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2020をふりかえる

noteを書くときに一番困るのがカバー写真。今回も特に意味はなく、パッと目について今まで写真撮ったことなかったなぁと思うお店の一画。来年はなんか良さげなカバー画像でも作ろうかな。

昨年もこの時期に振り返りの記事を書いていたので、今年もちゃんと振り返ってみたいなと思う。

昨年の記事を読み直してみたが、やっていることやそれぞれのアクションに対する考えていることはそんなに大きく変わっていないなぁと思う。今年も相変わらず、一番多く向き合ってきたのは自分の運営するお店だし、自分の住む町のことだった。しかし、そんななかでも意識が変化したキッカケとなったできごとは地域の外に多かったなぁと思う。

地域と関わり方の意識が大きく変わった

そのひとつが移住・関係人口プラットフォーム『SMOUT( https://smout.jp/ )』だ。自分自身も地域に移住者を呼び込むサービスのひとつとして活用していたが、今年の4月からはカスタマーサクセスチームに所属し、どちらかというとテックタッチよりなところでサービス改善を担当している。そこで全国各地の移住施策の担当者と交流する機会があり、僕自身も地域で移住施策に関わる身として、多くのことを学ばせてもらっている。

そんななかで大学の同期が主催するイベントに大学の同期と一緒に登壇するというなんだか嬉しいこともあった。

ここで話したことは、観光と移住の間にはいくつかのレイヤーがあって、そのステップを設計していかないと移住者にとっても地域の人にとっても幸せな結果にはならないということだった。そしてそのためにも地域間の連携を深めて、移住者の取り合いではなく人が移動しやすい関係性の構築が必要だよねということ。

これもSMOUTを通じていろいろな方たちと情報交換するなかで整理できたことだったし、ここが自分のなかで腹落ちできたことで新たな課題と向き合うことができたような気がした。それは移住・関係人口施策が部分最適になりがちで全体最適されていないという課題。その課題感を実際に検証してみようと、SMOUTユーザー向けのイベントでワークショップも担当させてもらった。

移住施策の全体像を可視化しようというワークを実施したのだが、個人的にはいろいろと面白い示唆が得られたので、それはまた別の機会にまとめてみたいと思う。

こうやって「自分のマチを良くしたい」といろいろな地域で頑張っている方たちと関わるなかで、これまで「北海道にある喜茂別町周辺を面白くしたい」と考えていたのが、自分の地域だけではなく、全国のほかの地方も含めて「地域を面白くしたい」と考えるようになってきた。そして自分の住む町はそのための僕にとっての実証実験の場になればいいと。そこは自分でも大きな変化だと思う。

ローカルとリモートのバランスを取れるようになった

もうひとつの大きな変化はGoodpatch Anywhereというフルリモートデザインチームに所属し始めたこと。僕は2012年に前職のスタートアップに転職してから少しずつリモートワークを始め、2017年の移住をきっかけにフルリモートになった。当時はフルリモートで受けられる仕事も多くなく、仕事をさせてもらっても「対面で会えないとやっぱり厳しい」と言われてしまうこともあった。もちろん、僕のコミュニケーションや成果に問題があったこともあるが、田舎町に移住してフルリモートにならざるを得ない状況で悩んだりもした。そんななかGoodpatch Anywhereの存在を知った。メンバーの多くがデザイナーで、しかも全員フルリモート。いままでずっとひとりでモヤモヤと悩んでいたことに共感してもらえる人がたくさんいることが嬉しかったし、なにより優秀で学習意欲の高い方が多いので本当に学びが多かった。

同じように地方在住のデザイナーの方たちとイベントできたことも貴重な体験だった。

話したことは下のnoteにまとめただが、

そのなかで書いた

これからは好きな場所で好きなコトをしながら暮らしていきたいと思う人が増えるはずだ。そうすることで働き方や暮らし方に多様性が出てくる。ひいては、それが子どもたちの将来の選択肢が増えることにつながるのだ。だから僕はその受け皿として子どもたちが将来「帰ってきたい」と思える地域を作りたいと思うし、そのためには地域にある課題に向き合い、都市部と田舎の機会格差をなくしていかなければならないと思っている。

が現時点での「僕が地方にいる意味」なんだと思っている。

そのほかにも諸事情がありはっきりとは書けないが、BtoB SaaSを提供する企業でいろいろとお手伝いさせていただき、企業が果たすべき社会的意義、それを実現するためのプロダクトのあり方や組織のつくり方など考えさせられる場面もいろいろと見ることができた。

2021も変化を求めたい

今年も1年を通していろいろな出会いがあり、いろいろな想いを巡らせ、いろいろとチャレンジできたたなぁと思う。ちなみに昨年の振り返り記事の最後にはこんなことを書いていた。

2020年のテーマは「定着」と「手放す」。いまチャレンジしていることを軌道に乗せること、そしてそのなかで自分にしかできないことにフォーカスすることを意識しながら活動できたらなと思っている。

2019年にやっていたことの「定着」でいうと難しいこともあった。コロナで人の動きがなくなってしまって、やりたくてもできない状況が多かったからだ。ただ、そんななかでも地道に地域に根を張る活動はできたかなと思うし、そのおかげで外へ目を向ける余裕もできた。そして、そのことで手放せたことがあった。それはデザイナーへのこだわり。もちろんこれまでの経験からデザインをすることはなくならなかったし、これからもなくなることはないと思う。ただ、意識としてより解決手段のひとつでしかなくなったなと感じるようになってきている。

来年はまた楽しいことがありそうな予感はしている。2021年のテーマは「社会に還元する」。今年以上に自分にしかできないことにフォーカスしながら、それを社会へ還元できるカタチを模索していきたいと思う。

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