigrisをオープン。2020年10月に地域の課題解決に特化

今年のやりたいこと

新年初滑りをしてきました。近所のスキー場はほんとうに人が少なくて滑りやすいですが、これがいつまで続くのかなぁと心配になります。 まわりに今年のやりたいことリスト100を作ってる方が何名かいたので、僕もやってみようかなと。意外と思いつかないもんですね。無理矢理しぼりだしました。ほとんどがプライベートなことですが、今年はちゃんとプライベートも充実させたいなぁと思ってます。ここからどれくらい達成できるのかな。できたところから更新してきます。 ひとつでも興味関心が被ってたら雑談し

地域課題に寄り添うデザイン会社を立ち上げました。

2021年もよろしくお願いします。今年ひとつ目のnoteということで所信表明的なものを。タイトルの通り、法人化しました。社名は合同会社まるめがねです。「見た目的にも覚えてもらいやすそう。語感が可愛い」というだけで、特に名前に込められた意味はありません。ただメガネの形は変えにくくなりました。今回は「なんのために?」や「どんなことをするの?」ということをお話しできればと思います。 「好きな場所で自分らしく暮らしたい」の選択肢を増やす。 2017年に北海道にある人口2000人の小

2020をふりかえる

noteを書くときに一番困るのがカバー写真。今回も特に意味はなく、パッと目について今まで写真撮ったことなかったなぁと思うお店の一画。来年はなんか良さげなカバー画像でも作ろうかな。 昨年もこの時期に振り返りの記事を書いていたので、今年もちゃんと振り返ってみたいなと思う。 昨年の記事を読み直してみたが、やっていることやそれぞれのアクションに対する考えていることはそんなに大きく変わっていないなぁと思う。今年も相変わらず、一番多く向き合ってきたのは自分の運営するお店だし、自分の住

チグリスが1周年を迎えました

僕らの運営するシェアスペース チグリスが今日で1周年を迎えました。 本当はこのタイミングでみなさんに感謝をお伝えするイベントでも開催したかったのですが…それはコロナが落ち着いたらまた改めて。 1年ってほんとあっという間ですね。オープン初日は「お客さんこなかったらどうしよう」「コーヒーちゃんと淹れられるかな」という不安でいっぱいでした。 それがいまではメディアやSNSを通じてたくさんの方にご来店いただけるようになりました。アルバイトも含め飲食業界の経験が皆無の夫婦がいろいろ

coffee&sharespace tigrisの第2号店をオンライン上でオープンします。

この度、運営しているcoffee&sharespace tigrisの第2号店をオープンさせることにしました。とは言っても、店舗はありません。メニューも「コミュニケーション」のみ。とにかくオンライン上でいろんな方を巻き込みながら実験的なことをユルくいろいろとやってみようと思っています。 お店の紹介や店主の想いリアル店舗は北海道の人口2000人の小さな田舎町・喜茂別町にあります。コーヒースタンドやシェアスペースだけてはなく、シェアキッチン・ギャラリースペースなども併設され、イ

2019をふりかえる

もうあと少しで2019年も終わるので、今年を振り返ってみたいなと思う。ここ数年は仕事でもプライベートでも毎年結構大きな出来事があったけど、今年も例に漏れず大きな変化をしていた。 地域おこし協力隊退任 2017年8月に喜茂別町に“地域おこし協力隊”という制度を使って移住した。知らない町での生活は良くも悪くも戸惑いは多い。ひとりならまだしも、妻と息子を連れての移住。たくさん不安を抱えてたけれど、それは本当に杞憂だった。町内外へのPRおよび中心市街地活性化というミッションのもと

「自分は何者か?」に対し、うまく表現できない違和感はどう整理されていくのか?

