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いくら綺麗にしてもゴミは捨てられる。じゃあ、どうする?

5月にNHK北海道の「ローカルフレンズ滞在記」という番組コーナーで喜茂別町を取り上げてくださったことがきっかけで少しずつ町のなかでのアクションが活発になってきました。

そのアクションのひとつが「ゴミ拾い」。もともとは地域の方が「自分たちは山に登ったり山菜を採ったりと自然から受け取るものが多いけど、受け取ってばかりで何もお返しできてない。なにか自分にもできることを…」とはじめたこと。そして、その想いに共感した地域住民数名で週末の朝に町内の人が訪れそうなところを中心に清掃活動を始めることにしました。

それを始めたのが6月上旬。「無理なく、参加できるときに」というのをモットーにゆるく活動をしています。

個人的にとても良いコミュニティになってきているなと感じていて、自分たちの暮らす地域をより良くしたいという純粋な気持ちに溢れているなぁと。

これまで
・町内中心地を流れる喜茂別川の河川敷
・ローカルフレンズ滞在記中に見つけたゴミの散乱ポイント
・羊蹄山喜茂別登山口
・国道沿いのビューポイントパーク
とほぼ毎週3-5人程度で実施。

そして、先日も中山峠の手間にある駐車ポイントに行ってきました。

…もう、絶句。ゴミが多いのはもちろんですが、この場所、長距離運転手さんの休憩・仮眠スポットにもなっていることもあり、ここで排泄をするケースもあるそうで…。動画内でも何度も「心が折れた」とみんなが発言していますが、全員の心がポキポキと折れていくのがわかり、最終的には遠くから呆然と眺める…という不思議な時間が流れたほどでした。

実はこの場所、週1回地元の建設会社さんがゴミ処理をしてくださっているこそう。だから割と新しいゴミが多かったのです。でも、どれだけ綺麗にしても数日後にはまたゴミが散乱している状況。建設会社の方も「いたちごっこで手に負えない」と嘆いていました。ただただゴミ拾いをすればなんとかなるわけではいかなそうです。なにかこの負の連鎖を食い止める良いアイデアはないものなのか…。

そんなことをいつも一緒に活動しているメンバーとのグループメッセージ内で報告したところ、

全国で「ゴミポイ捨て防止」のナイスアイディアがないかな?きっとナイスな発想の人がいると思います。あったら是非真似しましょうよ。

というメンバーの投げかけに対して、いろいろな議論が生まれました。

「ゴミを拾う、捨てない、指定の場所に捨てる」ことで何かしらの本人のためになるモノがあるといい。そのひとつのアイデアとして地域通貨とかあると面白いかなと思いました。清掃活動など「まちのとっていいこと」をすることでポイントをもらえて、それを町内のお店などで使えると参加したくなるし、地域のブランディングにもつながるねと。
逗子のトレラン仲間からプレシャスプラスチックという活動を教えてもらいました。海に捨てられたプラスチックを再生してキーホルダーやコースターやアクセサリーにして販売しているそうです。観光客の方が捨てたゴミも、資源なんだという発想が面白いとおもいました。
こういうの良いですよね。心理学的に入れたくなる。とか無意識を利用するとか。応用出来そう。人って自分が大事だし、社会で見られてストレスとかあることもあるだろうから、見えない場所って色々起きますよね。
うまく言えないけど、心理的にポジティブに誘導出来たら素敵だなー

また、排泄物があることに対してもいろいろなアイデアが。

もし、清掃がある一定周期でやれてるなら、トイレ作ってそこの清掃する方がコストは安いかもしれないなとか思いました。
おしっことかをすることでそのあたりの土が元気になる、みたいのも発想としては面白いなと改めて思いました。プチ農園つくって、「あなたの排泄物が肥料になります」みたいに。
多分おしっこのためにいちいち止まれないのだとおもいます。トラック協会から携帯トイレの配布を働きかけて、その改修協力とかが現実的かもですね。
おもしろいですね。どこに設置するのかによって反応が変わりそうですが、あそこみたく人目につかないところだったらとてもいい施策になりそうな気がしますね。
「小便持ち込み廃棄禁止!」って書きたくないですしね。せっかくなら有効活用できればいいんですけど。あそこまで匂うんだから相当な量されてると思います。捨てる人も自分のとは言え、ペットボトルから地面に捨てるの嫌だと思うんです。そもそもペットボトルにしたくないですよね。
トイレがない限り、あそこで用を足す人は一定数いると思いますし、ただ簡易トイレを設置するくらいなら有効活用できるアイデアをもっていったほうが絶対にいいですよね。

事実に対し、どうアクションをするか?

なぜ僕がこのnoteを書いたかというと、別にゴミを捨てることを非難したいわけじゃありません。ただ、いくら綺麗にしてもゴミは捨てられるという事実に対し、僕らはどのようにそれを解決できるのか。ネガディブに解決するのではなく、ポジティブに楽しく、「自分のちょっとした行動が地域をよくしている、世の中をよくしている」と思ってもらえるのかということなんです。僕らの小さなアクションから生まれた課題をクリエイティブに解決できたらいいなと。

そのためにも、この事実を多くの方に知ってもらい、いろいろなアイデアが生まれていけばいいなと思っています。

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