たまたまminさんが書かれた記事を見かけ、非常に興味深かったので僕自身もいまの状況を整理してみることにした。ここに書かれている「自分は何者なんだ」「今の自分に、ランドマークをつける重要性を感じた」ということは、北海道にUターンしてからずっと感じていたことだった。 そこで、この「モヤモヤの正体」と向き合ったときの思考をアウトプットし、自分のなかで整理されていく過程を記録していこうと思う。(もしかしたらずっと整理されないかもしれないけども…) まずは状況の整理からいま僕が肩書

プロジェクトには「WHY」が必要。

今回はこの投稿を整理。 先日、エーゼロ厚真という地域と地方をフィールドに事業を起こしたい人をサポートする中間支援組織の取締役の方とじっくりお話しする機会があった。 きっかけは札幌にあるICC(インタークロス・クリエイティブ・センター)で登壇したこと。その後、No Mapsでもご一緒したときに、いまやっている地域おこし協力隊のサポートの仕方について相談したら「じゃあ今度喜茂別行って、協力隊のメンタリングしてあげるよ」と言ってくれた。 実際に先日行われたのだが、これが本当に

田舎で一番困ることは病院問題かもしれない。

先日、息子がマイコプラズマ肺炎になった。熱が出たのが金曜日。ただの熱かと思ったので週末安静にしていればよくなるかと思ったら月曜日になっても熱が下がらない。そこで町内にあるクリニックで診察してもらった。 小さな町の病院だと十分な設備や体制が整っているとは言いにくい。診察してもらい「ただの風邪ではないか。数日続くようだったら大きな病病院で診てもらったほうがいい」とのことだった。 その後、なかなか下がらなかった。そこで町にある大きめな総合病院で診てもらったらマイコプラズマ肺炎だ

内発的発展の可能性について考えてみた。

金曜日から3日間、北大の大学院生が修士論文の取材ということでうちのお店の様子を観察しにきてくれている。彼は隣のニセコ町出身でいずれは地元に戻ってきたいそう。昨年、喜茂別を対象にした政策提言のフィールドワークで知り合い、それがキッカケで今回のお話をいただいた。 彼の研究テーマのひとつが「内発的発展性」。 その地域の文化や経済、そして開発などのすべての地域発展において、そのエリアに住む住民が直接参加することに主な重点を置いた発展のあり方を指す言葉です。( https://vo

乾燥野菜は難しいけど…楽しい。

KIMOBETSU Foodies を立ち上げて、乾燥野菜の商品化に向けて試行錯誤している。いま取り組んでいるのは「きりぼし大根」。ただ干せばできる…と思っていたが、これがなかなか奥が深い。 僕らは「収穫しきれない野菜をどうにかしたい」という想いがきっかけになっていることもあるので、近隣の畑で収穫しきれなかった大根を拾い集めるところから始めた。 それらを町内の主婦の方や地域おこし協力隊員に助けてもらいながら、傷みがひどくないかひとつずつ丁寧に確認したうえで下処理をしていく

地域で何かを始めるとき、伴走してくれる人がいたらいいと思うんです。

今年4月から僕の後任できた地域おこし協力隊員の活動サポートをしている。具体的には、月に一度の面談(という名の雑談)のほかに必要に応じて一緒にプロジェクトを立ち上げたり、チグリスを活動場所として使ってもらったり、これからの活動にプラスになりそうな人たちを紹介したり。 面談(という名の雑談)の際に使っているのが「振り返りシート」。その月に「やったこと/わかったこと」と次に「やること」を書き出してもらって、自分の活動や思考の整理をしてもらっている。そのほかにも今後の起業に向けて事

フードロス問題を解決するためになにかアクションしたいと思うんです。

地元農家さんとフードロスについて考え、アクションを起こす団体「KIMOBETSU Foodies」を立ち上げた。 きっかけは、一緒に立ち上げた農家さんとお酒を飲んでいるときの「収穫しきれない野菜をどうにかしたいんだよね」というひと言。僕もほんの少しだけ農家さんのところでお手伝いをさせてもらったことがあるけれど、そのときにも収穫しきれない野菜がゴロゴロと転がっている現状を目の当たりにもした。 ちょっと形が悪い、サイズが規格に合わないというだけで品質が変わらない野菜たちが行き